05
「そういえばさ、名前聞いてなかったね」
準備してくると言って家に入って行った太陽の様なクソガ、、息子さんが戻って来て、木の葉の街へと繰り出す為歩いている途中、そういえば名前を、と問うた。
「うずまきボルト。ボルトでいいってばさ」
「ボルト君か、よろしくね。ボルト君は忍者なの?」
名前を聞いたところで、率直な質問を投げかけると、少し表情に影ができた。
あれ、なんか悪い事聞いたのかな、お父さんさんが火影様だし、てっきり忍者で高みを目指してるものだと思ったんだけど。
これから街を案内してもらうのに気まずくなっては嫌だと思い、話をそらそうとするとボルト君の方が先に口を開いた。
「俺は今忍者アカデミーに通ってるけど、この先忍者になりたいかって言われたら分かんねえ。忍者は父ちゃんみたいに家族をほったらかしにする事が平気みたいだからな。そんな風にはなりたくねえってばさ」
今日だってほんとはヒマワリと一緒に発売日当日にぬいぐるみを買いに行く予定だったのに、急に会談になったからってそっちを優先しやがったんだ。
って、だから私が来た時クソオヤジなんて怒ってたのか。
その恨むべき五影会談に出席している人の中に私の旦那である風影がいる事は、、
今は黙っておきたいな、
少し辛そうな顔をしながらボルト君が言うもんだから、急に話を変える事もできず、そっか。と相槌のみを打つと、おばちゃんは忍者じゃねえのかよ?とボルト君からの質問。
「うん、違うよ。その前に一旦おばちゃんて言うのやめようか?」
「だっておばちゃんだろ?」
「、、、、このクソガキ」
そう思わず漏らすと、父ちゃん母ちゃんとの知り合いは大体おばちゃんだってばさ!と。
まあそうか、私にも息子達が居るんだし、例えばボルト君がうちの息子と友達だったとしたら大体おばちゃんて呼ばれるもんだよな、、
うーん、納得。
いやいや、でも気持ち的にはまだお姉ちゃんと呼ばれたい。
ジト目で遠く一点を見ていると、こちらを覗き込んできたボルト君は私の心を読んだのか、まあ姉ちゃんて呼んでやってもいいけど。とモジモジ恥ずかしそうに言ってきた。
か、かわいい、、。とんだ爆弾だよこれは。
「そうしてもらえると嬉しいです」
可愛いすぎて堪らなくなったのでグリグリと頭を撫でておいた。
やめろってば!とか言いながら避けたりはせず、大人しく撫でられているこの金髪子供は私のような素直で可愛い子供が好きな大人の心を擽るのが上手いなあと思った。
連れて帰りたくなるからね。そんなに可愛いと。
お姉さん誘拐したくなっちゃうからね。
「そんでさ、なんで砂の国から来たんだよ?なんか用事?」
「え?あーー、ご、五影会談に出てる風影様の付き添い、みたいな?なんかごめんね?」
一般人が他里に、しかもお父さんの知り合いとなると私がこの里に来た理由が気になったのか、ぜーんぶ教えてあげたくなっちゃうような顔して小首を傾げてきた。
今回の五影会談は砂側の事情があり少し早めて貰ったらしいから、ヒマワリちゃんとぬいぐるみを買いに行く今日の日にしてしまったのは、大きく考えれば砂の民である私の責任でもあると思う。これは絶対内緒にしよう。
しかしこの子は小動物にしか見えない、可愛い、、。
「ふーん、ま!そんな事いいってばさ!それより姉ちゃん昼飯食った?」
「あ、そういえば朝食べたっきりだ私」
朝から雷車に揺られっぱなしだったから、お昼はまだだと伝える。
それならハンバーガー食いに行こうぜ!と勢いよく手を引かれ早く早くと急かすボルト君を見ながら、息子とこんなやりとりするのもいいなあと憧れた。
うちの子供たちは養子だというのもあるかもしれないけど、こんな無邪気な笑顔を向けてくれたりしないしなあ。
修行頑張ってるのを見ると可愛いんだけどね、子供ぽくないというか、マセガキなんだよな。
くう、ナルトさんが羨ましいぜ、、。
そんな事を考えながら、私の手を引っ張るボルト君は私がゼェゼェ言いだしても走るのをやめてくれなかった。
、、、、。
一応確認だけどわざとじゃないよね?
ゼェゼェ言ってるの聞こえてるよね?
とりあえず一旦止まってえええ