雪原感想

【0日目】

ワタルって、どうしてあんなに厚着なんだろう。

そう思った事、みんな一度はあると思います。
まぁ軽装にマントだと変質者っぽいし、出で立ちに重厚感を出すためには厚着必須かな…と冷静に考えたりもしますが、でもワタルってドラゴン使いじゃないですか。ドラゴンの弱点といえば氷…つまり寒さには弱いという事…ストイックなワタルの事ですから、きっと寒地で弱点を克服するために修行した事もあると思うんです。
故の厚着。防寒具としてのマント。よく見たら靴も長靴に見えなくもないし、きっと寒さに耐えながらドラゴン達と切磋琢磨したんだろうな…厳しい道のりだっただろう…あのつらい日々があったからこそ今のワタルがある、そういうこと…なんだろうね。

わかった。雪原行こう。


【1日目】

私は鎧島で悪の空手王となる事で、ワタルから破壊光線を食らう側の気持ちを知る事ができた。ならば今度はワタル側の気持ちを理解する時ではないだろうか?そう思い至り、極寒の地に足を踏み入れました。冠の雪原です。

まさか真昼間から更新が来るとは思わなかったので、急遽親に電話してソフト更新をしてもらいました。脆弱Wi-Fiのせいで6時間強かかる事も有り得る状況…何もわからない母に「お手持ちのニンテンドーSwitchの右下の丸いボタンを押していただけますか?」と一から丁寧に指導し、無事仕事から帰ったらダウンロード完了しておりました。コールセンターで働いていた経験が生きた瞬間でしたね。

というわけでカンムリ雪原だ!いきなりおっさんとJKが口論してるここはどこだ!?90年代の渋谷!?
「お尋ねします。ここは雪山で遭難して山小屋でホップと裸で暖め合うイベントが見られる雪原でしょうか?」そんな私の質問を無視し、二人のやり取りは続きます。
どうやら事前情報で出ていたピオニーさんといきなりの対面のようですね。娘のシャクヤと旅行でここに来たみたいですが…え?む、むむ、え?娘?娘いんの?そんな一瞬でピオニー夢女への道絶たれることある?未婚の男は全てターゲットをモットーに生きる私にとって、一番扱いに困るのはそう、既婚者なんですよ。つまり扱えないんだよ。今まで本当にありがとうございました。雪原は一人で進もうと思います。

期待させたところで子持ちだとバレるよりは最初から現実を突きつけておく、これがゲームフリークなりの優しさって事なんでしょうかね…。前向きに捉える事にし、謎の親子を追って雪原を進みました。いや進めませんでした。

タブンネ!チルット!フリージオ!アマルス!ルージュラ!ニャース!シャワーズ!ク・サ・イ・ハ・ナ!
途中からイマクニに汚染されたけど追加ポケモン早速いるー!やばい!地引き網とかでまとめてゲットしたい!
私の心は揺れた。ポケモン捕まえたいけど明日も仕事…とりあえずストーリーを優先的に進めて、休みの日にステイホーム乱獲をするのが良いのではないか?と自分と相談し、ピオニーを追う事にしました。
ピオニー陛下、完全にローズさんの顔だし元ジムリーダーの鋼使いだし、兄弟とかなんでしょうか。性格もよく考えて抽出していったら似てなくもないから、血縁ではありそうですよね。それはそうと「嬢ちゃん」とか呼ばれると、私は燃え上がるタイプです。他には「姉ちゃん」とか「神子殿」とか「我が愛」とか参りますね(偏った性癖)

話をまとめると、娘と楽しく探検したい父と、一人でダイマックスアドベンチャーをしたい娘の心が擦れ違っている模様。娘の話を聞かぬ自己主張激しめの父に、全ての男がストライクゾーンの私もさすがに呆れ顔です。

な〜にが親子で仲良く探検よ。こっちは修行のために雪原なんて辺鄙なところまで来てるっつーの!寒空の下にカイリュー連れてワタルのように強靭な心身を手に入れる、それが私の尊い志なわけ。遊び半分のあなた達と一緒にされちゃ困るわ!
それはそうと集まってピカピカしてるレドームシ可愛い〜!遊んどるやんけ。

ワタルという道楽に支配される私ですが、ゲームではピオニー陛下に振り回される事になります。係員の説明も聞かず勝手にマックスダイ巣穴に飛び込んでいったおっさんを追い、アドベンチャーのチュートリアルで無事スイクンを捕まえました。
音楽いいですよねー!FFやドラクエのボス戦を彷彿とさせる導入。金銀クリスタルを気が狂うほどやった私としては、スイクンへの思い入れ、ミナキクンの次くらいにありますよ。初伝説対面を飾るに相応しい貫禄あるもんね。不遇のライコウじゃ締まらないもんね(やめなさい)

ライコウにだっていいところはある、そう「ポケットモンスタークリスタル ライコウ雷の伝説」なるスペシャルアニメが作られた際、一瞬ワタルが登場したところなど、褒められるべき点は多数あります。
そんな24年分の思い出を振り返っていると、さっき私を囮にしてクソデカボイス親父から逃げた娘、シャクヤ氏と再会しました。親しみのもてる態度で可愛いですね。でかいポケモンと戦うと興奮を覚える性癖にもグッときます。私もクソデカダイマックスポケモンが爆破されるところ興奮するし。
話を弾ませていれば、何故かウキウキの親父を一人にするのかわいそうだしそっちが伝説探検ツアーに付き合ってあげてよ!と生贄にされる展開になり、さすがの事件慣れしてる私も卒倒しました。
いや娘と一緒に行きたくて考えたツアーなんじゃなくて?五分前に会った赤の他人を身代わりにするとかある?だって娘の代わりなどこの世のどこにもいないんだよ…?親兄弟関係に弱い私は重い気持ちになりながらも、そういえばピオニーとローズさんが兄弟とかだったらこの子はローズさんの姪になるわけで、間接的とはいえ私もローズ逮捕に貢献した人間だと考えると、余計に重い責任を感じ、断る事ができませんでした。「面白そう!」を選択するも、完全に空元気。この地下迷宮のように気分が沈みながら、とりあえず入り口まで戻りました。

