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「起きろ」
「………あー、あと5分…」
「…明日からまた仕事だと昨日言っていたのはどこのどいつだ」
「っ!!!!!ぎゃ!今!何時??!!」
おはようございます皆さん。私は名字名前です。昨日の夜ドタバタプチドライブ旅行から帰宅しまして、そのまま爆睡しまして、今、目が覚めました。遅刻しそうです。ええ。
くっそ!!昨日の夜眠くてもシャワーくらい浴びとくんだった!!!
あー!もう!遅刻するー!!
「我愛羅君!ごめん!まじごめん!喋ってる暇ない!ちょ、あの!まじ喋ってる暇ない!あーー起こしてくれてまじでありがとう!!神さまだね!!いや天使かも!」
「…喋る暇あるのか無いのかどっちなんだ」
準備準備!と呆れかえっている我愛羅君をよそにバタバタとシャワーを浴び会社へ行く準備をする。朝ご飯なんて用意している暇はない。一分一秒を争う私に我愛羅君は文句なんて言わないけど、我愛羅君が来てからの寝坊は初めてなのでなんだか申し訳ない。
「あの!もう行ってくるから!ご飯とか冷蔵庫の中のもの適当に食べといて!じゃあ行ってきます!」
「…」
光の速さで用意をし家を出てから駅までダッシュ。周りの人があまりの速さでかけていく私を奇怪な目で見ているがそんな事どうでもいい。私の会社はゆるくない。遅刻は厳禁だ。まあそれが普通なんだけど。
遅刻をするとただただ部長にこっ酷く叱られる。
「はたけカカシ似の部長にキレられるなんて絶対やだ!喋り方だけだけど!カカシ先生の事嫌いになりそう!」
そう、普段あのゆるーい喋り方をする部長は、怒ると結構怖いんだ。怖いんだけど、怖いのも勿論あるんだけど、カカシ先生が怒ってるみたいで終始ニヤニヤを抑える事必至なのが嫌なんだ。もしニヤニヤがバレたら、と思うと恐ろしい。
なんで怒ってんのにニヤニヤしてんの?って聞かれて、はたけカカシに似てるからニヤニヤしちゃいましたテヘペロッッッッ
…なんて言える訳ねーー!!
「これは絶対間に合わないと!ニヤニヤ我慢するのって結構大変なんだからね?!!」
フルダーッッッシュ!!と更に速度をあげて、髪が乱れるのなんて気にもせず、鬼の形相でいつものる電車より一本遅い電車へ乗り込む。
一本くらい遅くても、また駅から会社まで走れば間に合う!はは!余裕だぜ!
ゼエゼエ言いながら乱れに乱れた髪やらスーツやらを整え一旦呼吸を落ち着かせる。
よし、電車のドアが開いた瞬間またダッシュだ。決めてやる。決めてやるよ。
「ふふふふふ、絶対遅刻なんかするもんか」
一駅、二駅と徐々に会社の最寄り駅に近づいていき、ようやく次で私が降りる駅だ。
電車の扉が開く降車側へ移動し、開いた瞬間ダッシュできるように心の準備をする。
あー行って、こー行って、と会社までの最短ルートを頭で確認しているとついに到着の合図から数秒、プシューと音を立て目の前の扉が開いた。
よし、行くぜえええええ!!
「レディー、ファイッッッッ!!」