アルセウス感想 クリア後・2

行けと言われたのでコギトに忠実な犬はカミナギ寺院跡に向かいますが…。
いやここカミナギ寺院跡ちゃう、祈りの広場や。ロトムとビリリダマがおるところや。何故か目的地が寺院跡のちょっと先な事にいちゃもんをつけながら、何やら壊れた像の前で待っているウォロの元に駆け寄ります。また神話オタクの語りが始まる予感がします。
ディアパルの像から遠く離れた場所に建てられた上に、壊れたまま放置された像…これが何かわかりますか?と聞かれましたが、残った足の感じからしてギラティナですよね。シントでもらった1レベのギラティナオリジンは今も大事になでなでしてますよ。アルセウスは消えましたけど。帰ってこい。
そういえばギラティナはまだ捕まえてないので、最後のプレートはギラティナにもらうという事かもしれません。マナフィとかシェイミは図鑑完成対象外だし残ってる伝説はギラティナだけですね。メタ的な情報でプレートの在り処を推理するのはやめろ。
倒壊像当てクイズに正解すると、さすが最強のポケモン使いと褒められます。まぁな。最強だからといって知識まで最強とは限らないと思うがポケモン始めて26年の人間には造作もないよ。ポケモンワードルのおかげでダイパまでのポケモンはおさらい済みだよ。

像の雰囲気が同じ事から、ディアパルと同格に崇められていたポケモンだと推察できます。壊されっぱなしなのは半グレゆえに追放されたからですね。アルセウスに牙をむこうとしたなどと命知らずな面もあって相当やんちゃです。なんかギラティナは反物質を司るとかいう時間空間より急に難しい概念が突きつけられたイメージがありますが、つまりなんか世界にやばいことが起きたら打ち消してくれるみたいな事なんですよね?反物質があるからバランスが取れるみたいな事でいいんですか?とにかくいなきゃならない存在なのはわかります。別にヒードランはいなくてもいいなんて言ってないだろ。

そんな普段は世界の裏側にいるギラティナがアルセウスに挑むとしたら?とやけに具体的な仮説をウォロに立てられました。ウォロの事だからきっとなんか知ってるんですね。実はギラティナは毎年七夕になると現れてアルセウスに勝負を挑むんですよ!七夕はなんと…今日です!とか言い出しかねないです。そんな祭り感覚で挑まれてたまるか。
きっと裂け目の向こうは世界の裏側にも繋がっていると思うので、ギラティナが現れるとしたら裂け目に近いシンオウ神殿だろうと予想します。でもそんな都合よく出てくるのか?ギラティナ以外の全てを捕まえてシンオウ神殿へ行き、これからアルセウスに挑むぞ!つってギラティナをおびき出して捕獲するみたいな作戦しか思いつきませんね。そもそもギラティナがアルセウスに楯突きたがってるかどうかもわかりませんしね。吉良吉影みたいに静かに暮らしたがってる可能性だってあります。
その辺の裏は取れてるんですか?と尋問しかけたところ、突如ウォロの高笑いが響きました。

いや怖。なに急に。さっきからやっぱテンションおかしいよお前。元から変ではあったけど、一定のテンションで掴み所のない陽キャ、それがウォロだったじゃん。なのに突然の高笑いはまずいよ、怪しさしかないよ。ただでさえ最初から胡散臭かったのに。
いやしかしこれはミスリードかもしれない…とウォロを疑う自分を律します。近頃ジャッジアイズの実況を見ていましたから、何でもかんでも怪しく思えてしまう奇病にかかっている可能性があります。冷静にいきましょう。

ウォロも一瞬の高笑いのあとは冷静でした。世界の秘密に近づいている事が彼を高揚させているのですね。わかります、オタクも推しの供給が来るのでは?と期待している瞬間こそ最も高揚し饒舌になりますからね。
幼き頃よりつらいこと悲しいことがあると、何故こんな目に遭うのかひたすら考えたとウォロは語り始めます。神話だけでなくついに自分語りも始めましたね。それもわかりますよ。なんでこんな鍵盤数の足りない昭和の誰のお下がりかもわからないピアニカを使わなきゃいけないんだ、鍵盤が足りないせいで音楽会で演奏する曲が弾けなくてつらいのになんで最新のピアニカを買ってくれないんだ…とか、私も子供の頃よく思ってました。家庭の経済格差で公立教育の平等が成り立たない社会が悪いんだな、大人になったら選挙に行こう、と考え至ったりしたので、そういう気持ちならわかりますよ。違うんじゃないかな?

それがなんで自らの好奇心向上心に忠実である事を選ぶ事になるんですかね。自暴自棄…?現実逃避…?周りを気にせずやりたいように生きる事でつらい現実を乗り越えてきたという意味でしょうか。急に陰を出すのやめろ。生まれながらのサイコパスであれよ。好きになったらどうしてくれるんだよ。
この言い方だと好奇心に忠実である事を意識しているみたいですね。あえて狂犬の生き方を選んだ真島吾朗のような話?好奇心に従い危ないところにも平気で行くのはそうしないと自分を保っていられないのかもしれないですね。刹那的な生き方を感じた高揚が私を饒舌にさせますね。

遺跡神話歴史を調べる事で世界の成り立ちがわかれば、より良い世界の創造も可能では?と思った事から、ウォロは神話を愛しているんだな。好きなものの理由がわかっているのはいい事だよね。私も自分のオタク趣味なんかは嫌な事の反動や反骨心から来ていると常々感じているので、ウォロのそういう気持ちはわからなくないですね。今の世界が良いと思ってないからより良い世界の創造とか考えるって事ですもんね。私も一夫多妻があって一妻多夫がない世界はクソだと思うので世界を創造したくなるのもわかりますよ。違うんじゃないかな?
政治家にでもなるつもりかウォロは…?とヒスイの未来を憂い、絶対こいつには投票しない事を誓いながら、ギラティナ探しに参ります。ディアパルが現れた事により裂け目にも何か起きているかもとウォロが言うので、やっぱりシンオウ神殿に行くみたいですね。
あんな誰も来ないような場所に二人きりなんて…絶対何か企んでるに違いないよ…。プレート探しは全てあなたをここに誘い込むための口実…などと言いながら、裂け目の向こうにある二人だけで永遠を生きる世界に私を連れて行こうとしているのかもしれません。メリバを警戒しながら進みましょう。

なんだかじわじわと嫌な予感がしてきましたが、圧巻の景色ですねシンオウ神殿跡。壊れたものって何故こうも惹かれるのでしょうね。サモトラケのニケ然りね。
オリジンパルキアもサモトラケのニケのように両腕がなのに何故あんなに不気味なんだろうな…と考えていると、神殿のベスポジにウォロが立っていました。イチョウ商会の制服がこの場所の厳かな雰囲気をブチ壊していますが…。

いや怪しいーーーー!!怪しすぎるよお!!なんでそこで立ってんの!?意味深すぎるよぉ!やだよ!怖い!Nが玉座で待っていた時を思い出す距離感やめろや。突き落とすぞ。
カメラアングルも怪しすぎて、いやでもミスリードかもしれないし…と自分を騙しながら進みました。散々ストーカーとか何とか言ったけど、悪い奴であってほしくないという気持ちが自分の中にずっと前から芽生えている事に気付いてしまいました。
いや、もしかしたらマスタードラゴンパターンかもしれないですよ。ドラクエ5でマスタードラゴンがプサンに変化して正体を隠していましたよね。アルセウスがウォロという人間に化けて私を見守っていた可能性もあるんじゃないでしょうか。やだよストーカーのアルセウス。絶対ひらがなで喋ったりしないじゃん。

情緒がガタガタですがこんな寒空の下にウォロをいつまでも放置しておくわけにはいきません。意を決して話しかけると、ギラティナはいないようですと見たらわかる事を言われました。だろうな。そんな都合良くいる方が驚きだわ。
主人公なのでご都合主義には慣れていますが、さすがに唐突が過ぎますからね。動揺している私を察したのか、ウォロはどうかしたのかと尋ねてきますけど、常にどうかしてたのはお前だしあああああ一人称が変わっちゃったよお!!