早速ピオニーと合流してシャクちゃんに生贄にされたことを話すと、わりと物分かりが良くて安心しました。やはり頭を打ったおかげでしょうか、何でも一人でやってみたい年頃の娘の気持ちを思いやり、押し付けはやめようと改心したピオニーに、結局娘の代わりにされる事に。正直親子も義親子も好きな私は興奮を覚えますが、「フリーズ村で合流」という言葉でこっちがフリーズしました。
いやそんな不吉な名前の村あるかよ?ブルースクリーンを体験した者にとっては肝が冷えるネーミングだよ。

不安を覚えながら行くと、やはりフリーズ村はある意味フリーズしていました。圧倒的過疎。キラーパンサーが出る村くらいの寂れ具合です。ビアンカのリボンを持ってしても救えないのではないでしょうか。
早速豊穣の王とかいう伝説っぽい伝承を聞き、そんな事より連れ歩きができるようになって最高の気分だよ。寒空の下を連れ歩くのはかわいそうな気もしつつ、カビゴンの厚い脂肪ならそんな心配はいらないね。豊穣の王っつーか破壊の王くらいの貫禄で街を歩き、遠くから手を振るピオニーを見て、ああ…あの頃はホップがああやって私に手を振ってくれてたな…と昔の男を思い出して涙するなどしました。いや昔じゃねぇよ。NOW彼氏1号だよ。

NOW彼氏86号ことピオニーの元へ行くと、無断で民宿をアジトにする身勝手さに失笑し、そして、まさかここに二人で泊まるの…?という疑惑に心が震えました。爺婆しかいない寂れた村…民宿でコブ付き親父と二人きり…何も起きないはずがなく…と思っていたら手書きフォントでタイトルコールが起きましたね。思った通りです(大嘘)
マスターボール使う気になれないって言うけどこっちだって使う気になれねぇよ。オタクはみんな重度なラストエリクサー症候群患ってんだぞ。すでに一個持ってる段階で察していただきたいわね。

机の上にあったきったねぇ何かをもらい、まさかそれが冠だと思いもしなかった私は、いきなり豊穣の王の封印が解かれてたまげました。もはやどこから言及したらいいのかわかりません。情報量が多すぎるだろ。
村の茂みに連れて行かれ、何も起きないはずもなく…バトルをさせられた私は、全てが未知数の豊穣の王をとりあえずワンパンする事に成功。まず相手の実力を見るところ、脳筋の鑑でいいですね。
フォロワーの誤字だらけのツイートを解読できる力はあっても、ポケモンの言葉まではわからない…そんな私を見かねた豊穣の王は、なんとピオニーの体を介して直接脳内に語りかけてきました。どうやら乗り移っても耐えられる強靭な肉体のようです。腹出てたローズとは大違いだな。
すでに言いたい事が多すぎて逆に無言みたいな感じになってきましたが、元気に進めていきましょう。時刻は0時を回っております。

豊穣の王は本名をバドレックスと仰るようですが、この辺は前情報で出てましたよね。テリーの連れてるドランゴの種族名みたいな名前だな…と思ったのを覚えています。
どうやらバドレックスさん、豊穣の王として村や大地に実りを与えていたようですが、次第に人々に忘れられ、信仰心を失くされ、像の冠は落ちたまま放置され、挙句馬にも逃げられ、王としての力を失っている…という散々な状態の模様。
余談ですが私は「人の子よ」と呼ばれるのにも弱いです。シヴァはいまだに引けてません。

最近グラブってない事などを思い出しながら、頭でかい王の横で輝きながら浮いてるピオニーと色違いのリザードンを連れ歩いている私という、天地魔闘の構えで目を閉じた女子中学生の後ろで犬が逃げてる写真みたいな情報量の多い映像に苦笑しつつ、バドレックスに頼まれて、村の人々に聞き込みを行う事になりました。豊穣の王の事を村人たちがどう思っているか知りたいそうです。エゴサーチのやり方が原始的すぎるだろ。
結果はぼんやりした反応だったので、人々の信仰心を糧に力を取り戻す事は断念。せめて馬が戻ってくればまだマシになるかも…って事で、今度は馬の情報を集める事になりました。切実に一回で済ませていただきたい。

馬の情報を知ってそうな村長を探しに畑へ行くと、豊穣もクソもない荒れ果てた畑を嘆く姿を発見。過疎りすぎて土地は死にゆく一方のようでした。バドレックスも切羽詰まってますがフリーズ村も今にもブルースクリーンになりそうな勢いです。

てか雪原にも野生のカビゴンいるじゃん!自分のと間違えかけたわ!かつては道路で眠りこけて通行を妨げる役目であったカビゴンも、自然の中ではうろうろしていて良いですね。寝てる姿も見たいな。

村長の家で情報を得た私は、好物のニンジンで馬をおびき寄せる事ができると聞き、早速王にご報告。通訳のたびに呼び出されるピオニー…シャワー中とかに全裸で連れて来られたりしない事を祈るばかりです。見たくないと言えば嘘になりますが。
ニンジンを入手するために畑に種を植えなきゃいけないみたいですけど、雪の畑と墓地の畑、どっちでニンジンを育てるかによって馬の姿が変わるらしいです。前回も悪の塔か水の塔が選ばされたし、バージョン違いで決められちゃうと今さら困る感あるから、好きな方選べるのは嬉しいよね。
せっかく雪原なので氷タイプの馬にしました!打倒ドラゴンの血が染みついているせいもあった。しかし今回は氷を克服するために来ている身…目的を忘れず、しっかり寒さを乗り越えていこうと思います。
そんな気持ちからか、普通に雪山で死ぬほど迷いました。そういう意味じゃねぇんだわ…。

ホップと山小屋で暖め合う事もできないのに迷う、なんて意味のない時間なんだろう…。悲しみに暮れる私を癒したのは、次々に出会う野生のポケモン達の姿でした。あれもこれもあとで絶対捕まえるぞ、という気持ちが私を元気付け、やっぱポケモンっていいな…と純粋に感じていたところで畑見つけました。もしかして心の汚い者には見えない畑だったんでしょうか?反省します。
雪のように真っ白で清らかな心を持つ事を誓い、植えたニンジンの種に豊穣の舞を捧げ、即収穫を達成。やはり踊りと豊穣には密接な関係があるんだなと感じます。かく言う私も遙か3で後白河法皇の前で踊った事があります。で?

