今日は、歌仙さんと宗三さんが現れた。フローリングの部屋で、二振りは服のカタログを見ていた。それも、浴衣や着物のカタログだ。二振りが見ているのが女性服のページだったので、不思議に思って聞いてみると、
「お洒落に性別は関係ないですよ」
と、宗三さんが返すので、妙に納得してしまった。元がレディースものでも二振りならそれっぽく着こなしてしまいそうだ。
ああでもないこうでもないと話している二振りは、気付いたら自分たちの好みではないものを選んでいた。白とか、鶴とか、私の大好きな付喪神様を連想してしまいそうな柄ばかりだった。
「主にはこちらが似合うと思うよ」
「いえ、もう少しあの鳥を主張させるべきでは?」
どうやら、私の浴衣を選んでいるようだ。二振りが楽しそうだからまあいいかな、と思いながらその光景を眺めていた。
「そういえば、歌仙さんと宗三さんが会いに来るのは珍しいね。どうしたの?」
ふと、疑問に思ったのでそう問うと、二振りは顔を見合わせて笑った。
「理由がなければ会いに来てはいけませんか?」