取り乱しました。本当に震える声で「あああ…」って言ってしまいましたね。もう終わりだ、って察した瞬間でした。まだ信じたいけど、シロナの顔を信じたいけど、でも一人称ワタクシは信じられるか!!熱い風評被害をありがとうゲーチス!!お前のおかげで2秒くらい早くウォロのやばさに気付けたわ、サンキューな。
なんて言うと思うか馬鹿野郎が!!増田ァ!!(とばっちりの増田)

突然一人称がワタクシになり、真の目的を話すと言い出したウォロに、私はボタンを押す手を止めます。
いや…やっぱりマスタードラゴンなんじゃないか?なんか顔キリッとしてるしな…。何か重大な使命を持って生まれたかのような顔立ちをしているが…特にそんなことはありませんでしたね。

え?アルセウスに会うために?アルセウスに挑もうとしたギラティナを探し出して?時空の裂け目を開けさせて?プレートを私に集めさせ!?18枚目のプレートはここにあり!?挙句全てのプレートを寄越せだって!?
おい!!サラッと重要なこと全部言うな!!思考が追いつかないだろうが!!

そしてなんだその格好はーーーー!!!!

あ、アルセウスコスプレおじさん…!!!!

怒涛。次のセンター試験には愛した男がアルセウスコスプレおじさんだった時の気持ちを2文字で述べる問題を出します。答えは絶句です。東大合格おめでとう。いつウォロを突き落とすの?今でしょ。

死にさらせ!!と突撃するところでしたが、冷静になれモクバ。俺たちはアルセウスコスプレおじさんを粛清に来たわけではない。プレートを集めに来たんだ。
いやもうそれはどうでもいいよ!!元々どうでもよかったよ!!ウォロと一緒にいられるからやってたのォ!!純粋で汚れなき気持ちだったのォ!セキやコギトに求婚しながらも本当は脳内メーカー全部ウォロだったのに…これがいろんな男に求婚しまくってた罰なの?甘んじて受けろよ。

アルセウスコスプレおじさんがプレートを寄越せと言っていますが、とりあえず状況を整理しましょう。動画を巻き戻しますね。
まずアルセウスの存在を確信した時から、ウォロはアルセウスに会う事で頭がいっぱいになったんですね。何せ創造神ですからね、全ての歴史の始まりですからね。気になって当然ですよね。
そのためには手段を微塵も選ばないところが、好奇心に忠実に生きると決めたって言葉に嘘偽りがなくて最悪です。裂け目が開いたせいで世界がおかしくなろうともどうだっていいって事でしょうか。よさそうだったな。あっ、より良い世界を創造するってそういうこと?ビッグバンからの?私はてっきり過去の出来事を顧みてこれからの未来を良くしていこうね的な意味かと思ってたわ。ポジティブか?

わざわざギラティナを探し出して交渉して時空の裂け目を開けさせたってめちゃくちゃ努力の人やん。向上心に忠実やん。そしてお前のせいやん、私がヒスイに連れて来られたの。アルセウスコスプレおじさんのせいじゃん。ウォロのせいならまだ許せたよ(?)でもアルセウスコスプレおじさんを許せるかはまた別の話なのよ。

はーーー何の崇高な目的もなくただアルセウスに会いたいというアルセウスコスプレおじさんの常軌を逸した好奇心のために私はこの地でずっと死と隣り合わせだったと思うと全ての感情がビッグバンだわ。宇宙創造。クソデカ感情でまた一つ世界が生み出されたわよ。てか時空の裂け目開かせる方法知ってるなら私が帰る方法もわかるって事なんじゃないか?ならここはボコボコにして口を割らせる他ないな…。放っとくとアルセウスを従えてより良い世界を創造できるか試すみたいですし、ヒスイ地方を一瞬で無にさせるわけにはいかないですからね。私自身、大事なポケモン、そして愛した男たちを失うなんて耐えられないよ。いま一人失ったところなのにな。返してくれヘアスタイルだけでも。

でも世界が消えるのを止めるならワタクシと戦えって言うところがなんかちょっと余地を与えられているというか、アルセウスコスプレおじさんの中にウォロの理性が残ってる気がしましたね。私を焚き付けるための台詞だとしても、きっと止めてくるだろうと思って準備してる感があるというか…邪魔だから消すみたいな感じじゃなく未来を賭けて戦う意志があるというかね。そういうの感じましたね、いや感じたいですね。

愛した男をこの手にかける…少女にはあまりにもつらい試練ですが負けるわけにはいきません。パルキアとラストバトルをした場所で正真正銘のラストバトルです。一番最初に戦った相手と最後にポケモンリーグで戦う展開熱いなーとか初日に言ってた私をブン殴りたいですね。二度と余計な事を喋るな。

ポケモン使いのウォロという肩書きで勝負です!と思ったらここで!チャンピオンシロナのアレンジかーーー!!
アルセウスコスプレおじさんのバックで…!神BGMが響いている…アルセウスコスプレおじさんのバックで…!

ていうか6体フルで持ってんじゃねーか!!しっかり準備してんじゃねーよ!ガチ編成じゃん!勝てるポケモンしか連れてないじゃん!シロナじゃん!情緒めちゃくちゃになるじゃん!
戦闘ももちろんめちゃくちゃでした。マルマインのゲンスルーちゃんがとにかく速いので、でんじはを打ちまくって回復しまくってなんとか回すという回転率が物を言う戦いでした。本当このゲームはマルマイン様々でしたね。今作特別速いポケモンと特別硬いポケモンが強いですよね。いつもだよ。
まさかこんな事になるとは思っていなかったので、かつてこいつから買っていたげんきのかたまりを持ってくるのを完全に忘れました。クソがよぉ!いやでもお前の世話にはならないというアルセウスからの強い意志を感じます。絶対勝ちます。
同レベルのウインディ対決になった時はアツすぎてさすがに涙出てきました。つらいけど嬉しい…楽しい…もうやりたくない…何をやってるんだ私は…。てかなんでミカルゲ持ってんだお前…ともしび集めたの…?努力すな。

