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私は一体なんで天井を真っ直ぐ見てるんでしょうか。教えてください。
早く入って来いと言われ反論する隙もなく襖を開けられ手を引かれ、部屋へと引きずり込まれた。
その後はあれやこれやと今天井を見上げている。私と天井の間には我愛羅がいる。
正確に言うと、押し倒されているということ。
「あの、酔っ払いさん、どいてくれませんか」
早く退けよ酔っ払いと思いながら実は結構恥ずかしいし上から見下ろしてくる目にドギマギしている。ちょっと下に目線を配ればはだけた我愛羅の胸板が見える。
目のやりどころに困るんですけど、、。
「名前、こうするのは、初めてだな」
退いてくれるのを待ちながら明後日の方を向きながら突然喋った我愛羅に目を向けなおす。
「上に乗られるのは、初めてだけど、」
「ならもう少し、初めての事をしようか」
「!、、ちょっ」
こいつ酔ってないな!と我愛羅の胸板に手をやり押しのけようとしたがそれも遅かった。すぐにそれを制され、両手共に畳に縫い付けられた。
「が、あら、」
「俺はな、ずっとこうしたかったがなに分お前を傷つけたくないという念に狩られて触れる事ができなかった。」
額や首筋、頬にも啄ばむようなキスを落としながら胸の内を曝す我愛羅。
さっきまで無表情でありながらも甘えん坊狸キャラだったくせに今は少しのお酒の力もあってか、余裕の無さそうな、とろんとした目をしてる。
そんな顔されたらこっちが我慢できなくなるでしょうよ。
「だがお前は遠慮などしなくていいと言ったな」
「、、う、うん、けど、ちょっと待っ、」
腕は縫い付けられているため身体を捻らせてちょっと待ってと懇願するが
すまない、待てない、と言いながらどんどん先へ進んで行こうとする。
だめだめだめなんにも心の準備してないし畳だしブラジャー可愛く無いから今日!だめ!絶対!
我愛羅が私の浴衣の合わせ目に手をかけようと、抑えられていた片手を離されたと思い、
「今は、だめって言ってるだろエロ狸があ!」
ばちーん!と膨れ上がった風船が破れる様な音をさせて我愛羅の頬をビンタする。その衝撃で私の上から戦線離脱した我愛羅。
ごめん我愛羅。でもブラジャー可愛いやつの時にして。私乙女だから。とりあえず今は我慢して。急だから。私追いついてないから。
「我愛羅?ごめんね?叩いて」
「、、、やはり嫌なのか」
起きあがり少し乱れた浴衣を直しながら叩かれ転がったままの我愛羅にとりあえず謝る。
嫌じゃないんだよ、女子には準備ってもんがある。今までこういう事が無かった分完全に油断してたから今日はだめ。砂に帰ったらにしよ?と赤くなっている我愛羅の頬に触れヨシヨシと撫でる。
今ので傷ついたかと俯いて聞いてくるからそんな事無いよと返し、とりあえず起きてよと我愛羅の身体を起こしきちんと着れていない浴衣を直してやる。
もう、可愛いなあ。
なんだか不貞腐れてるような、落ち込んでるような目でこっちを見てくるから仕方ないなあ、と祝言の時以来していなかったキスを唇に落としてやった。してやったり。
風影が隙を取られるなんてまだまだだな。
「、、、」
「寝よっか」