君の嫉妬と優しさ ( 14/ 20 )


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【Side:律】


秋斗の勝手な発案で合宿の為、学校から少し離れた山里にまで来ているバスケ部──。


まあ合宿するのは別にいいんだが…。

移動中のバスの中でも…。
練習中も夕飯中でさえも──。

やたらと俺に突っ掛かってくる奴がいた。


それは……。
沙結（さゆ）と同じクラスでもある佐々木とかいう1年の新入部員だった。


沙結（さゆ）のことを好きなのは構わないけれど、俺へのライバル視が尋常じゃないほどだった。

だから表には出してないけれど、内心俺は佐々木に対して苛立ち始めていた。

なのに、佐々木は…。


矢野と一緒に食器を洗いに行った沙結（さゆ）を勝手に連れ出してしまっていた。


佐々木は沙結（さゆ）に告白しただけだったけど、"まだ諦めません。" 宣言までされてしまったんだ。







───そして、それは……。
ついには新たなる展開を迎えることになった──。



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