ていうかBGMが良すぎて全然集中できない!!チクショー!!!なんだこれは!!めちゃくちゃいいんだけど!!今聞きたいけど今じゃねぇよ!!今なんだけどな!!
チャンピオンシロナのアレンジなのがまたいいですね。15年前あの曲を聴いた時から、シロナさん…あなたが全ての黒幕だったんですね…と言って振り返ったら暗闇からシロナが拍手してやって来る感がある曲だと思っていたんですよ。
途中明るい曲調になる部分があって、ここはウォロの好奇心とか楽しい気持ちの表現なのかなとか、私との勝負を少しでも楽しいと思ってくれてるのかなとか考えるわけじゃないですか。
でも次に来るフレーズがシロナ戦を象徴するデンデンデンデンデーデーデーーーンなんですよ。あのフレーズで自分が強者と戦っている事を痛感させられるんですよ。このアレンジだとより絶望感の深い音になっていて、あっ違う…あの妙に明るい転調はウォロを信じたいという私の心の表れ…しかし次のデンデンデンデンデーデーデーーーンでその信頼は幻だったと思い知らせてくる、そういう絶望の音なんですよね(※諸説あります)

曲もゲェェェェチスとは全然違うし、哀愁もあるし消え入りそうな雰囲気もあるので、あのシロナ戦をこうアレンジした事にどういう比較があるのかなとかいろいろ考えてしまいますね。この戦いだけではなくウォロの人生が曲の中に詰まってるみたいな感じもしますしね。
懐き進化が二体いるところもなんか…なんかさぁ!?言葉にできないをBGMにしてゲンゾウの家に飾ってるトゲピーとの写真を流したくなるような深みがあるじゃん!?小田和正もラーラーラー…じゃん!?できねぇよ言葉になんて…泣いてんだよこっちは…泣きながらスクショ撮ってんだよ…。後方腕組み奴のウォロをずっと撮ってんの…。

兎にも角にもマルマインだったので、ガブリアス出てきた時はオワオワリでーすって感じでした。でんじはを縛られると急に弱体化してしまってつらいですね。氷タイプいないもんな…と思った時、イーブイをリーフィアにした時のことが走馬灯のように蘇ってきました。
パーティバランスもいいしグレイシアに進化させよっかな…と思ったけど、でもどうしてもセキとお揃いにしたくて苔むした岩の周りをぐるぐるしたあの日…。汚れなき眼差しを見つめた時、やっぱリーフィア可愛いな、リーフィアにしてよかったな、セキとオソロで嬉しいな、と純粋な気持ちで触れ合った瞬間を今はっきりと思い出したのです。
なーーーにが108.130.95.80.85.102の合計600族じゃ!!こっちはセキとの(一方的な)思い出が詰まったリーフィアがいるんだよ!!最大の特徴は可愛さ、いやその硬さ。レジェンズアルセウスは防御力が物を言うゲームだってこと忘れてんじゃねーぞ!!

カッチカチのオソロちゃんで強引に勝ちました。おんみょーんも苦戦しましたがあとはタイプ相性的にそんなに悪くなかったので、回復しつつどうにか満身創痍で勝てましたね。二度とやりたくないですね。
周回プレイに二の足を踏んでいる私に、敗北したウォロは、何故あなたごときがアルセウスの加護を受けているのかとブチギレています。
いや受けてねーよ。スマホ魔改造されただけなんですけど。加護があるならバフくらいかけてくれるだろ普通。人間不信のデバフしか与えられてないっつーの。

これほどアルセウスに心酔してるのに何故…とアルセウスコスプレおじさんは納得がいかない様子です。その格好のせいで引いてるんじゃないか?多分アルセウスが結婚したら掲示板荒らすタイプのファンでしょうね。一方的な愛だけで相手の心を得る事はできないんですよ。私とセキを見なさいよ。互いを思いやり、理想を押し付けない事で愛し合う事ができるんだから…。
私の一方的な妄想である事には目を瞑ります。ウォロを止めるために裂け目から落ちてきたのか的な事を言われますが、そんなん知らんよ…アルセウスに聞いてよ…でもキングを鎮めるためでもディアパルを制するためでもなく、このウォロとの戦いのために本当は私が必要だったとしたらエモすぎますわな…。こんな運命カプやだよ…。いいけど…。

最初私のこと好ましいとか言ってたのに他所者呼ばわりされてそれは普通に悲しいですね。追放された時にウォロだけが私を他所者扱いしなかっただけにショックも大きいですよ。あの時手を差し伸べてくれたのはプレートを集めさせるためでしかなかったんでしょうか。いやそんな事ない、ウォロは確かに私を愛していたよ。でなきゃナッパの攻撃から私を守ってくれたりしてないはず…そうでしょ?ピッコロの話なんよそれは。
衝撃のあまり記憶の混乱が見られますが、まだ終わりではありません。
え?終わりじゃないの?
何やら不穏な事を言い始めたウォロに、もういいもういいと首を振るしかありません。いろんな意味で満身創痍だから。心胆を寒からしめる異様な気配を感じませんか?と言われても、もうずっと感じてんだよお前の格好に。一生鳥肌だよ。てか寒いとしたら薄着だからだろ。着ろ。冬のせいにして温め合えよ。

この期に及んでホワイトブレスな私を悲劇が襲います。不穏な気配がしたかと思うと、ウォロの背後に黒い不気味な何かが立ち込めました。翼が伸びてきた時は血の気が引きましたよね。さすがにセーブできるよね、という期待を抱きます。でもウォロを信じて裏切られた私をゲーフリが救ってくれるわけないんだよな。

ぎ、ギラティナ戦だァーーー!!おーーーーーい!!!!回復させろよ!!!全プレイヤーの叫びが47都道府県の至る所から聞こえたっつーの!!
マジでムービーの格好良さで誤魔化してんじゃねーぞ。めちゃくちゃアツかったじゃねーかよ。許し難いな。絶対打破させるわけにはいかないな。
こうして見るとアルセウスコスプレおじさんと化したウォロとギラティナ、瞳孔開いた感じが似てますね。アルセウスがウォロの前に現れないのもわかりますね。逆に何故自分では駄目だとわからないんでしょうか。いや本当はわかっているから私の力を利用したんですよね。だって考えても見てくださいよ、ユクシー達の図鑑読んだことあるか?アルセウスコスプレおじさんが湖のポケモンにプレートもらいにでも行った日には、秒で記憶奪われて終いよ。純粋な心を持った求婚マシーンの私でなければプレートをもらう事は叶わなかった…つまりウォロは自分の悪しき心に自覚があるって話です。なかったらマジで恐怖なんだけど。単にプレート集めはサボりたかっただけとかいう理由だったらガチに突き落としてやるからな。

愛憎、それはパワーです。かなり取り乱す展開ばかりでしたが、早業と力業もやっと使いこなせてきたところだったので、落ち着いて戦えたと思います。本当今まで通りやるだけよ。信じてるからマルマインの速さを。でんじは打って回復、まさに光と闇のEndless Battle…。冷静に考えれば負けるべくもないわけです。あっちは一人きりのギラティナ、こっちは6体の友がいるわけですからね。男に裏切られてもポケモンは裏切らない、私もう迷わないから。数多の男を捨てて一生ポケモンたちと生きていくわ。2秒後に掌を返す未来が見えます。