どうでもいい事を言ってたところで!ニンジンを収穫した途端走る馬を発見!ペガサスのように白い四足歩行の生物が駆け抜けていきました。
馬への思いを吐露する王を見てこの時、あっ私…王と馬のカップリングを成就させるために動かされているわけ?と察知しました。長い年月を経て互いを忘れてしまった二人の仲を取り持つ流れにさせられているのでは?別にいいけどそっちも私とホップの仲取り持ってくれよ。等価交換の重要性は鋼の錬金術師を読んでたらわかるだろ。
そうやって下心を募らせている間に、馬ことブリザポスが村を襲おうとしているではありませんか。清らかに生きると誓ったそばからこの有り様ではそりゃ馬も暴れますよね。でもこういう風にしか生きられないのよ私は。何がいけないっていうの?ただホップを一途に愛しているだけ…それが不純だなんて私は思わない、この想いが私を強くするのだという事を馬!お前に今わからせてやる…!私とピオニーの愛の巣を破壊されたくもないしね。ホップへの一途な思いはどこへ行ったのでしょうか。

いっそ蹴られた方がいいような気もしてきましたが、村を守るため私はブリザポスに立ちはだかります。正面から見るとブラックジャックみたいな顔面がいい感じですね。ゴーストだとどうなるんだろう…剣やるのも楽しみです。

馬戦のBGMよかった!重厚感と雪原感がある!(失われた語彙)
婆さんに突進していく馬を一声で止める王、よかったよ。心のどこかで王の事を覚えている感に涙したね。
落ちていた意味深なたてがみを拾い、王とピオニーの元へ向かうと、どうやらこのたてがみと王が咲かせる花を使えば、馬を制御するためのキズナのタヅナという言いにくい字面のアイテムが作れる模様です。
再び馬にライドオンするため、このタヅナを作っていきましょう。材料とレシピは番組ホームページをご覧ください。

昔は人々がタヅナを捧げてくれていたため、それによって馬との絆を保っていられたようですが、王が力を失うにつれ花を咲かせる事ができなくなり、タヅナを作れなくなった…つまりタヅナを捧げられなくなったのは人々の信仰心がなくなったからではなく、材料がなくて作れなかったからだと判明します。因果関係が逆だったんですね。何でも人のせいにするのが王と右京の悪い癖ですね。
その点私は違います。いくらホップがスーパーかわいこちゃんだとしても、下心を抱いてしまうのはホップのせいではなく私の卑しき心のせいだと自負しています(そうだよ)

早速タヅナ情報を求めて村を奔走。タヅナの作り方は代々村長の家に伝わっていたらしい事をあっさり突き止めますが、昔のことすぎてもはや村長も知らないらしく、しかしそれでも村を救ってくれた私のためにと尽力してくれました。手先は器用な村長、わからないながらも資料を頼りに夜鍋して編んでくれました。セーターとかも器用に編めるらしいのでね、期待しながら待ってましたが、所詮過疎りゆく村を止められないレベルの力量…タヅナ製作、全然ダメだったようです。逆に何ができるんだよお前は。
でも露骨にがっかりする主人公の顔が可愛かったからOKです。

そんな時、真の救世主ピオニーが村長宅に現れました。
私のような美少女とジジイを一つ屋根の下に置いておくわけにはいかない!と心配して駆け付けてくれた…わけではなかったです。ことごとく夢女対策がなされていて絶望しますね。じゃあもう娘の方でいいよ(何様)

村長がタヅナを作れなかったと知ると、俺に任せろとピオニーが材料をもぎ取りました。おいおい!と私はもちろん止めます。
いややめとけよ!お前のようにガサツな人間がタヅナなんて繊細なもの作れるわけ…ある〜〜〜〜〜!!!
探検着も娘のお洋服もお手製なの〜?突然株上がりまくり。どうりでこの探検着からはぬくもりを感じられると思ったよ。夢女復活しました。この時間に私を元気にしたこと、絶対許さないからな(午前1時)(明日も仕事)

タヅナもできたところで上手い具合に馬の居場所も判明し、深夜1時に登山を強いられます。
ブリザポスが根城にしているのはそう、遙かに高い山の上にそびえ立つという、神々しさ全開の冠神殿なる場所でした。
やっと爺さん婆さんの往復から解放されたと思ったらまさかの雪山登山。もはやこの無敵のチャリなくしては生きていけないところまで来たと感じるね。何なんだよこの自転車は。かがくのちからってすげーどころの話じゃねぇよ。
正直眠い、怠い、でもやっと遭難して裸で暖め合えそうなところが見えてきましたので、やる気を出して頑張りたいと思います。まぁ肝心のホップがいないんで遭難したら死ぬだけなんですけどね。

私の生死はホップが握っているんだな…と改めて幼馴染の尊さを実感した時、王もまた馬に思いを馳せていました。
ブリザポスとの楽しい日々を思い出してつらくなるから、冠神殿から足が遠のいていたバドレックス…そんな王とは裏腹に、ブリザポスは王との思い出に浸れる唯一の場所で過ごしたかったから、あの神殿を根城にしているのかもしれません。勘弁していただきたいですね。二人の思い出の場所、もっと近場にしておいてほしかったです。村長の家の裏とかな。

