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「う、ん〜………あれ、」


…あら、私寝てたのか。てか私寝落ちし過ぎじゃね?てか今何時。


「起きたのか」

「わっ…!シ、シンキ君、あれ、もう朝?私寝ちゃったみたいで」

「まだ夜更けだ。お前を見つけてから数十分と経っていない」


体育座りで壁に持たれている私の横に片膝を立てて座っているシンキ君に聞くとどうやら私は一瞬寝てただけのようだ。

それよりシンキ君はなんでここにいるのかと問うと、助けてという声が微かに聞こえて部屋から出てきてみればすぐそこに私が座って寝ていたという。


「え、すぐそこ、って」

「そこの扉だ」

「………」


え、まじかよ。
怖いと思って目頭熱くなってきたとか言ってしゃがみこんでいた少し前のセンチメンタルぽい私、めちゃくちゃ恥ずかしいから今すぐ立ち上がってすぐそこの扉を開けてくれ。
周りをよく見てくれ頼む。


「……恥ずかしすぎ、いい大人なのに」

「…まあここは迷路の様だからな」

「く…っ、励まさないでシンキ君…」


余計情けなくなるからね…!
周りをよく見れない大人なんて会社だと役たたずみたいなもんだからね…
…うわ、自分で言って悲しくなってきた


「…はあ、シンキ君は私みたいになっちゃだめだよ、」

「言われなくても俺は一般人では無い、お前の様にはならない」

「いや、そういう事じゃ……、そうですか」


…まあ良いか。
忍じゃなくてもシンキ君は私みたいなちょっとダメな大人にはならないだろう。なんせお父さんが我愛羅君なんだし。
…私ももうちょっとしっかりしないといけないな。

はあ、とため息をつきながら、それはそうと私の事見つけた時叩き起こしてくれたら良かったのにとシンキ君に言うと、一度声を掛けても返事が無かったのでとりあえず様子を見ていたら起きたという事だった。


「一応起こしてくれようとしたのね、ありがと」

「…それよりお前は何故廊下をウロウロしていた」

「お、ああ、いや…眠れなくてさ、お水でも飲もうかな〜なんてキッチン探してたら…迷子になった、っていう感じ」


自分で迷子なんて言っちゃって、しかもいくら迷路って言っても一応家の中で…うわあ、やっぱ自分でもちょっと引くわ。


「…それならこっちだ。来い」

「え?、あっ、ちょっと、待ってよ」


突然立ち上がり付いて来いと言われ、慌てて私も立ち上がりシンキ君の背中を追う。

さっきまで恐怖すら感じていたこの廊下も、よく見てみればなんて事ない、ちょっと薄暗いだけの廊下で。
誰か一緒にいるだけでなんにも怖くなんてない。

人ってのは暗闇と孤独が怖いと思う生き物なんだなあと思いました。…あれ、作文?


「ここだ。お前がいた義父上の寝室はあっちだ。今度は迷うなよ」

「あ、ありがとう。」

「…俺は部屋へ戻る」

「え、戻っちゃうの?お茶飲んで行こうよ」


部屋へ戻ると言い、出て行こうとするシンキ君にナンパみたいな声をかけると意外にもすんなり受け入れてくれた様で、無言でテーブルについた。