ギラティナを探し出したと言った時からこうなる事は予想できたはずなのに、アルセウスコスプレおじさんのせいで全然ギラティナ戦の事まで頭が回らなかったの不覚ですね。すごいねあの格好は。思考回路を遮断するパワーを秘めてるんだな。心を弄ばれたショックも相まり、今もなんだか現実味がありません。
ウォロのこと好きだなぁと思ったの、ズイの遺跡でユウガオさんの気持ちを推し量りつつ私をフォローしてくれた時なので、やっぱり人の気持ちがわからないわけじゃないんだろうし、シンジュ団を愛しパルキアの信仰を古くから固く信じるあまりその他を突っぱねてしまうユウガオさんの境遇も理解できる部分があったからこそ、ああいう言葉が出てきたんだと思いますよね。こいつ本当あそこ以外ではマジに好奇心対象の話しかしないもんな。ズイの遺跡とさっきの祈りの広場だけ人格の形成に関わる部分が見える気がしたので、高揚のあまり饒舌になってしまっても無理はありませんよね。

ウォロに思いを馳せている間にギラティナを倒しました。普通にボロボロでしたね。シャドーダイブ絶対に許さないからな。私がこのヒスイでシャドーダイブを根絶やしにし後のシンオウには技を継承させないように全力を尽くしてやる…。
歴史改変をしようと思った罰でしょうか、倒したと思った瞬間ギラティナの目が赤く光り、オリジンの姿に変化したのです。そして地獄の上塗り、この満身創痍の状態で再戦の連戦となってしまいました。

え?嘘でしょ。無理だよ。無理っていうか嫌だよ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だもうやりたくない!もうやりたくないアーーーーー!!!
ギラティナオリジンのBGMイヤアーーーー!!!
心停止からの復活感オーーーーイ!!親に向かってなんだそのギターは!!!AED!AED!って感じにドラムを叩くな。お前の顔を叩いてやろうか。

信じられません。三段オチなんてあんまりですよ。やっとの思いでウォロを倒し、やっとの思いでギラティナアナザーを倒したというのに、今度はギラティナオリジン…?そんでまたシャドーダイブ…?クソがよぉ…何がクソってBGMが良すぎて集中できないところがクソなんだよぉ…!!

原曲は不気味な中にも神秘性を感じますが、この頃のギラティナにはまだバンドマンを目指していた"若さ"がある…と感じさせるアレンジ、良いです。絶望のあまりSwitchで録画を押してしまいましたが、戦闘そっちのけで冒頭の音楽を何度も再生してしまいましたね。
てか今気づいたけどこいつバフかかってた!?なんで私にはアルセウスの加護バフないのにお前はアルセウスコスプレおじさんの加護受けてんだよ!納得できねぇ!これもアルセウスの愛の鞭!?好きな奴を傷付けたいタイプ!?同じ性癖か…許すしかなくなったな…。

カスみたいな性癖のせいでアルセウスを恨めない中で連戦です。心が折れています。今まで通りやるだけなんですが、もうやったよ充分。専用曲アレンジまで用意してどんだけプレイヤーを叩きのめす事に全力を尽くしてんだよ。地獄のゲームフリークを憎みながら、半泣きででんじはを叩き込み、当たれ当たれと祈りながら、今度こそギラティナをやっつけました。倒した時のこのテロップにプレイヤーの心情が込もっていましたね。つまりプレイヤーの苦しみを理解しながらこのゲーム作ってるんですよねゲームフリークは。鬼畜。
アナザーに戻ってガチ凹みみたいになるギラティナ可愛かったです。挙句泣きながら逃げ帰って愛おしいです。

やっと全てが終わり、ウォロと二人きりになりました。
ギラティナがアルセウスに挑むと言うから力を貸してやったのに…と恨み節全開ですね。まぁ挑ませるように焚き付けてそうな気もしますがね。ディアパルをトチ狂わせて裂け目を開けるきっかけを作ったって事は、ディアパルが不安定になればギラティナがすかさず裂け目を開けるって事みたいですね。普段施錠してある扉も鍵さえ壊してしまえば開くみたいな事ですかね。好奇心のためだけに努力の人すな。人知れず膨大な手間をかけてんじゃねぇよ。
つまりウォロがディアパルをトチ狂わせ、ギラティナに裂け目を開けさせ、何故かアルセウスが私を裂け目に押し込んで派遣させてヒスイに連れてきた…まではわかりましたけど、雷は何やねん。私をヒスイの人に信頼させるためにアルセウスがハプニングを用意して解決するよう仕向けてあげたという命知らずな優しさでしょうか。ぶっ飛ばすぞ。
ポエムにも10のポケモンを打った雷はシンオウ様の優しさかな?みたいな記述ありましたよね、雷に打たれたポケモンは人間に協力するようになったって話でしたよね。やはり荒ぶらせて私に鎮めさせる事でヒスイ人の信用を得ていたというヤラセに思えてなりませんよ。人はピンチを救ってくれた者を好きになってしまう生き物ですからね。そうだとしたらマジで怒っていいぞ私もキング達も。アルセウス憎しでアルセウスコスプレおじさんも憎しだわ。でも村を追放されたピンチを救ってくれたのもまたアルセウスコスプレおじさん…そう…人はピンチを救ってくれた者を好きになってしまう生き物…そういう事なんですよね…つらいね。

当のアルセウスコスプレおじさんはと言うと、古代シンオウ人の血を引くワタクシの何が駄目なのか心あらば教えてくれとアルセウスに言っていましたが、ないんだよ心。マジで非道のアルセウス。心あったとしてもお前は駄目だろ。ギラティナにも逃げられるほどの人望のなさ、高貴な血筋でもどうにもできないんだよ。あと一人称が駄目だしアルセウスコスプレおじさんなのも駄目だ、ストーキング行為も駄目だしもう全部駄目だ全部。
てかウォロも古代シンオウ人の末裔なんですね。じゃあやっぱ遡っていくと絶対コギトと血繋がってますよね。そうでなきゃ古代シンオウ人はみんなあの顔って事になってしまいます。いや別にいいけど…ただのパラダイスだが…。

ウォロの独り言は続きます。そもそもこの世界は創造し直す必要などないのか?と自問していますね。必要ないよそんなもん。まぁ多少過去を変えてデンボクの結婚を阻止するとかならやりたくなる気持ちもわからなくないですが、全てなかった事にするのは横暴ですよね。自身が愛した神話や歴史もなかったことになってしまってもいいんでしょうか。それを上回る好奇心の方がウォロには大切なんでしょうかね。私は今ここに生きる男が大切なので相容れませんね。

すると突然、好奇心爆発おじさんは、私に夢があるのかを問うてきました。決着後に夢の有無を聞いてくる奴に既視感を覚えますが、その夢叶えろ!と言ってくれる気が全然しません。何故なら好奇心を満たすためだけに聞いているからです。どんな動機よりも怖いですね。

