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「おい名字、お前は何ボーッとしてんの」
「は、え!?」
「お前ねえ、ダメでしょ仕事中なんだからボーっとしてちゃ。頼んでた仕事終わったの?」
「は、い。すみません部長。すぐやります」
だめだ、我愛羅君の事が気になりすぎてボーっとしちゃった。
それにしてもこの部長は喋り方があのはたけカカシに似ていて怒られても密かにニヤニヤしてしまう。顔は似てないけど。
て、今は目の前で呆れた顔をしている部長の喋り方云々を言っている場合じゃない。我愛羅君の事も一旦忘れて仕事しないと。
「よし。早いとこ終わらせよ」
……
「部長、終わりました。私お昼行きます」
我ながら素早く頼まれた仕事を終わらせ、時計を見るとお昼すぎ。ここらで我愛羅君に電話を入れようと部長にお昼へ行くことを伝える。
「ん。ボーっとしてた割に早く終わらせたな。じゃ、行こうか」
「はい。て、え?行く?何処へ?」
「飯。俺もまだなんだよね、奢ってやるから付き合ってよ」
いや、奢ってくれるのはマジで嬉しい助かる。けど我愛羅君に電話…したいんだけど…。
でも部長の誘いを断るのは、なあ。
部長は私の返事を待つ気は無いようで、いそいそとお昼へ行く準備をし行くぞーっと間延びした声で私に言う。
ああもう、部下に有無を言わさずついて来させようとする感じもはたけカカシに似てる。いい意味でも。悪い意味でも。
「もう、ちょっと待ってくださいよ部長」
もうトイレに行った時にでも電話してみるか
それしかないよねえ