眠気を押し殺しながら進む私でしたが、モスノウゾーンに突入した途端にテンション爆上がりしました。
これこれこれこれこれこれこれこういう景色が見たかったっつーの!!
雪原といえばこういうのだろ!!これなんだよ!なんで今まで見させられてたのがおっさんと馬と鹿と村長なんだよ。木々の間を縫うように舞う雪原のモスノウの美しさを求めてこんな辺鄙なところまで遥々来たってのに、なんで周囲がほぼアラフォー以上で固められてんだ?狂気。異常性に気付いた私は、空高く舞い上がるモスノウとその下の雪景色に涙を流しながら、この美しい光景とお別れしました。
ずっと見ていたいけれど…でも私にはやるべき事がある…バドレックスとブリザポスの仲を取り持ち、村に再び豊穣をもたらすために必要なこと…。そう、それは馬にニンジンをやる事…なんだよね。

なんでだよ。おかしいだろ。

正気に戻りながら勢いよく登頂。奇跡のモスノウゾーンを越えたら目的地はわりとすぐでした。

現れた神殿に早速足を踏み入れたら、すぐそこのダイマックスの巣に柱立ってて景観が台無しになってました。マジで空気読んでくれ。ムービーに赤い光映っちゃってるから。神々しい神殿に浸る隙がないから。ラミエルに放ったビームくらい天を貫いちゃってるから。
さくっと倒して景観保存の会をし、本来の景色を取り戻したところで、眠気の限界が来ました。寝たら死ぬぞ!と私を叱責するホップの幻聴が聞こえるけど、ごめんパトラッシュ…僕は明日も…仕事なんだ…。

社畜の天使が迎えに来る中、不意にワタルの事を思い出しました。普通に忘れてました。そうだ…私…ワタルを愛していたっけ…とぼんやり思い、裸で暖め合うなどと甘えた事をぬかしていた自分を一瞬で恥じた。
な〜にが遭難して山小屋で身を寄せ合うだよ。濡れた服着てると凍えちゃうから脱がなきゃ駄目だぞ!とか言ってる場合じゃねぇ!修行をするんだよ!!
私は取り戻した、ストイックな自分を。そしてサンムンから連れてきた、カイリューを。オキニの面子も全員連れてきた。ガチパでこの雪原を駆け抜けた時、ワタルの気持ちもわかるかもしれない…そんな健気な思いを抱きながら、いざ神殿!と思い、レポートを書きました。めっちゃ眠いです。おやすみ。


【2日目】

昨日の私マジでどうかしてたな。睡眠の大切さ身にしみたわ。

睡魔とワタルは人を狂わせることを再確認し、仕事を終えて即ポケモンです。カイリューとかメタグロスとか連れて来れるようになったから一緒に冒険できるの本当に楽しみです。すごい頑張って育てたわりにレートも大してやってないからさ…戦わせたくて血が騒ぎます。まぁ私が今からやる事は馬にニンジンを与える事なんですけどね。何でなんだよ。

いざ神殿!とやっと乗り込みました。広い空間の重厚感に圧倒され、そしてすでに王と輝くピオニーが待機していた事にはウワってなりました。場所の雰囲気とミスマッチすぎる。
異質な光景に引きながらもストーリーは進みます。タヅナをバドレックスに渡し、馬小屋に冷たいニンジンを置きました。私の仕事これだけですからね。マジ何なんだよ。

ニンジンに馬がおびき寄せられるのを待つ間、私達は物陰でじっと息を潜める事に。雪原に来た当初は、まさかこんな事になるとは思ってもみませんでした。
おかしい…今頃私はホップと遭難しながら、山小屋で裸で暖め合っていたはずなのに…どうして寒空の下、馬が来るのを頭でかい王とおっさんと身を寄せ合って待っているんだろう…。私の青春これでいいのかよ?蜜を舐め取られた輝きの日々が嘘のような現状に、心がフリージオの如く冷たくなります。冬の時代です。

男にうつつを抜かす青春よりはマシというマジレスを跳ね除けていると、まんまと馬がニンジンにつられてやってきました。凄まじい単純さです。男につられてゲームを買う私のような浅はかさに親近感を覚えていると、突如ムービーが発生。馬がニンジンに食いついてガッツポーズする主人公めちゃかわでしたね。今回表情豊かめで嬉しいね。

見事にタヅナをかけて馬を乗りこなす王、初めて貫禄が垣間見えました。そして突然マントを着こなした途端、私は態度を180度変えました。ワタルの事を思い出したからです。
マントといえばワタル…ワタルといえば人生…そう、私の人生はポケットモンスターと共にあり、様々な媒体で楽しんできたかけがえのないジャンル…それがいつからこの世の男は全員俺のものというジャイアニズム溢れる生き方になってしまったんだろう。ただポケモンを捕まえ、絆を育み、同じ目標に向かってひた走っていたあの日々が、十二分に幸せだったというのに。
童心を思い出させてくれたのは、マントでした。心を入れ替えた私は、人馬一体となった事で本来の姿を取り戻した王と対峙し、ここまでの道のりを振り返ります。

信仰を捨てられたと誤解し、馬に逃げられ、孤独の日々を過ごしていた自分を救ってくれた…と私に感謝を捧げる王。でもそれは違うんだよ。私自身が、王を放っておく事ができなかったんだよ。だって私は幼稚園児の頃から、ポケモントレーナーなのだから…。
ではなく、運命の二人が離れ離れになってしまう事に耐えられないカプ厨だったから力を貸したまでのこと。顔だけでカップリングを作るような連中とは違う、それを王にわかっていてほしかったの。運命カプに豊穣を、そして接点ゼロカプを更地に、そういう王でいてほしかっただけなの。どの口がほざくんだよ。

茶番もそこそこに、いよいよ豊穣の王伝説も佳境です。
余を捕まえよってことで、バドレックスinブリザポスを捕獲する流れになりました。
確かにこれで王様も馬もいつも一緒にいてくれるけど、喋ってくれなくなるのは寂しいですね〜!話したくなったらピオニー隊長のところ行こうね。彼も時々は輝きながら浮いておかないと体に悪いだろうしね。
サンムーンから手持ち連れてきたはいいけど、普通に強すぎて倒してしまい再チャレンジしました。触るもの皆壊れていく、私が欲しかったのはこんな力じゃない状態ですよ。
王なんでゴージャスボールで捕まえたかったんですが、気まぐれに投げたプレミアボールで捕まりました。高価なものより非売品の方が価値があるという価値観でしょうか。知らんがな。
何はともあれバドレックスinブリザポス、ゲットだぜ!アイコンの情報量が多いぜ!