もちろん夢ならあります。非道のアルセウスと唯一合致している私達の目標…。それは全ての男をモノにすること、です。もちろんその中にはお前も含まれているぞアルセウスコスプレおじさん。
力強く頷くと、満足気に浸りながら、あなたの夢とは決して相容れない…と改めて主張されました。だろうな。仮に同じ夢だったとしてもどこかで闘うことにはなっただろうけどな。男は決して分け合えないからね。
ワタクシはポケモン使い、あなたはポケモンと共に戦う者…ワタクシは結局一人でしたがあなたは違う…とか言われましたけど、はあ?なんだァテメェ…じゃあドラゴン使いはドラゴンと共に戦ってねぇってのかよォおお?ふざけた事ぬかしてんじゃねーぞ。どこにキレてんだお前は。

誰もドラゴン使いの話などしていません。きっとポケモンと共に夢を叶えるのでしょうねと予言めいた事を言われ、やはりウォロも私にはそれだけの力がある事、そして全ての男に漏れなく自分も入っている事を察し、気付いたのでしょう…私を愛してしまった事をね…。
語り終えると急にアルセウスコスプレおじさんが近付いてきました。怖い怖い怖い。来ないで。すごいよ圧が。体格変わってるよ。
さすがに怯えましたが、ギラティナのプレートをくれただけでした。ワタクシの物語は今の敗北で終わったのだから…と。よく普通に受け取るな主人公も。ウォロの潔さを過信しすぎだろ。私だけかよ疑心暗鬼は。
このまま渡してサッと帰るかと思ったら、プレートの行方が気になるみたいですね。全て集まりましたか…つって普通に居座ってます。好奇心の鬼。帰れよ早く。

知らないプレートが一枚あったりして怒涛のクリア後ストーリーでしたが、どうにか全部集め切りました。プレートが一堂に会した時、一体何が起きるんでしょうか。ていうかウォロが持ってたならずっと近くにあったわけだし、その時点でなんか反応したりしないのか?当たり判定も厳しいのかよ。
わりと嵩張るプレートをどうしていたのかは知りませんが、何故かプレートではなく、カミナギの笛が一人でに回転し始めました。セキにもらった大事な大事な大事な使用済み玩具です。一体何が起きるというのでしょう。もしかするとジーニーみたいなのが出てきて変なことに使うなと怒られるかもしれません。ごめん。ありがとう(謎の謝礼)
残念ながら笛の魔神は出てきませんでしたが、急にセキのお下がりが光り始めました。二人で行方を見守っていると…。なんと!カミナギの笛はてんかいの笛に変化してしまいました!

…え!?いやキモ!不安になるデザインとカラーリング!何を表してんのこれは?心臓?つまり私の歪んだ心…か?
スマホだけでは飽き足らず、カミナギの笛まで魔改造されてしまいました。てか…おい?!これセキのお下がりの毎晩使用する大事な笛だったんですけど!?元に戻せるよね!?無理!?なんで!?いや持ち運びにも不便になったしデコる事に特化しすぎなんだよアルセウスは!!返してよぉ!セキの使用済みの笛返してよ!プレートウォロに返すから笛元に戻してよぉ!

悲痛な私の叫びが、槍の柱に響き渡ります。ウォロという尊い男を失い、セキの笛まで失った私に、一体何が残っているというのでしょうか。確かに世界を創造し直したくなる気持ちもわからなくないです。つらいです。下心を除いてもアヤシシ様やヒスイの人が私を認めてくれた証の笛だったんですよ。こんなんもう吹く以外に使い道ないじゃんかよ…(最初からそうだよ)
呆然としていましたが、ウォロはこの笛を見てすぐにてんかいの笛だと気付きます。さすがですね、バグではじまりのまに到達した事があるんでしょうか。
敗北した時より動揺していますが、どうやらこれを吹くとアルセウスに会えるみたいです。アルセウスはあなたなんかに会うというのか、と推しの結婚に荒れるオタクのように取り乱すウォロは、地雷カプは見たくないと言わんばかりに顔を背けます。私とアルセウスの邂逅など見たくないし、ましてや私がアルセウスに勝利するなど認めるわけにはいかないと捨て台詞を吐きます。裏を返すと私がアルセウスに会って勝利する事がウォロにはわかっているんですよね。アツいですね。
なんかホップとは切磋琢磨し合い彼の悩みながらも真っ直ぐな思いや成長を見てきたから、トーナメントで勝利した時に切なさとかもあったんですけど、アルセウスコスプレおじさんを出し抜いて私がアルセウスに会えるのはしょうがないとしか思えないので何の感慨もないですね。そりゃそうだろお前。勝手にアルセウスに連れて来られて勝手に好奇心に巻き込まれただけだぞこっちは。私に勝とうが負けようがお前がアルセウスに会えない事実は変わらないんだ…努力の人だったのに努力してもどうにもならない事があるとまたゲームフリークに突きつけられただけなんだ…。どういう性癖集団?

いつかヒスイの神話を全て解き明かし、何百年かかってでもアルセウスに会い、従えてみせるというクソデカ決意を最後に、ウォロは去っていきました。終わったっつったのに全然諦めていないようです。着替えたらどうや?と言える雰囲気ではありませんでした。主人公が眉を下げて見送っていましたが、あんな人だと思わなかったから悲しい…の顔なのか、マジでどうしようもない奴だな…の顔なのかわからないくらい絶妙な表情でしたね。私は全ての感情がごちゃごちゃになった顔をするしかなかったですよ。全くできてないね感情の整理が。しばらく突っ立って徐ろに笛吹いたりしてみましたが、やはり吹き心地が違う…セキ…何もかもがドン底です。

ウォロ奴、私について来てたらきっとそのうちアルセウスに会えただろうに、あくまで自分でアルセウスに会って従えたいところがどうしようもなくプライドエベレストで面倒臭かったですね…まぁでも私だってあの日失ったアルセウスを再びこの手に取り戻したい気持ちはあれど、人のアルセウス見たいとは1ミリも思いませんからそういう事なんでしょうね。
最後なんで夢の有無聞いてきたんだ?と思いましたけど、相容れない夢を持っているからこそ、ここで戦うことになったという話だったんでしょうか。自分が敗北した理由の答え合わせがしたかったのかな。全ての男をモノにする夢なんて聞かない方がよかったんじゃないか?

