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にゃーちゃんとの合同ライブ当日になり、6つ子の皆さんが揃って、会場にやってきた。
会場はすでに満杯、ありがたいことです。ほとんどにゃーちゃんファンの人だと思うけどね。

カレンを皆さんに紹介すると、カレンも6つ子はやはり珍しいらしく、すごく興奮してた。
カレン、カラ松さんと知り合いだったみたいでお互いすごいびっくりしてたなぁ。6つ子だとは知らなかったみたいだけど。カラ松さんは逆にカレンがアイドルって知らなかったみたい。カラ松さんとはどんな関係なのか、後で聞いちゃおう。
「よし、ホノカ!今日はやったりますか」
いつもはクールな感じでお姉さん!みたいなカレンが随分と楽しそうにしていて、
「カレン、なんか気合い違うね、なんかあった?」
と聞くと、逆に言われてしまった。
「そういうホノカも。あの6つ子に会って変わったね。なんかあったでしょ」
「カレンこそ、もしかしてカラ松さんが来てるからかなー?」
「さあね?ふふ、今日も楽しんでいこー!」

スタッフに聞こえないようにこそこそ話す。
にゃーちゃんと3人で円陣を組んで気合い入れて、私たちはステージに立った。
この会場のどこかで、一松さんが見てくれている。アイドルの私は、あなたにどんな風に見えますか?
「まずは私たちアンジェリクから!曲はーー」
さあ、ショウタイムです!



ステージの上から客席、さらに一松さんたちがいるであろう関係者ブースを見やる。
いろんな表情、楽しんでくれてるのがわかる。
チョロ松さんは、やはり会場と一体になるのがいいんだろう、客席に混じっていた。その隣に、一松さん?!
あっ…6人とも客席いる?
位置はバラバラだけど、楽しそうに腕を振り上げたりしてる。
カレンも気づいたみたい。

一松さん、あんな顔するんだ。
目がハートになってる気がする。声張り上げてるなんて珍しいかも。
いつも猫と一緒だからかのんびりした感じで、自虐的発言ばかりなのに、嬉しい。
「みんなぁー!楽しんでるー?もっといくよー!」
「うぉおおおおお!」
にゃーちゃんも出てきて3人で歌ったり、MCでデビューした頃の話をしたり。
わたしがにゃーちゃんの衣装とウイッグをつけて出てきた時なんか、みんな一瞬ざわざわしてたけど、かわいいの合唱してくれてよかったな。
一松さんどう思ったかなぁ。



ライブ終わって家に帰り、lineをチェックすると、一松さんからお礼めいた文が送られてきていた。
『今日はありがとう。すごく楽しめた』
短すぎる文章だけれど、一松さんが見てくれたと思うだけで胸が熱くなった。

どうしよう。
一松さんのこと、どんどん好きになってしまう。
ライブでいろんな顔が見れたのが嬉しかった。、
キスしたい。あの猫を撫でる手で触れられたい。
抑え付けていたはずの欲求が、蓋をこじ開けて顔を出した。



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