君の嫉妬と優しさ ( 10/ 20 )


「え?沙結さゆ。佐々木がどうして急に桜木に突っ掛かってるのかわかってないの?」
「え?はい、全く…。」
「…まじ!?」


麻子先輩の言葉に益々理解できない私。

そんな私に麻子先輩は驚愕した表情で私を見据えた。


「…沙結さゆって結構にぶかったのね…。」
「へっ?」
「…佐々木は沙結さゆのことが―「矢野先輩!それ以上は言わないでください!」


麻子先輩の言葉が突如遮られて聞こえてきた声の主は佐々木君だった。


「…矢野先輩。立川たちかわには自分で言います!」
「そう。まあいいけど、桜木を怒らすようなことしないようにね?」
「別に。桜木先輩に怒られても怖くありませんよ。」
「…そう。」
立川たちかわ、来て!」
「え?あ、うん。」


麻子先輩と佐々木君の会話が理解できないまま私は佐々木君に誘われるがままについていくしかなかった。





──そして、やっと理解することになる。


佐々木君が律君に突っ掛かっていたことも──。

急に毎日のように私に話し掛けてきた理由も──。





そう。すべてを……。
新たなる嵐の始まりを──。



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