しばらく立ち尽くしたあと、失意の中コトブキムラに帰りました。ぼーっとしてしまってあんまり記憶ないですよ。あれは本当にあった出来事だったのか?幻だったのでは?と疑いますが、デンスケと博士によってその疑惑は打ち砕かれます。
村で私を出迎えた二人は、群青の海岸に大きな影が現れた話をしてくれました。いやもうギラティナやん。あったもんな隠れ泉。確実に戻りの洞窟に行けって事じゃん。多くを語られなくても15年前の記憶が全てを教えてくれます。
博士にウォロと神殿に行ったあとの事を聞かれましたが…いや言える?アルセウスコスプレおじさんのこと。私上手く言葉にする自信ないよ…。ガチ凹み気味ですが主人公は流暢に事情を博士に話したみたいでした。鉄でできてんのか心臓。
ウォロとのあんなやばい出来事を博士に話したというのに、全然深く触れられなくて衝撃でした。おいフォローしろよ。調査…ですね、じゃねーよ。私の心の傷の調査の方が先だっつーの。捕獲強要マシーンかよ。

誰も慰めてくれない絶望の中、村をうろついて安寧を求めました。ていうか本当にこれでウォロとの絡み終わり?ギラティナ捕まえに行けばいいのか?それかコギトのところに行ってみるか?でも慰めてくれなかったらどうしよう…慰めてくれないって事は誰もがウォロの事を大した存在じゃないと思ってるみたいでそれも悲しいよ。大した存在だったよ私にとっては…だっていつもそばにいてくれたんだから…。ストーカーだからだよそれは。

失意のまま何となく本部へ行くと、驚いた事にコギトさんが!!ど、どうしてここに…?私を慰めに来て…?くれた感じではなさそうでしたが、アルセウスコスプレおじさんと化したウォロの話は聞いたようです。ようやく言及があって少し安心しました。あれは私の見た悪い夢ではなかったみたいですね。いや悪い夢であってほしかったけどな。
ウォロのことは忘れろと言われてしまいましたが、いや忘れられるか。お前見てないだろアルセウスコスプレおじさんを。だから忘れろとか簡単に言えんだよ。夢に出るっつーの。
情念も過ぎるとおかしくなる…と最もな事を言われ、確かに端的に言うとそれだけの話なんだけどさぁ…でもさぁ…とすぐには気持ちの整理ができない事をコギトに訴えかけました。本当感情を否定したアカギの気持ちもわかるほど感情のまま突き進んでいくことのやばさを演出されて俺はもう駄目だよ…。アカギも方法は違えど世界創造を目論んでましたが、感情をなくしたい派と好奇心という感情のまま突き進む派とでは真反対なのに同じ結論に至るの、よくできた構図で無理なんよ…上手いなぁゲームフリーク、じゃないのよ。私の感情が行き場を失ってるだろうがよ。

何事もバランスが大事という話でしょう。シンオウ地方は異人三と同じ、時間空間反物質のバランスで成り立っていますからね。そして三つのバランスといえばそう、霊獣のおっさん達…ですよね。そうか?
何故かコギトさんはかつてコピペロスと呼ばれたポケモンの情報を教えてくれました。調査に打ち込んでウォロのことは忘れろという計らいでしょうか…優しいねコギトさん…それもいいかもしれないわね…。考えていてもウォロは帰ってこないし、少し頭を冷やす事も必要なのかもしれません。何より私はコギトの言いつけは守る忠実な犬…あなたが行けと言うなら行きましょう。おっさん達を捕まえにね。

ランドロス共との戦いはまぁ普通に地獄でした。全然当たらねぇよ。ギャラドスの攻撃だけが私に当たりまくるんよ。オニゴーリにずっと狙われてんのよ。虫食いぼんぐりの投げすぎで肩故障してもおかしくないほど熾烈な戦いを繰り広げ、やっと終わったと思ったら…もう一体…?四神のくせに三匹しかいねぇのかよに定評があったおっさんたちに…新たな仲間が…?ラブ…プラス?
いやもうやりたくねーー!!なーーにがラブトロスじゃ。春の化身がラブってつまり発情期をもたらしてるって事じゃねーか。こっちはラブを失ったばっかりだっつーの!永遠の冬を生きるんだよ!ウォロのこと忘れろって言ったくせに思い出させないで下さい。それともラブトロスを授けてくれたって事はコギトさんからラブを貰ったってことなの?早く言え。一瞬で忘れたわストーカー男の事など。
あ、てことはコギトのプレートってラブトロスにもらったやつだったのか…?何故まな板と思い込んだのか謎でしかありませんね。ラブトロスがまな板として使ってたんでしょうか。まぁ独り身のおっさんならそういう事もあるよね。ねぇよ。
おっさんの図鑑を完成させるとコギトさんもコピペロス…いや同じ事しか言わなくなったので、寂しい日々が始まります。また…会いにきてもいいですか?例えあなたが同じ事しか喋らなくなったとしてもそばにいたいの…この傷が癒えるまで…。てかコギトさんもしかして不死身の杉元なんか?喋り方もそうだしクソ長寿命を示唆してきてませんか?こっちがマスタードラゴンか?永きコギトの人生に私が少しでも春をもたらしている事を祈りたいですよね。私はコギトさんのこと置いて行かないですよって言ってたのを私の墓の前でコギトに思い出してほしいですよね。突然夢小説するな。

心にぽっかり穴が空いた気分が数日続きました。
ウォロのこと胡散臭いとは思ってましたけど、やっぱシロナの顔の信用度は高いじゃないですか。シロナという信用度の高い人物のおかげでウォロの胡散臭さを何とか相殺していたと思うんですよ。いつ裏切ってくるかわかんないしな、とか全部冗談で言ってたんですよ私は。裏切りそうで裏切らないって信じてた。シロナの顔を信じてたんだ…。なんか改めてシロナのこと好きだったんだなって気付きましたね…シロナの顔じゃなければまだここまでドン底じゃなかった気がするし、シロナの顔した奴に裏切られた事がきっとつらいんだ…違う人間だとわかっているのに…。
ウォロとシロナ、興味を惹かれるものが似てるから手持ちも同じだけで全然他人とかってなりませんか?私が愛したシロナの個性がこのクソデカ好奇心アルセウスコスプレおじさんのDNAから来てるとしたら嫌なんですけど。シロナが自分で自分の生涯のテーマを選択していてほしい、心からそう思うよ。まぁでも一番シロナが影響を受けてるのは故郷のカンナギに伝承されている諸々だと思うので、そういう土地で生まれて神話に興味を抱けば誰もがアルセウスに行き着くのは必然だと思うので、どうにかしてウォロとは顔だけそっくりさん状態に持ち込みたいですよね。大体どうやったらアルセウスコスプレおじさんが子孫残せるんだよ。無理だろ、私しか。つまり私とシロナは…近親相姦…?

頭がおかしくなってきました。一回世界を創造し直して心をリセットしましょう。

ウォロの世界を創造し直すって動機はどこから来るんでしょうね。好奇心でやりたい部分もあるんでしょうかね。本当は今の世界でも大事なものがあるんだろうけど、でもそれを上回る好奇心がある限り止まらないんだろうな。
ウォロのこと陽キャだと思ってたけど、本質は陰キャだからワタクシは一人…とか言うんだろうな。もしかしてこの時代はなつき進化の概念がないから、ポケモンに懐かれている事に気付いてなくて一人とか言ってんのかなと思ったり、もしくは普通に強いトゲキッスとルカリオを捕まえてきただけで最初に出してきたトゲピーとは別個体なのか?とか血も涙もない事を思ったりして、とにかく毎日ウォロとシロナの事を考えて過ごしました。
そんな私とは裏腹に、主人公はいろいろ知らない土地で大変な思いしてここまで来たから、きっと逞しくウォロの事もいい感じに精算してやっていくんだろうなと感じます。こっちは全然精算できてねーよ。置いてくな私の心を。回避すな心の傷を。

