04

砂の国にある家々とは全然様子が違うなあ、と思いながらピンポーンと軽快な音を立ててインターホンを鳴らす。

緊張する、ヒナタさんてどんな人なんだろう、息子さんも居るのかな、なんて、ドキドキとワクワクが重なってニヤニヤしてしまいそうな顔を引き締める。

今は丁度お昼頃だから、こんにちはなのか初めましてなのか、いや、どっちもか。など最初の挨拶を考えていると中からドタドタと慌ただしい音が聞こえた。
なんとなくだが、勢いよく扉が開きそうな予感がしたので、二歩ほど後退りをした。


瞬間、、、


「ッテメェェェ!!クソオヤジ!!!」

「!!!」

勢いよく扉が開いた。

わ、私の勘グッジョブ!!

まさか勘が当たるとは思ってなかったけど、一応冷静に、こんにちは。と挨拶。
いや、ビクッとはなったけどね。

「!!っ、と、父ちゃんじゃねーのか、誰だってばさ」

「え、えと、私名前っていいます。ヒナタさんっていらっしゃいますか?」

この子はきっとナルトさんの息子だ。顔がそっくり。
態度がお父さんと違ってちょっと悪い気がするけど。
クソオヤジ!なんて勢いよく扉開けて、違う人だったんならまずすみませんだろクソガキィ!

、、とは言えないから、気持ちを抑えてヒナタさんを呼んでもらおうと息子さんに問う。
だけどそれに対して返ってきた言葉はまさかの留守という事。
どうやら目の前にいる息子さんの妹であるヒマワリちゃんと言う子と今日発売のぬいぐるみを買いに行ってしまったという事らしい。

ええ、、と俯きながら残念な顔をしていると、
母ちゃんに何の用なんだってばさ。
そんな声が聞こえてきた。

「私砂の国から来たんだけど、五影会談が終わるまで、ナルトさん家に行っとけって言われて、、。ヒナタさんいるはずだからって、」

「、、父ちゃんの知り合いかよ」

「ま、まあそんな所かなあ」


でも居ないなら、勝手に家に上がるのも気がひけるから、一人で木の葉の里を回ろうかな、と息子さんに言い踵を返す。

一人でウロウロしてたら我愛羅が心配したとか言ってもしかしたらちょっと怒られるかもしれないけど、状況が状況だし、仕方ないよねえ。
会談が終わったら迎えに行くって行ってたけど、私がどこに居ても気配で探せるだろうしその辺は問題無さそう。

まだ玄関の扉を開けてこちらを見たままであろう息子さんに一度振り返り、お邪魔しました。と伝え、さあ木の葉の街へ出発。と考えていたらちょっと待てよ!と後ろから制止の声がかかった。

「おばちゃん、砂の国から来たんだったよな?」

「おばっ!、、そうだけど」

おばちゃん、、、、
私、我愛羅より年下なんだけど、、ナルトさんは我愛羅と同じくらいって聞いてるから、
てことは君のお父さんよりちょっと私の方が若いんだよ、、
まだ30にもなってないんだよ、、せめて、お姉ちゃんって、、、言ってくれクソガキ、、。

この子がいくつなのか実際分からないけど見たところ12、3て所だろう、このくらいの子からはおばちゃんに見えるのか、、くそお、私だってまだ肌プルプルしてるはずなんだけどな!多分!

げんなりとしている私に対して、おばちゃんが暇なら俺が街案内してやるってばさ!って、またしてもおばちゃん発言かよ。
まあそれは今は我慢するとして、神がかった事を言ってくれてる息子さんに、ほんとに?と再度聞くと、俺も暇だからさ!ってナルトさんと同じような太陽スマイルを向けてくれた。
やだなにこの子可愛い、、。おばちゃん発言はいただけないけど。

「じゃあ、お願いしようかな」

「おっし!決まりだってばさ!」

ちょっと準備してくっから待ってて!と元気よく家の中へと戻っていった背中を見送り、
あ、そういえば知らない人にのこのこと付いて行く事になってるけど大丈夫なのかと思い、後で注意してやる事に決めた。