空想世界

 やはり他人の空想を垣間見るのはいいなあ!
 人間は、一人一人が大きな世界の塊を持っている。地続きなのか、時系列が繋がっているのか、それはそれぞれによる。少なくとも、創作物というのは他人の夢の世界の一部を見ることのできる扉である、というのが俺とひなの持論だ。
 他人の世界を見て何か得はあるのか。あるさ。夢の世界は記憶の本棚――知識を土台に成り立つものだ。本人が知っているという自覚を持っているかどうかは置いておいて、少なくとも、全く触れたことのないものは存在できない。
 他人の夢の世界を見ることは、俺たちの夢の世界を広げることができる。ああ、もっと見せてくれ。きみの世界を、夢を。

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