とにかく気を紛らわせる何かをしようと思い、図鑑タスクを埋め始めます。そして群青の海岸に来た時、ギラティナやるか…と決意しました。これを終えてしまうともうウォロの痕跡がなくなるんじゃないかと思って二の足を踏んでいましたが、ゲンゾウの家の前にクソデカい痕跡がある事を思い出してやる事にしました。毎日通るところに飾ってんじゃねーよ。

ギラティナ、戻りの洞窟にいましたね普通に。静かに私を待っていたような雰囲気で威厳があります。逃げたわりに覚悟決めた風ですね。何より肉弾戦じゃなかったのが本当によかったです、おかげで順調に捕まりました。
このBGM本当いいな…と浸ってる間に終わり、博士に報告に行くと、突然イベントが始まりました。なんと、ウォロの最期の言葉を聞いたと言うのです。勝手に殺すな。
ていうか…え?今?何日前の話だよそれ。早く言えよ。私が元気になった頃を見計らって声かけてくれたのか?ありがとな。
私との遺跡巡りデートのあと、一人村に戻ってきて博士に言葉を託したそうです。ギラティナ奴、私に敵わぬと知りヒスイを守る側に掌クルーしたと…ディアパルと共に愉快な仲間に加えて図鑑に記録しなさいと…そしてもう会う事はないでしょうとハッキリ言って去ったみたいです。こんな形で永遠の別れを告げられ、察していたとはいえ打ちひしがれました。
ギラティナとは再会できたのに…ウォロとはもう会うことは…ない…のか…。そうか…なんか…そうか…って感じ。寂しさと納得が同時に押し寄せ、ますます情緒が掻き乱されます。

でもウォロが図鑑の完成を楽しみにしてたのは本当だったんだね。それはアルセウスに会う事とは別の好奇心だからこそ、あのタイミングで博士に伝えたって事でしょう。世界創造も図鑑完成もウォロの好奇心を満たすに値するものだったんだな。そういえば背面取りされた時も、私が全てのポケモンと会うのを楽しみにしてるって言ってくれた気がします。あれは本当だったんだ…もっと仲良くしてくださーいは嘘だったが…。つらいね。
で死ぬほど気になるんだけど、ウォロは博士に会いに行った時はどっちの格好だったの?イチョウ商会で頼むよ本当に。アルセウスコスプレおじさんは心臓に悪いよ。風邪引くぞ。
この任務の報酬がガンバりの岩で、私…頑張ったんだな…って泣きました。情緒不安。
ギラティナがプラチナでこのアカギにさかららららららららにしたのも、シンオウを守るためだったんですかね。レジェンズにおける私の功績偉大すぎるだろ。名を語り継げよ後世に。ポケモンレジェンズ俺だよ。

図鑑頑張って完成させようって心から思った。ウォロを想ってできる事ってもうそれだけだろうなって思うので、私の気持ちを成仏させるためにもやり遂げたいですね。コギトもそれを望んでるからおっさん達の図鑑作りに協力してくれたんだろうしね。

上から順に捕獲とタスク埋めに奔走する日々が始まりました。楽しいですよね図鑑集め。小さな達成感を積み重ねていくの好きです。あと完成のためにいろんなポケモン使えるの嬉しいよな。きっかけがないとなかなか手持ち以外使わないもんな。
でも灯火集めとアンノーン集め、お前らを許す事はできない。ユラの魂は成仏しても私の怨念はこのヒスイに残り続けるだろう。

捕獲マシーンと化している時に、セキに会いました。輝く湖面を前に佇んでいます。その隣に寄り添う私…絵になりますね。似合いの二人だと評判になってしまいますね。
何やらお宝を見つけたとセキはテンションを上げています。俺の宝…それはお前…ってか?はいはい。
宝が欲しければ戦え的な話のようですね。勝負をすることであんたの心を見せてもらうって言われますけど、いや今私の心の中にはウォロしかいないよ。あんなにセキと結婚したかったのに、今はなんだかもう空虚なんだよ。好奇心が科学を発展させるって学者先生も言ってたぜ、とか言うけどなぁ…好奇心が行き過ぎるとああなる事もあんだよ。素人は黙っとれ。
どう足掻いてもウォロを忘れられないまま勝ちました。あんなにセキで遊んで…いやセキを愛していたというのに、ウォロを失ってからは心の一部を失くしたように満たされない日々です。可愛いブイズを見てもそう…。このままずっと虚しさを抱えてこのヒスイで生きていくんだろうか…そう考えてましたが、セキが不意に、裂け目から落ちてきたのがアンタでよかったって言ってくれた時、やっとなんかウォロに仕組まれた事というよりは、こうなる運命だったという必然性を感じられました。
そうか…私…ウォロに利用されるためにやってきたわけじゃない、ただ裂け目から落ちてきただけなんだと。そしてその後の人生は自ら勝ち取ってきたのだと。裏切られたけど、でも阻止できたから今こうしてセキとリッシ湖に映る夕日を見ていられるんだと。そして他の誰でもない、私でよかったのだと、だから結婚しようと、そう言ってくれてるんですよね。
ちょっと気持ちが軽くなりました。そんでウォロもきっといつか裂け目から落ちてきたのが私でよかったと思ってくれる気がします。
セキがくれたお宝はだいこんごうだまでした。じゃあこれを加工して結婚指輪にするか…。

図鑑完成に近づくにつれ、待ってろ俺のアルセウス…という気持ちが強くなってきました。図鑑タスクも全部こなさなきゃアルセウスに会えないと思ってたんですが、単に捕獲だけでよかったみたいですね。楽勝じゃん。
いやでもそんな半端な気持ちじゃ槍の柱には行けねぇ。必ずアルセウス以外のページを完成させてから行くという執念に突き動かされ、毎日寝不足でした。あの日何故か突然失ったアルセウスを取り戻すために、悔いの残らない形でもう一度手中に収めたい…!
図鑑最後のポケモンはユキノオーでした。前に捕まえてると思って捕まえずにいたら捕まえてなかったというあるあるでしたね。ラベン博士が喜んでくれてよかったです。こうやって男やポケモンたちと触れ合っている間にウォロのせいで沈んでいた気持ちが回復してきて、全ての命は別の命と出会い何かを生み出す事をプレイヤー側にも与えられて目頭熱かったです。ありがとうヒスイ地方。私はこれから全ての決着をつけるよ。

いよいよ槍の柱でてんかいのふえを吹く時です。そういえばセキにもらった大事な大事なカミナギの笛…ミノ(肉)みたいな形になっちゃったんでしたね。本当虚無ですよ。この笛を愛せる道理がないですよ。
憎かろうが吹くしかありません。相変わらず上手に吹きこなす主人公の前に、光の階段が現れました。バグではお馴染み、はじまりのまに続く階段ですね。宇宙が見えてますけど、一体どこまで上がっていくんでしょうか。帰れるのか?
なんかFFXのシンの体内とかで見たことあるような景色になりましたが、こ、これは…みつぶたいでは…!?あの日シントでシロナと見た思い出が蘇り、アルセウスとウォロを失った事も相まって感極まってきます。いまだ情緒不安です。

肝心のアルセウスはどこだと思ったら、突如背後に出現しました。ホラーか。
こうして見ると足元なんかはオリジンディアルガの雰囲気ありますね。瞳孔の感じはギラティナにも似てるんで三匹はアルセウスが生み出し者のデザインしてて良いですね。ただたてがみ(なのか?)が靡いてるの見るとアルセウスコスプレおじさんを思い出すから本当やめてほしいですね。ウォロのマジコス絶対これなんだよ。実装したら怒るからなポケマスくん。天井してでも引くけどな(引くんかい)
アルセウスとは一言も交わすことがない中、突然アルセウスフォンが光り始めました。そして輝く球体に変わります。
…え?球体…?
それってまさか…シズメダマ?

