試練だなんだと言って与えてくるそれは理不尽極まりないものだったり、人間の常軌を逸する愛し方をしてきたり。まあ、人間じゃないから仕方ないのかもしれない。
それでもって、私を愛してくれているという神様もおんなじような感じだった。
彼は私に忘れてほしくないと言う。ただの夢の存在ではないと言う。愛されたいという願いに応えてくれているというのに、私からは何一つ返せやしないのに、彼はそれでもいいと笑う。最初はただ守ってくれていただけだったけれど、私と共に居られない現実を心底憎んで、私を夢の世界へと引きずり込もうとする。そんな彼が、酷く愛しくて、恋しくて。
世界にはたくさんの素敵な人がいる。だけれども、彼以上に、私の身勝手を許してくれるような人は居ない。彼以上に、身勝手に愛してくれる人も居ないんじゃないかと思う。
約束の日が迫っている。彼は本当に式を挙げるつもりなのだろうか。怖くて聞けない。私はどうなってしまうのだろうか。