08

えーと、この空気はなんですかね、私何か問題行動したっけ?
とりあえずこの気まずさマックスな雰囲気をどうにかして欲しいんですけど我愛羅さん?
話したい事ってなに?なんなの〜?
賑やかな街の中心から離れ、森の入り口付近にある川辺まで足を運び、地面に我愛羅が腰を据えた横に座れと促され大人しく言う事を聞く。



「え、えーと、我愛羅、、?」

「名前、俺は、お前に甘えていたんだ。それを謝りたくてな、、」


、、、、は?え?何の話?
話が見え無さすぎて、どうしたの?と聞くと、どうやらシカマルさんから私が色々悩んでいた事を聞いたらしい。
あんのやろ〜〜おしゃべりが過ぎるんですけど!
でもだからって、甘えてるってのは、はてどう言う、、
謝らないといけないのはそんなわがままじみた事で悩んでた私の方だと思う。


「えと、」


「俺は、、、」

小さい頃は人柱力として里に嫌われ、人を信用する事ができなくなり、ナルトに救ってもらってからは風影として里の為に、里を守ることに従事してきた。
そして名前と出会い、人を愛する事を教えてくれたのはお前だ。
忍では無いお前が、忍であり風影である俺を理解しようとし、側にいてくれる事が幸せだ。ただ、お前は俺の事を理解してくれているのに、俺はお前の事を理解しているようでそうではなかった。
俺はお前に甘えて、自分善がりで何でも勝手に決めて、伴侶であるお前に何も言わなかった。
何も言わなくても、付いてきてくれると甘えていた。
養子の事も、忍の才に溢れている身寄りの無い子供達を迎え入れ、育ててやりたいと思ったんだ。そこは忍として、と言う気持ちが強かったのが本音だ。
だがもちろん、引き取ったからには責任を持って俺の子供として育てていくと決めている。それにはこれからも協力して欲しいと思っている。
名前が子供が欲しいと言うなら、それも歓迎だ。お前が言うように一般人のお前との子供を作りたくないなど一言も言った覚えはない。
それも、俺が何も言わなかったから、お前を不安な気持ちにさせたんだろう、本当にすまない。
と、相変わらずのポーカーフェイスで我愛羅は説く。



「我愛羅、私、」

「俺はお前が思っている以上に、お前を愛している。」


ええええと、そそそんな急に真面目に愛の告白みたいな、、、
嬉しいけど、恥ずかしいし恥ずかしいし恥ずかしいんですけど!

わたわたと顔を赤らめ下を向いていると私の顎にそっと手を添え我愛羅の方に向かされた。
さっきまで肩も触れない位置にいたはずの我愛羅とはいつの間にかゼロ距離になっていた訳で、


「!ちょ、と、、我愛羅、」

「こんな俺だが、お前は許してくれるか。これからも付いてきてくれるか」

そんなちょっと泣きそうな顔して言わないで!
嫌だと言わせないような、いや、嫌な訳ないんだけど、こんなのズルすぎる。
我愛羅の問いかけに答えるのを拱いていると、返事をくれと言わんばかりの顔で見つめてくる我愛羅に、恥ずかしさで爆発しそうな気持ちを抑えて私は我愛羅に付いて行きたいと伝える。


「名前、、これからは何でも遠慮せずに言ってくれ」

「が、我愛羅も、何でも言ってくれていいんだよ。甘えてくれるのも私嬉しいし。どんな我愛羅でも私は愛してるからね」


ああ、と呟きながら顎から頬へといつの間にか移動していた我愛羅の手が今度は私の頭の後ろへ行き、く、と引き寄せられお互いの額がぶつかり合って笑った。