一気に静かになった神殿に一人…この土地に豊穣の王がいなくなってしまうと思うと、何となく寂しい気もするね…なんて思う間もなくピオニーから電話が。余韻に浸らせてもくれねーのかよ?とマッドマックス怒りの応答をしたところ、ピオニーが変な夢見て不安になったから電話しちゃった!みたいなこと言ってきて、まぁ全てを許しました。萌える。放任してるかと思いきやちゃんと心配もしてくれるそのギャップに私は弱いの…こう…ツンデレとかじゃなくて素直に心配を全面に出してくれるところがいいんだよね。何故いきなり性癖を暴露しているのか定かではありませんが、豊穣の王伝説を終えたので、ここから残り二つの伝説ツアーを孤独にこなしていきました。

いや本当に孤独だからね。とにかく伝説のポケモンにただボールを投げる作業を延々と強いられるんだよ。普通に苦行でした。
マジに疲れた…捕まえないとストーリー進まないの怠すぎてさ〜自分のタイミングで捕まえたい派なので無になりながらも頑張ったし、でもこうでもしないと一生捕まえない気もするから(ウルトラワープライド放置奴)逆に有り難いのか?と悟りを開いたりして、ハイパーボールとタイマーボールの玉入れよ。
でも遺跡探検とか好きなんでレジ系は面白かったですね〜!謎解きも好きだしな。いつもクイズノックを見てる実力見せつけてやるよ。
てか普通に扉の文字読めるけどなんでピオニー隊長は読めてないの?テレビで得た情報だから?それともかつてルビサファで点字を学んだ私達だからこそ読める、そういうメタ的な話だったのか?
弟が学校の教材を使ってレジ系と遭遇していた日々などを思い出しながら、順調に迷って雪原を歩き回ります。一向に遺跡を見つけられない中、諸々すっ飛ばしてガラの悪い三鳥に遭遇してしまいました。

ムービーの主人公いちいち可愛いですね!三者三様の生き様を見せられる傍らでひたすらにリアクションが可愛い主人公、男と全然絡めない寒い旅路も思わず笑顔になりますよ。でも大木を一人で揺らす腕力は怖かった。この前もビークインの木揺らしてたし、チャンピオンになってから何してんの?筋トレ?
男は裏切っても筋肉は裏切らない…そんな悲しい現実を知っているのかもしれません。ここから無限にフリーザーの幻聴が聞こえ始めます。さっき飲んだ漢方が実は大麻だったのか?と焦るレベルでした。普段から男の幻覚が見えている私にとって、一体何が真実で何が幻なのか、もうわからないのです。なんかホップが頭の蜜舐める幻覚まで見ちゃったしさ…それは現実(逆に何故現実なんだよ)

遺跡の話に戻ります。レジアイスとヤローさん…違った、レジロックのクイズは秒でわかったけど、レジスチルのクソデカ大音が何を指してるのかわかんなくて、しばらくポカンとしてました。
カレー作る音につられて開くか?とキャンプしてみたり、まさか隊長のクソデカ大声が必要なのか?とか考えた結果、突然指笛を思い出して事なきを得ました。正直こっちは赤緑世代の人間ですから、音を出せと言われたらもうポケモンの笛以外の発想ができないんですよ。昔の事ばかりいつまでも覚えている老人に近付いてきてるんですよ。それでも何とか思い出せたのは、わりとポケモン捕まえてたら指笛使う機会多いからなんですよね…何気に使わされてすり込まれている…隅々までゲームを楽しんでる者ほどクイズも解きやすいの嬉しい仕掛けです。

しかしそんな事を言ってられるのも、双子の巨人の遺跡に辿り着くまでの事だったのだ…。
めっちゃ時間かかりました。電気つけても出ねぇ!話しかけても出ねぇ!そもそも双子の巨人って誰だよ!と思った時、走馬灯のように雪原事前情報が駆け抜けていきました。
双子といえば二人…そういや新しいレジが二体追加されていた…バージョン違いでないならばどっちかしか手に入らない可能性が高い…馬が二種類選べるのと同じ事…そういえば扉が開いたとき意味深に点字が数秒映し出された…あれは…そういう事だったのでは…?
これが毎週東大王を見ている者の閃き力だ!と建物正面の黄色側の点配置通りに電気をつけ、無事レジエレキと遭遇しました。この瞬間の自分が賢すぎて怖かった…全てが点と点で繋がり一つの線となっていく感覚…やっぱり真面目にポケモンやると脳にもいいですね。男の事さえ考えていなければIQ100は保てるわけですよ。でも男を捨てた先のIQに何の価値があるというのでしょうか?私にはわからない。その答えを探すため、これからも男の事を考えていこうと思う。すでにIQが2になっていることはお分かりいただけたと思います。
レジエレキ、ホッピングみたいで可愛いですね。何も考えずこっち選んじゃったけど、紙耐久すぎて四回倒しちゃった間に愛着湧きました。私は好きな子ほど倒したいタイプだからな(例:ワタルを倒すために殿堂入りした回数200越え等)

