プラーミャは渋谷にいる。
「安室さんから3年前の事件のことは大体聞いたんだけど、瑠衣さんもそこにいたんだよね?何か覚えてることある?」
「…わたしがプラーミャを見たのは本当に一瞬のことなんだけど。かなり身体能力が高くて、訓練されてるように見えたかな。爆弾があったとはいえあの降谷さんが押されてた。その後腕を撃たれてもワイヤーで逃げて行ったし」
「腕を?」
「うん。右肩の辺りだったと思うよ」
「…」
「なにか心当たりがあるの?」
「いや、そういえば村中さんも昔腕を怪我したって言ってたよ。それで入院した病院でクリスチーヌさんと会ったって」
「わたしもその話は結婚式の警備の話が出た時に目暮警部から聞いたよ。でもプラーミャはあんなにゴツくなかったよ。フードを被っていたけど、小柄で身軽だったし」
「コナンくんはまた考え込んでしまう」
「蘭姉ちゃんこれは?」
「あの時燃え残ったメモを思い出して描いてみたの」
「なにこの円マークみたいな記号…。この右の文字、ロシア語?コナンくんわかる?」
「肩、弾丸」
それって…
「そうか、犯人の目的は!」
「コナンくん!?」
「この地図、渋谷のスクランブル交差点…。ハロウィンのイベントのお知らせ…」
結婚式当日
結局新郎新婦だけで行うことになった。
犯人はなんで結婚式を行えなんて…。それに子どもたちが巻き込まれた爆発はプラーミャの爆弾が使われてた。となれば今回のこの結婚式の脅迫とも無関係ではない…。
プラーミャがここに現れるのか…?
エレニカさん!?コナンくん!!
「新婦が犯人だよ!」
「!?」
クリスチーヌは左手でワイヤー状のものを2階の手すりにひっかけいとも簡単に登っていく。
そして隠してあった散弾銃を乱射する。
あの動き!彼女がプラーミャ!!
ハッとコナンくんを見ると、2階方向へ駆け出している。
そうだ、この後ヘリが屋上に到着する予定だ。
このまま逃げる気か!
わたしも建物の影に身を隠しながらコナンくんを追った。
「瑠衣さん!?」
「彼女このままヘリで逃げる気でしょう!?絶対に逃がさない!」
拳銃を持ちながらコナンくんを追う。
いくらコナンくんがいても、わたしにあのプラーミャを捕らえることができるか…?
お兄ちゃんたちが4人がかりでかかった相手…。息を飲む。
屋上の扉にたどり着く。
「瑠衣さん、屋上に出たら、開かないように鍵をかけて」
「え?でももう少ししたら警部たちが上がって…」
「いいから、大丈夫」
「…わかった」
「お前何者だ」
「江戸川コナン、探偵さ」
「そこの女…お前は松田陣平の妹だな。」
「あいつにはわたしの爆弾を解除された借りがあるからな。後は降谷とお前を消せばあの忌まわしい日を知るものはいなくなる」
彼女の銃口がわたしにしっかりと向けられる。
わたしも構えた銃を逸らさない。
「もうあなたに誰も殺させない!」
爆音が鳴る。ヘリがポートに着陸姿勢に入った。
コナンくんを見ると口角が上がっている。
操縦席に乗っていた男は降りてくるなり、プラーミャの肩にきつい一発を食らわせる。
帽子を目深に被っているが…。この人は
「…ゼロ!!」
「遅くなったな」
しかしまだ彼の首には首輪爆弾がはめられたままだ。
降谷さんは首輪を外し、宙へ投げた。解除に成功していたようだ。
乗り込んだヘリの中で爆弾のスイッチを押す。
ヘリが大きな音を立てて、下降し始めた。
「下で待ってる!」
「降谷さん!?」
彼は駆け出し、あろうことか屋上から煙を上げて墜落していくヘリに向かって飛び降りた。
ヘリの下を掴み、ヘリの中のプラーミャに向かっていく。
「瑠衣さん、行くよ!」
「うん!」
今はゼロを信じよう。
- 17 -
*前次#
小説top
top