05

じゃあまず、服全部脱いで。


唐突にそう言い放った私を眼力だけで人を殺せそうな雰囲気を醸し出しこちらを見る我愛羅君。

いやいや、そんな顔されても君の格好おかしいからね、瓢箪も置いていってもらいますからね。
周りに変に思われても困るから、ていうか思われるから一応着替えて欲しいなとお願いする。

キッチンからの明かりと、暗がりに慣れたせいで気にならなくなっていたが、部屋の電気を点けていないと今気づいた私はとりあえず電気を点け、明々とした部屋の元、クローゼットから適当に長袖のTシャツとデニムを取り出し、これに着替えてね、そして瓢箪を置いてねと我愛羅に言い、さらに額の愛を隠すため鍔が長めのチューリップハットも取り渡す。

大人しく着替えてくれるとははなから思ってはいなかったが、やはり渡された服たちを呆然と眺め眉間にシワを寄せている。


「着替えないと、外には行けないよ。我愛羅君は外行ってみたくない?」



ん?と膝に手をつき少し屈みながら顔を覗くと、一応は理解してくれたのかしぶしぶ瓢箪を降ろし服を脱いで行く。

…はっ!
な、な、生着替え!!いたいけなロリ狸の生着替え!!くう〜〜〜〜!堪らん!

「っ!あぶない…っ。私はショタコンじゃない私はショタコンじゃない……」


妄想の中でしか見たことない我愛羅君の裸を不可抗力とはいえ見る事になり、心の内で歓喜の声をあげるが途中で私はいい大人でショタコンではない、断じてない!


「おい。」

「へ!なに?!な!!!!!ぐっっ!!!」



お、おいおいまじかよまじなのか!
クッソ可愛いんですけど!
ショタコンじゃないの件で生着替えはあんまり見れなかったのが心残りだが
ロンTにデニムの本物我愛羅なんて私以外誰が見たことがあろうか!!思わず歯食いしばっちゃっただろ!ナルトのお色気の術より威力あるよ!

くそ、動揺が隠しきれない目の前の狸が可愛すぎて隠しきれない。がここは冷静にいかないと機嫌を損ねたら殺されかねない。


「かっ可愛いね!、似合ってるよベラボーにね!」

「…」


何言ってんだ私ぃぃいいい似合ってるとかどうでもいいんだよ今はああああ
ほら引いてる、引いてるよ?!

ぐう、だめだ深呼吸だ。とりあえず帽子をかぶせよう。先程から睨みをきかせて殺気を送ってきているようだがそれが逆に私の萌えを増幅させているんだよ我愛羅君。
君は分かってないようだけどね?!


「よ、よし。これ被って、行こうか。靴は、、それでいいね」


なんとか帽子を被せ足元を見やると、見慣れたサンダル?を履いていたので靴はそれで良しとした。
靴脱がずにデニム履いたのかな…。
少し丈が長そうなのでしゃがんでデニムの丈を折ってやる。と、太もも辺りをずっと掴んでいる事に気付き、ああやっぱりウエストちょっと大きかったかな、細いもんね我愛羅くんは。と思ったので手近にあったベルトを巻いてやって準備オッケー。


「オッケー、行こう」


外出たついでに夕飯も買いに行こう。
オムライスは明日だな。