07
ボルト君に手を引かれ連れてこられたハンバーガー屋さんで仲良く店オススメバーガーを食べる。
砂の国も今や発展途上にあるけど、食に関しては発展がなかなか難しいようで、木の葉から食材を調達していることも多々ある。
それでもこんなに美味しいファーストフードにお目にかかれる事なんて滅多にない為、大人気なくも目の前のハンバーガーをこれでもかと言う程口に詰め込み、美味しい美味しいと呟いていると、ボルト君から姉ちゃん落ち着いて食べろってばさ、、と若干引き気味な目をセットにして注意をくらった。
「ほんと美味しいんだもん、砂の国だとなかなか食べられないしね。今いっぱい食べとかなきゃ!ボルト君はよく来るんだっけ?ここ」
「あ、ああ。アカデミー終わりとかにみんなとよく来るってばさ」
いいなあ、うちの子供たちはあまりこう外食を一緒にしてくれないし、我愛羅は砂肝が好きって言うし。お酒のつまみじゃんそれ。
ザ・子供みたいなボルト君が可愛いすぎてたまらない。
いいなあいいなあ。
私の産んだ子だったら、もう少しボルト君みたいにやんちゃな子なんだろうけど、、
「は!、ダメダメ!それは考えない約束、、!」
「ねーちゃん何言ってんの?」
突然大きな声を出した私に、奇怪な目を向け変な奴〜と言うボルト君にごめんごめんと謝る。
変に落ち込んでる風の雰囲気出てなかったかな、我愛羅が養子をとるって決めたんだから私は子供産みたいって思わないようにしてたのに!
もう深く考えないようにしないと、せっかくボルト君と一緒なんだし!
心の中でグ、と意気込み、話題を振ろうと下げていた顔をあげた瞬間、あーーーーーーー!と目の前の金髪から叫び声が聞こえてきた。
「な!何?!どしたの?!」
私の問いかけも虚しく勢いよく立ち上がり店の外に出て行こうとするボルト君に、既に食べ終わっていたバーガーの包み紙たちが乗ったトレーをかっさらい、返却口へ置きつつも付いていく。
ザ!と砂を擦る音と共に、怒りを向ける対象となっている人物の前に立ちはだかるボルト君の横に私も追いつき、少し荒くなった呼吸を整えつつ顔をあげてその人物へと目をやった。
「あ、我愛羅!ナルトさんも。会談終わったんですね」
会談が終わったらしい風影と火影に、ご苦労様でしたと労いの言葉を向ける私の横で、まるで威嚇する猫のようにフーッと毛を逆立てているボルト君が大きくクソオヤジ!と叫ぶ。
ああ、そうだった、今日はボルト君の妹であるヒマワリちゃんと買い物する予定が会談の所為で急遽ダメになったって言ってたな、、。
「ボルト、お前こんなとこで何してんだってばよ、名前ちゃん連れ回してたのか?」
「え!ち、違いますよ!ヒナタさんがいらっしゃらなかったので、ボルト君が一緒にお昼でもどうかって、言ってくれたんです」
断じて連れまわされてた訳じゃないですよ!と訂正を入れていると、ヒマワリとの約束も守れねーようなヤツが偉そうに言ってんじゃねー!と威嚇が鳴る。
ボルト君は妹想いだなあ、なんて呑気に思っているとナルトさんがチラとこちらを見、すまねえな。と声に出さずに言っていた。
ナルトさんはナルトさんで里の長であるぶん、家族を蔑ろにしてしまっている節があるんだろう。不本意だろうけど。
ボルト君は自分の事は良いとしても妹や母であるヒナタさんの事を蔑ろにされているのが許せない、といった感じなんだろう。
会談も終わったようだし、私たちの相手なんて良いからできる時に家族サービスをしてあげて欲しいと、私は横で父に威嚇しまくっている金髪に手を置き、口を開いた。
「ぬいぐるみって、今日発売だったよね?お店、すごく混んでるだろうし今から行ったらまだ間に合わないかな?もう買った後だったとしても、帰りにご飯、みんなで食べるとかさ?」
ボルト君の金髪を撫でながら、諭すように言う。ナルトさんより少し濃いめの蒼色の双眼がこちらを見つめるから、ね?と一押ししてやる。
私の問いかけにボルト君はナルトさんの方へ同意を求める目を向けている。それを見て私はナルトさんにも私は我愛羅といるから行ってあげて欲しいと言ったところで我愛羅がナルトさんの肩を叩いた。
「俺たちは木の葉で二泊はするんだ、砂へ帰るまでにまた顔でも見にいく。」
「そうですよ!私たちなんてほっとけば良いんですよー!ね!我愛羅!」
すすす、とボルト君の横から我愛羅の横まで移動したところで、ありがとよ我愛羅、名前ちゃん。と言いながらナルトさんはボルト君と走って行った。
ちぇ!ヒマワリには会ったら謝れよ!とか言いながらボルト君嬉しそうだな、微笑ましい。良かった良かった。
「、、、ちょうど良い、俺も名前に話がある」
「え?!なに?!!」
なんか怒られるような事したっけ、、、