これにて無事にレジ系終了しました。長かったー!
しかし本当の地獄はここから以下略。

雪原うろついてるといちいちフリーザーの幻聴が付き纏うので、キスで黙らせるべく探しに行く事にしました。でもピオニーのヒントが雑すぎてフリーザーがどこにいるかわからねぇ!と思ったら自然遭遇した!
うろついてたら上飛んでたー!追いかけてぶつかっていったはいいけど何もわかんねぇよ、違う動きしてる奴が本物なんだろうけどそれがどれだかわかんねぇんだよ。動体視力の弱さなめるんじゃねーぞ。
何回かやり直してたら出てこなくなって、先にファイヤーを相手することにしました。すぐ見つかったけどこっちはこっちでわるだくみ積まれて本当地獄でした。日頃から鎧島を走り回って元気の塊を拾いまくっていた事が功を奏した。元気の塊を見るたび、ハウを愛した気持ちが蘇ってきてそれだけで元気になれたから、やはりいつも心に男を連れていることは大事だと痛感しますね。

自分を正当化したところで再びフリーザーチャレンジ。フリーザーが出るまで雪中渓谷から雪中渓谷までタクシーを飛ばすという運転手泣かせの行為をしながら、最終的に真下で待機してたら自然に当たるという裏技を編み出して、安定した追い込みを展開しました。どれが本物か見極める必要はない、ただ鳥の下で仁王立ちしておれば良い…何故なら鳥も男も自然に寄ってくるものなのだから。
霰で死ぬギリギリのところで捕まえられたのが超神展開でした。やはり私の日頃の行いの良さが功を奏したな。三行前の発言のあとでこの言葉が出てくる人間性を疑いますよね。

サンダーは楽しかったです!一回間違えてマスボ投げてリセットした以外は順調だった。三鳥戦、音楽も疾走感と尖った感じがあって良いですね。カントー三鳥は神々しさが備わってるけど、ガラル三鳥はジャミとゴンズみたいな…確実に強者だけど小物感を感じる的なところあり、それが音楽に出てたのもよかったです。

というわけで鳥伝説も何とか終了!これらをやってわかったことはただ一つ、タイマーボールは最強という事です。本当にありがとうございました。ナックルシティのショップに足向けて眠れません。

全ての伝説を終えたので、隊長に報告に行きました。久しぶりに二人の愛の巣へ戻ります。そしてそれは別れをも意味していました。
マユツバ伝説ツアーとはいえ、自分が考えたツアーを達成してくれて喜ぶピオニー、萌えでしたね。娘のことを忘れるくらいに私との日々を満喫してくれたこと、こっちも嬉しくなりましたよ。最初はなんだよコブ付きかよチェンジで!って感じでしたが、コブが付いている者にしかない良さに気付き、そしてやっぱりコブ付きには夢れない事も痛感しました。
だってシャクちゃん…親父がロリコンだったら嫌でしょ?娘の気持ちを思ったら…俺…何もできなかったよ…意気地なしだよな…でもいいんだ、人間として大事なものは失わなかったと思うから…。
あらゆる男がターゲットでも人の道は外さない、そんな自分を誇らしく思いながら、泥団子のように光る探検着をもらって無事完結。このアジトは自由に使っていいとの事です。男連れ込み放題じゃん、やったな(人の道は?)

てかピオニーのレアリーグカードさ〜〜!?写真かわいい〜とか言ってたら裏面!!!
ローズの弟!優秀な兄!劣等感!盗んだバイクで走り出す!ジムリーダー!チャンピオン!兄との複雑な関係!手持ちのダイオウドウは幼い頃兄と一緒に初めて捕まえたゾウドウ!
手持ちのダイオウドウは幼い頃兄と一緒に初めて捕まえたゾウドウ!
手持ちのダイオウドウは幼い頃兄と一緒に初めて捕まえたゾウドウ!?!?!?

あまりの衝撃に、ぱぅわ〜〜ぐちょぐちょみたいな声出ましたわよ。トリトドン以上のトリトドンの鳴き声出ちゃったよ。

いやこんなのリーグカードじゃなくて萌えの宝石箱でしょ。
時に現在映画大ヒット公開中の鬼滅の刃、皆さんは読んでいますか?あの漫画には後々クソデカ感情兄弟が出てくるんですけど、どんなに憎み合っていても捨てられないものがある…みたいな話があってね、血圧上がるほど興奮したんですが、その時の気持ちを思い出させる衝撃の記述でした。

前々からマリィのリーグカードの、一番の相棒であるモルペコは幼い頃兄に捕まえてもらった…の記述に興奮していた私は、本当に兄弟親子の絆に弱いわけ。遙か7でも、嫌われていたと思っていたのに肝心な時に兄が助けてくれたから俺は今ここにいる…的な話で爆烈に萌えたわけ。クソデカ兄弟ビッグウェーブが後を絶たないわけ。

リーグカードのおかげで、疲弊していた心身が一気にマックスダイ回復。
憎んでいても捨てられないものがある…きっとゾウドウを見るたびに兄の事を思い出して複雑な気持ちになっただろうけど、ゾウドウの事は大切だし、仲違いする前の兄との思い出は、きっと悪いものではなかったと思うんですよね。そうじゃなきゃ兄と同じ鋼タイプ使い続けてないだろうし、いい意味でも悪い意味でもピオニーの中にはローズが息づいているんですよ…この複雑な愛憎が芽生えるのって兄弟関係だけなんですよ…その局地的な状況が私を狂わせるの。代わりのきかない関係を尊いと感じてしまう、そういうタイプのオタクなの。抑えられない衝動を抱えて生きているんだよ。

我を忘れる興奮のあと、さらに興奮して血管切れそうになる事を、この時の私はまだ知らなかった。

アドベンチャーから出たらいきなり電話かかってきて、私は死ぬほどブチギレました。
いや今ローズピオニー兄弟の関係を消化すんのに忙しいんだからあとにしてくれよ。誰だか知らないけどこっちは今月最大の興奮に頭がおかしくなってんだよ、本当空気読んでくれよこういう間の悪い人間ってマジで何をやっても駄目なんだよな、人生ってタイミングが大事みたいなところあるじゃん?それを外し続ける人間とは今話す気になれない、そもそもお前はどこの誰なんだよ!名乗れよ!What’s your name!?

