Twi log
▽2018/05/25(18:38)
学校を出て、ボーダーの本部に向かう。私は夕方過ぎから入っている任務のために、右隣を歩く彼は個人ランク戦のために。私は右手をカーディガンのポケットに突っ込んで、彼は左手をスラックスのポケットに突っ込んで。お互い空いた手にはジュースの入った紙パック。時々袖が触れ合う距離で、いつもよりもゆっくりと歩く。「ねぇ、陽介」
「んー?」
「任務終わるまで待ってて、って言ったら怒る?」
「怒んねーよ。オレも一緒に帰りてぇし」
「そっかぁ」
ついつい口元が緩む。なんでそんなさらっとそういうことが言えちゃうのかなぁ。陽介の、こういう飾らないまっすぐな言葉が好きだ。本当は早く戦いたいだろうに、わざと遅く歩くいじわるな私に合わせてくれるところも好きだ。
「で、言ってくれないわけ?」
「……また言わなきゃダメ?」
「ダメ。ちゃんとお願いしてくれね?」
半歩ほど前に出て、陽介が屈み気味にこちらの顔を覗き込む。このままちゅー出来ちゃいそうだなとか、周りに人さえいなければなぁとか、そんな不純な気持ちを、自分の火照ったてのひらでぬるまってしまったりんごジュースと一緒に飲み込んだ。
「ようすけ」
「ん」
「任務終わったら会いたい。だから待ってて」
「……おう、りょーかい」
ちょっとだけ目を細めて彼が笑う。そのいたずらっこみたいな表情も、すきだ。
米屋陽介と下校なう
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