アルセウスーーー!!肉弾戦かよォーーー!!!
おい!!隕石降ってきてるぞ!!レーザー光線も来るよ!!死ぬよ?回避とかそういう次元じゃなく死ぬんだよ普通は。人間だぞ。粉微塵になるんだよ!
やはり外道のアルセウスだったわ。これまでのキング達の最悪なところを選りすぐったみたいな攻撃、鬼畜です。手心なしです。タコピーの原罪です。
ウォロお前アルセウスに会ったらお前がこれやらなきゃならなかったんだぞ?できんのか?できるだろうな。努力の人だもんな。頼むよぉ代わりに死んでくれよぉ…もうやりたくないよぉ…。

アルセウスが攻撃してくる時の前脚上げてる姿、よく見る立ち絵で感動しました。進研ゼミで見たやつでした。
当然何回もやり直しましたけど、長いのよロードが。絶対選び間違えちゃいけないと思って、ゲージそのままを押す瞬間が一番緊張感走りましたね。これ間違えたら地獄の再戦だからね。アルセウスもう1体ほしいという気持ちが完全に消え失せた戦いでした。いらんもう。お前だけいればそれでいい。
お前にサンが救えるかと言わんばかりの猛攻に耐え、ようやく最後のしずめだまを投げました。こんなもんじゃ私の怒りはおさまりませんが、今はただ解放感でいっぱいです。
アヴドゥル!花京院!イギー!ウォロ!終わったよ…!

諦めずにやってきた事を讃えられ、人類、いや我々プレイヤーこそがアルセウスに試されていたのだと確信しました。時間空間を超えて示してくれた、の台詞で、主人公にも私にも当てはまる事だと感じて感涙します。本当につらかったから沁みました。

そしてアルセウスにこの世界にあなたを呼んでよかったと言われ、完全に成仏しました。
これまでの事が走馬灯のように蘇ってきます。

そう、私はウォロに仕組まれて裏切られたわけじゃないんだよ。最初から私はアルセウスに選ばれていたんだな。きっかけはウォロが裂け目を作ったことだったかもしれないけど、私を裂け目に突き落とすかどうかはアルセウスの判断なわけだからな。
別にウォロも途中から豹変したわけじゃなくて、元々ああいう奴だったってだけなんだ。私がシロナの顔だしきっといい奴だって信じる事で己を誤魔化していただけなんだ…。
許すよ。BGMもよかったし。

アルセウスから祝福され、勝った証として分身を貰いました。あの日失ったアルセウスがまた私の元へ帰ってきたのです。感動の涙で前が見えません。やり切った気持ちも上乗せして号泣です。
アルセウスを探して全てのソフトを洗い出したり、ポケウォーカーの中まで調べたりした日々が昨日の事のように思い出されますが、それは全て過去の事です。私はアルセウスを手中におさめし者に返り咲いたのです!

いやでも分身ーーーーー!?分身ってなに!?アルセウスじゃないってこと!?私があの日失ったアルセウスは!?あれは本物?それとも分身!?どっちなんだい!パワーーーー!!!

きんに君と共に槍の柱に戻ってきました。疲れました。完全に燃え尽き症候群です。
戻って泣きながらアルセウスとゲンゾウの家の前で写真撮りました。わざとウォロの写真が映り込むようにしてやりましたよ。もうこんな方法でしか煽る事ができないんだね…ウォロのウォロの前でうろうろしていた日々が遥か遠くみたいに感じるよ…。
でもいいんだ、これでよかったんだとようやく思えてきました。ウォロはきっとアルセウスに会えない運命にあるだろうから、私がアルセウスを得た今、二度とウォロに会う事はないんだろうな…とシックスセンスで感じます。まぁこれは分身だからわかんないけど、その格好をやめない限りアルセウスは現れない、そう思うよ。
さよならウォロ…お前と過ごした数ヶ月…悪くなかった…ぜ…。

でも呉服屋と散髪屋だけは許さねぇーーー!!おい!!涙返してくれるか?フルセットで用意するなシンオウの伝統衣装を。ここで買ったんかあいつ?無駄なカラバリ何なんだよ。こんなの彼と同じものを頂くわ…するしかないだろうが。まさかウォロともオソロになる日が来るとはな。そういやウインディもオソロだったしな。ちょっと…セキとも服オソロにさせてよ…ちゃんと厨二っぽい包帯も巻くからさぁ…。セキと結婚する任務を達成すると呉服屋にペアルックがラインナップされるアプデ、待ってます。

サブ任務もポエムも拾い集めて、大体のことはやり終えました。またヒスイ中を走り回ったりしながら、ウォロと交流した場所で足を止めてドータクンに殺されかける、そんな日々もありました。

カントーやジョウトに比べるとあんまりシンオウに思い入れなかったんですが、シンオウ神話って面白いんだなって思えたのもウォロのオタク語りの影響がないとは言い切れないので、いい思い出だったと時が経った今ならちゃんと言えますね。何よりこのヒスイの地続きにシンオウがあると思うと感慨深いですよね。ヒスイを愛すると自然とシンオウも愛せるの良いですよね。全ての命は別の命と出会い何かを生み出す、そう、私の命はウォロの命と出会いシンオウへの愛を生み出したんですよ。いやウォロだけではないけど。この地を誰よりも仕事サボって歩き回ったのがウォロだろうからその足取りを追ってるうちにヒスイへの愛着が湧いてきたので、ウォロの功績がでかいかなって感じです。
手に入らないものほど愛してしまうんだなって今回強く思いました…ウォロもきっとそうなんだろうな…なんだかんだ私もアルセウスコスプレおじさんしちゃってるからもう何も言えねぇですね。見慣れてきたしね。

色違い厳選とか訓練所とか細かい部分まだまだやりたいので、是非ともDLC出してほしいと願ってやみませんね。せっかく一人暮らしの自室あるんだから、ネルセンの試練からの同居とかがありますように…とねがいぼしに祈っておきます。あとガチグマを使って住所を割り出す機能が追加されますように…。あとカミナギの笛が元に戻りますように…お願いします…受け取ってください…ジョー…スターさん…。

思わず花京院の遺言のようになってしまいましたがよろしくお願いします。とりあえずアンノーンたくさん捕まえて、SEKI IE OSHIETEとかいつでも怪文書作って遊べるようにしておきますね。するな。
心の整理に付き合って頂きありがとうございました。間違いなく思い入れ深いゲームになりました。いろんな意味でな。

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