「俺はダンデだ!突然すまない!」

いやすまなくなーーーーーい!!!!

全然すまなくなーーーーーーい!!!!!!!

お前かーーーーーーい!!!!


動悸、息切れ、不整脈。フリーズ村も驚く全身のフリーズに襲われた私は、兄弟なんか知るか!俺は電話をさせてもらう!と掌を返して、まず精神統一しました。何がゾウドウ、何がモルペコよ。やっぱ一番は自分で捕まえたリザードンだっつーの!

人は、人を愛すると変わってしまう。そう痛感した瞬間でした。
リーグカードを投げ捨てながら、正直話の内容とか全然頭に入ってきませんでしたけど、かろうじてホップから私の電話番号を聞いた、という情報だけは処理できました。
我が愛からの電話なのに、我が愛が強すぎて我が愛の話が全然聞けないという、驚異の負のループ。愛されるよりも愛したいマジでと歌っていたKinKi Kidsは、人を愛する本当の怖さをきっと知らないんでしょうね。私は怖いよ。全ての男がフラットに好き、というチャラチャラしたスタンスでいた自分が、全ての男がフラットに好きだけどダンデの事はシャープに好き…みたいに変わってしまう事が怖いの。チャラいじゃねーか。

そっか、ダンデさん…連絡事項があると称してホップに私の電話番号を聞いたのね。連絡事項をダシにしてね。そういう手を使うんだね。ふーん。アリです。
兄貴になら番号教えても大丈夫だろ!と信頼を寄せているホップもアリですね。そのおかげで私とダンデの距離が急激に縮まり、あの日電話番号を教えた事をほんの少し後悔してしまうホップの妄想までして元気になりました。ホップも最初は、へぇ〜兄貴番号知らないんだ、とマウントめいた気持ちもあったかもしれない。それとも、久しぶりに連絡してきたと思ったらいきなり電話番号を教えてくれ?兄貴まさか…あいつのこと…と危機感を覚えたかもしれない。時刻は午前2時、幻覚に拍車がかかります。
目のかすみで文字を読む事もままならない中、大事なお願いがあると言われた事に気付き、私のカオスは加速しました。

Q.大事なお願いがある。
さてどれでしょう?

1.連帯保証人
2.八百長
3.プロポーズ

2はまず有り得ないな、ダンデはそういう人間じゃないし。1はやむを得ない事情があればなくもないけど、でも今はまだその時じゃない…私がしっかりとした大人になり、ダンデから本当の意味で信頼された時、もしかしたら頼まれるかもしれません。
よって3だ!間違いない!!ファイナルアンサー!!100万円!!
二行前と言ってる事が違いすぎる、それもまた愛じゃよ、ハリー…。

心の中にダンブルドアを飼いながら、大事な公開プロポーズがあるからスタジアムまで来てくれと言われた私は(※言われていません)急いでシュートシティに滑り込みました。
息を切らしながら入ると早々にスタジアムにいた!うわなんかめっちゃ久しぶりじゃん!360度見れるところにいるのいつ振りだよ!いつもその辺に立っててくれよ!それだけで救われる命があるんだから。

不整脈で失われそうな命と化している私に、ダンデは一言、話はバトルコートで行なう!とだけ告げていきなり暗転、コート脇に瞬間移動させられました。
いやじゃあ最初からバトルコートに呼べよ!ジャブを入れられることによって、え?わざわざ私を出迎えにきてくれたの…脈あり…?って思うだろうが。ここまでの茶番がガチになっちまうだろうが。これを読んでる人も私がマジで言ってんのか冗談で言ってんのかわかんなくなるだろうが。もちろんマジだよ。なめんなよ。

限界夢女も本当に限界に差し掛かりつつ、バトルコートに行くとまさかの出ホップでドキッとしました。浮ついた気持ちが引き締まりますね。
てかホップさぁ…電話で呼び出すだけなんだったらお前が私を呼んでくれてたらこんなに動揺してねぇんだよ。電話番号教えなくても伝言なら俺から伝えとくぞ!って言ってくれてたらどれだけ心穏やかにいられたか。いや、それともホップ…私の気持ちに気付いて…?
きっと兄貴から電話もらったら喜ぶだろうな…って、自分の想いは胸に秘め、私を応援してくれる道を選んだっていうの…?

切ないホップの想いに揺れているところに現れるのがそう、セイボリーね。お取り込み中失礼すな。本当にお取り込み中だよ。
仲睦まじい私とホップのやり取りにジェラジェラしたんでしょうか。煽り、牽制を立て続けにやってのけ、挙句ブラザーホップと呼び、穴兄弟である事まで示唆してきます。これにはさすがのホップも闘志を燃やし、バチバチの三角関係が出来上がってしまいました。いや私的には77億1279関係くらいの感じですけどね。総人口か。

何のために呼ばれたかと思えば、ついに全米が沸いたあの映像、2対2のトーナメントが行われる模様。この時を待っていた人も多いのではないでしょうか。私もその一人です。ていうかこの時しか待っていなかったかもしれない。ポケモンをやれよポケモンを。

一人だけポケットモンスター男をプレイしている私は、我が愛がこの新形式、ガラルスタートーナメントについて説明しているのを真面目に聞きながらも、ガラルハーレムトーナメントちゃうんけ?と野次を飛ばして、育ちの悪さを遺憾なく発揮。
どうやらダンデさん、私とホップが競い合いお互いに高め合う姿に感銘を受け、誰かと組む事で生まれる強さもあると気づき、このトーナメント開催に至ったと言っているみたいですが…それはつまり、ダンデ…お前の自カプも私とホップだったっていうことなの…?めちゃくちゃ見る目あるな。さすがマスター道場出身者、カップリングを見る目を鍛える事に長けている。脱帽しました。
元チャンピオン、師匠、伝説のポケモンの自カプとして君臨する私とホップが最大手壁サーである事が証明され、早速大会が開催されました。

