「松田さん!?俺死んじゃったの!?」
意識を取り戻した千葉くんが声を出す。
息を飲む、犯人たちが高木くんを押さえカツラを剥ぎ取る。
「お前!このことを知っていたな!?」
銃口が眼前に向けられる。
「動かないで!」
佐藤さんたち捜査一家のメンバー、それに風間さんたち公安とやはりコナンくんもそこにいた。
暗転、
「大丈夫でしたか?」
「ありがとうございます、風間さん」
わたしを拘束する紐をといてくれた。
「なんか右のほっぺた赤くなってますね?」
「…」
「さては佐藤さんにやられましたか」
佐藤さんは高木くんに駆け寄っている。
囮捜査なんて無茶をしたが、大きなケガがなくてよかった。
犯人の名前はプラーミャ、
彼らはプラーミャに家族を殺された遺族の集まり。息の根をとめねばナーダウニチトーチティー
3年前兄たちがプラーミャから助けた、警視庁の前で亡くなった男はそのメンバーだったようだ。
そして、あのエレニカという女性の兄…。
なんとなく彼女の境遇がわかるような気がして複雑だった。
わたしも置かれた立場や環境が違ってたら、力があれば、彼女のような復讐鬼になってしまっていたのだろうか。
でも、復讐はまた新たな復讐を生む。
相手を追い詰めて、同じように命を奪ったとしても失った大事な人は決して帰ってこない。
お兄ちゃんたちを殺した犯人はもう死んでしまった。それで何もかも全部終わったと思えない。
ずっとこの胸の痛みは抱えて生きていく。わたしはお兄ちゃんを忘れない。
だからわたしは…。
刑事として、今生きている大事な人たちを守っていきたい。
これで、間違ってないよね?お兄ちゃん。
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