02

「名前〜!!久しぶりだってばよ〜!」

「あ、ナルト君だ〜久しぶり〜!」


死の森事件から少し経って、私は薬草を売りに里の中心街まで来ていた。
あれから誰にも怒られていない、という事はあの砂隠れの子達は内緒にしてくれてったって事だ。
あざ〜す。


「俺さ!俺さ!中忍試験の本戦にもうすぐ出るんだってばよ!」

「あ、え、ナルト君も受けてたんだ」


このナルト君は何年か前、謎にすっごく懐いてきて仲良くなった。
なんでこんなに懐かれるのか最初は全然意味が分からなかったけど、ある日火影様にナルト君には九尾の妖狐が封印されていると聞いて納得したのも記憶に新しい。
九尾といっても動物だから、懐かれるって事なのね。
それにしてもいつも元気で可愛い奴め。っても同い年らしいけど。


「ナルト君も、?って、誰か知り合いが出てんのか?」

「あ、ああ、いや、ちょっと前に砂隠れの人と知り合って。その人たちも中忍試験出るって言ってたから」


…おっと危ない。
死の森で会いました〜なんて言ったら、折角秘密にしてたのにパアになる。

適当にあしらうようにナルト君に返すと、いつものナルト君らしからぬ反応が返って来た。


「砂の、って、もしかして瓢箪背負った奴か?!」

「え?、ん〜、ああ、確か背負ってたかな、赤毛で口の悪い子だったよ?どうかした?」

「どうかした、って!大丈夫かよ?!何にもされてねーのか?!」


何にもされてないかって言われても、逆にデコピンしたんだけど私。

若干取り乱したみたいに私の身体中を怪我がないか確かめるように触ってくるので、ナルト君のエッチとチャチャを入れながら少し離れた。

一応私は女なんだぞ、そして君は男なんだぞ。と言うと顔を少し赤らめながら素直に謝って来た。
いや!そんな顔して謝られると逆になんか恥ずかしいでしょーが!


「おーおー、羨ましいのォ、お嬢ちゃんが二十歳になったらワシにも触らせてくれの」

「だ!エロ仙人!てめーはまたそんな事言ってえ!」

「エ、エロ仙人って…ナルト君、この人自来也様でしょ?」


突然現れエロ仙人とナルト君に呼ばれているこの人は、確か小さい頃に一度だけ会ったことのあるこの白髪の人。
お父さんとお母さんが自来也先生と言っていた人だ。
私が二十歳になったら身体を触らせてくれなんて、確かにドスケベ野郎だとは思うけどエロ仙人は完全に悪口でしょ。


「名前エロ仙人の事知ってんのか?」

「小さい時にちょっと会ったくらいだけど、覚えてるよ」

「お前さん、もしかしてあの名前なのか?ちーと見んうちにデカくなったもんじゃのォ」

「覚えてくれてたんですか、ありがとうございます。父と母がお世話になってたみたいで」


自来也様にも私の父と母が殉職した事は耳に届いているようで、残念だったなと頭を撫でられ、
大丈夫です、ありがとうございます、と言うとじゃあワシらは修行に戻るぞとナルト君を連れて行った。


「、おい!引っぱんなってばよエロ仙人!、っ名前ー!またなー!本戦見に来てくれってばよー!」

「うん〜行けたらね〜!」


本戦かあ、面白そうだし見に行ってみようかな。
って、いつやるんだ。あとで誰かに聞いてみよう。

ナルト君たちが去ってから薬草を売りに行き、最後に少し日用品でも買って帰ろうかなと思い目当てのお店までの道のりを歩く。
えーとトイレットペーパーが確かもうすぐ無くなるから買っとかないと、あと、


「おい」

「はい?……あ」


あと何か買わなきゃいけないものあったっけ、と考えていると突然後ろから声をかけられ、振り向くと見覚えのある赤毛。


「…ついて来い」

「え、あ、ちょっと…!」


有無を言わさない物言いで歩いて行ってしまう赤毛君を思わず追いかけるが、私に何か用なのか。
そういえばナルト君がこの子と会ったと言うと血相変えて心配して来たけどもしかしてなんかやばい系の子だったりする?
…え、ついて来いって、もしかして私のこと殺すとか?デコピンの仕返しに来たとか?まじ?


もしそうだったらどうしよう、冗談抜きでどうしよう。