Twi log
▽2018/05/27(23:06)
その女は、宿題の作文になんの臆面もなく「将来は、実家の料亭を継いで、たくさんの人に認められる料理人になります」と書ききってしまうような人間だった。そんな奴がある日突然、「私は料理人になれない」と零したのだ。「お兄ちゃんが継ぐんだって、お店」「ごめんね、枝津也くん、応援してくれてたのに」ぽつりぽつりと、消えてしまいそうな声で、そう俺に話す彼女の目には今にも溢れ落ちそうなほどに涙が溜まっている──ふざけるな。これだけの腕があってやる気もある人材が身内にいるのに、みすみす手放すってのか。「……彩音、よく聞け」
だったら、選択肢はひとつだろ。アンタ達が要らないというのなら、俺が貰う。
「俺がお前のための店をプロデュースしてやる。だからお前は料理人になれ」
叡彩小学生
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