05

「個性把握テストぉ!?」

登校初日なのに、入学式やガイダンスは一切ないらしい。そして、早速真新しい体操着を着てグラウンドへ集まったものの、困惑しているのは皆同じだった。私たちが今まで受けてきた個性禁止の体力テストではなく、個性を使用した自らの個性を把握するためのテストなのだそうだ。

そして、相澤先生の衝撃発言で頭が真っ白になる。

最下位の者を除籍処分とすると。

「除籍…処分……」

「刷印ちゃん、顔色悪いわ。大丈夫?」

「あ、梅雨ちゃん…。もともと私、体力なくて…いつも体力テストだと最後から数えた方が早いくらいで」

ああ、それは…と梅雨ちゃんが納得した顔をする。それ見た事かと呆れ顔をする四季の姿が目に浮かぶよう。どうしようと頭を抱えた横で、私より顔色の悪い人がいることに気づく。

緑色の髪の、名前は確か…。

「緑谷くん…?」

「ひえっ、あっ、いや、これはその…ななななな、何でしょう!?」

「ぐ、具合悪いの?顔色悪いよ」

「いや、それあんたが言うか」

「そうね。…ケロ」

何故か近くにいた女の子に、ドライにつっこまれ、梅雨ちゃんには同意され…。個性使えばいいじゃんと呆れ顔でため息をつかれた。そっか、そうだよね。

「うう…がんばる」

「まずは、個性をどう使うかを考えた方がいいと思うわ」

「そっか…」

やってみないと分からない。先の不安を悶々考えている場合ではない。少しずつ元気が出てきた気がして顔を上げると、尚更顔色の悪くなった緑谷くんが。

「…あの、本当に大丈夫?」

「あ、はははは」

あ、これ、絶対大丈夫じゃないやつだ。

back

top