てか誰と組むか選ばされるの〜!?無理なんですけど!そんなのそっちで組み合わせ決めてよ〜!そんなこと言われても選べないよホップしか!選んどるやないか。
心に決めすぎてて他の人に話しかけるのを忘れました。痛恨のミス、しかしそれだけの愛ということです。私はずっとホップ一筋だからね。数行前のことは全て忘れてください。

広い控室で二人きり…(※リーグスタッフもいます)何も起きないはずがなく…(※リーグスタッフもいます)のドキドキ感に息切れしながら、私とホップの愛の力で全員ぶっ倒そうと意気込みました。どうせ向かい来るコンビは私とホップに比べたら全員さほど深い絆もない連中ですよ、シングルロールくらいぺらっぺらの関係よ。じゃあ聞くけどお前達は頭についた蜜を舐め取られた事がありますか?ないですよね?はい私とホップの勝ち〜カップリング力を制するものがトーナメントを制し、リバウンドを制するものがバスケットを制すのよ。それをお前達にわからせてやるわ。

これだけ敗北フラグを立てても普通に勝つ、圧倒的私とホップの強さ、快感でした。
掛け合いパターンいっぱいあって最高でした。いろんなチーム見たいな〜。手持ちが上手くマッチする組み合わせ見ると感動しますね。

楽しい時間はあっという間…他カプをdisっている間に決勝戦まで来てしまい、顔面偏差値最強と言われたダンデとキバナが立ちはだかります。ダンデなんかマジにレート常連みたいなポケモンばっか連れててお前マジでそういうところだからなって思いました。私が言えた義理でもありませんでした(600族固めなみの感想)
フライゴン連れてるキバナにはニッコリ。一撃で倒さない方が難しかったです。それもまた愛じゃよハリー…。
ホップに、お前と勝てたら嬉しいぞ!って言われて萌えすぎました。嬉しいって言ってくれると嬉しい…私はお前が生きているだけで嬉しいよ…(重い)

フライゴン相手に敗北するはずもないので、普通に優勝しました!愛の力は偉大だ。勉強に明け暮れるホップ、男にうつつを抜かす私でも、二人が愛し合うそのパワーさえあればどんな顔のいい男もボコボコにできる、それを心から痛感しました。感動です。
優勝して控えめに手を振る主人公可愛かった。天使が舞い降りたかと思っちゃった。隣のホップもそう思っていた事でしょう。結婚しよう。決して浮気はしない。たぶんしないと思う(さだまさし)したとしても相手はお前の兄だから許せ、同じDNAだろ(最悪)

最後まで男の事を考えずにはいられませんでしたが、粛々とトーナメントをこなすうちに、感慨深い気持ちも芽生えてくるわけね。
なんか私以外にダンデ負けて欲しくない〜というクソデカ感情があったけども、そういう重いものじゃなく今回は楽しむ方向に思いを振ってあるトーナメントだったのかなって思いました。だってガラルスターだからね、スターの祭典だよ、そんなの楽しいに決まってるじゃんな。
まぁ私の手にかかればこれをガラルメンズハーレムトーナメントに変える事など造作もないんですけどね。十二分に楽しみたいと思います。あばよマキシマイザズ!


【3日目】

ダンデと組むまで終われねぇポケモンリーグ24時、開幕中です。
これまで男を抱き、抱かれ、マタ・ハリも驚く手広さで取っ替え引っ替えさせていただいてますから、ダンデとパートナーになる頃には酸いも甘いも知った淑女と化しているのではないでしょうか。
ぶっ通しでやり続けて念願のダンデが解放されましたが、こんな私を見たらダンデさんきっと…相手チームじゃなくて私をリザードンで攻撃しそうになっちゃうんだろうな…なんて思ってたけど、いや本当にするなよ。バトルロイヤルかよ。
思わず私と戦いたくなってしまうの、最上級の賛辞じゃんと思って興奮してしまいましたね。このトーナメント、組んだ相手との優勝回数が記録されていくから、愛の数値が可視化されて最高だと思います。十回優勝ごとにデートできたりしないんでしょうか。一回優勝ごとに丸い何かをボールガイからもらえるより余程嬉しいんですけどね。三回連続金の玉もらった私の気持ち、ホップと百回まどろみの森デートしないと救われないです。


【4日目】

トーナメントも一区切りついた事だし、早速ポケモン捕まえに行くぞ!と思ったらソニアーーー!!
気配はすれども姿は見えなかったソニアーーーー!!やっと会えたね!思わず辻仁成となってしまいながら、村はずれで出会ったソニアと再会を喜び合うところから4日目はスタートしました。最高の滑り出しです。

別に私だって男の事ばかり考えてるわけじゃない…そういえばソニアは?と5分ごとに思ってはいました。雪原にいるって聞いてたんだけど?とニンジン畑を探したりしておりましたけども、普通にイベントあって嬉しいですね。
ソニアからチャンピオンと呼ばれると何だか異様に嬉しい…お前の頼みならなんでも聞こう。151匹のディグダと思い出集めた私に足跡探しなど造作もないことよ。ジガルデコアも拾い集めた、ヌシールも剥がし続けた、メガストーンだって探し回った、無駄に小さく多い物を集める事は、ポケットモンスターのおかげで大得意です。まぁポケットモンスターでしかこのスキルを使う時ないんですけど。究極の自給自足感。
ていうかあのダンバルハウスはソニアの下宿先だったんかい!てっきりどっかの御曹司が石集めのために建てた別荘かと思ったよ。久しぶりにイヌヌワンにも会えてよかったです。

いろいろやったけど俺たちの冒険はまだまだ続くぜ!せっかく優勝回数記録される事だし、金銀クリスタル以来の殿堂入り200回を目指して頑張っていこうかなと思います。やめとけ。

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