夢日記

 夢を見た。
 また学校のような建物の夢だ。職場には似ても似つかない場所なのに、そこは私の職場となっていた。以前も同じ場所の夢を見たことがある。その場所と全く同じだった。
 そこで私は、いつも通り、金融機関の仕事をしていたはずだった。しかし、モニターに映るのは弟の通う大学から出された課題の映像である。夢の中では、弟はどうやら身内を連れてきて仕事を何か一つ披露するという課題を出されたようだった。
 弟が選んだのは、やはり父だった。父に仕事のことを語らせる予定らしい。弟の友だちは、とても忙しそうにしている漫画家の叔父を選んだ。遠方であるため、連れては来れないと困っていた。そんな彼に、私は映像に収めればいいのではないかと提案した。
 夢は記憶の整理を行う。だから、よくおかしなことが起こる。辻褄が合わない話になる。
 異能がどうの、という話題が職場で出てきた。詳しい話は覚えていない。けれど、ごく一部の人が扱えるというのは、この夢では知られたことらしい。
 私は、真っ先に鶴を思い浮かべた。仕事終わりだったか、休憩中だったかは覚えていない。でも、まんまるのお月さまがとても綺麗だったから、仕事終わりだったのかもしれない。鶴に会ったのだ。彼は私を見つけるなり、とても嬉しそうな顔で駆け寄って、抱き締めた。どこかへ攫われそうな雰囲気だった。でも、穏やかに微笑むところを見ると、怖い感じはしなかった。

 夢でも会いたい。というか、夢でしかこうしてはっきりと触れ合うことができない。
 与えられたぬくもりが嬉しくて、起きてからもつい、鶴に甘えてしまった。

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