ネオンの微熱
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相変わらず腰は自ずからゆるゆると揺れている。快感を求める波は押しては引いては待てをされ限界まで大きくなっている。切羽詰まったねだるような声が自然と出てしまうのが情けなくてたまらなかった。
先輩の首元で緩められたネクタイを震えながら外しにかかる。当然俺が先輩のシャツのボタンを外すのより俺の上半身があらわになるまでの方が早かった。
徐々に口づけが首元、胸と降りていく間にベルトを外される。やっと苦しさから解放されたのもつかの間、一気にきつくしごかれ俺の口からは悲鳴のような甲高い声があふれた。
「ひっ…ばかっ、ぁあ…」
にじみ出るように何回かに分けてどろどろと白濁の精液が伝っていく。
「…いっちゃった?」
「っ…」
笑いをにじませて聞いてくるがクラクラとする頭では羞恥は感じてもどんな言葉にも出来ない。
入間さんは精液を丁寧にぬぐい取ると力の抜けた俺から下着を脱がせ、後孔へと塗り込んだ。ローションも足され男からは出ないようなぐちゅぐちゅとした水音が立つ。慣れた後ろの穴は簡単に指を飲み込んでいった。それなのに、ゆるゆると動かされる指は肝心の所にはかすってもくれなくて。イったばかりだというのに、すぐに刺激を感じ取りはやくも起ちはじめた自身に我慢ならず手を伸ばすと、パッと腕をつかまれる。
そのまま腕をつかんだまま、ようやく先輩はスラックスのベルトを外し始めた。期待にゆれた体がひくひくと尻で誘う。ぎらついた目で先輩は笑いかけて途中でやめたような顔をした。
「浩二…入れるよ?」
「…さっさと入れろっ」
熱くて太いものがぐっと肉を裂くように入ってくる。一週間ぶりだと少しキツイみたいだった。そんな痛みさえも気持ちよさに変換されていく。
やっと自分の中に埋まった先輩の一部をもっと吸い込むようにきつくきつく締めるとうめくように先輩がうなった。
「そんなことしても、簡単にはいかないよ?」
知ってるっつーの。
繋がっただけなのにこんなにも満たされる相手はこの人が初めてだった。そんな何とも言えない気持ちでいながら快感を求める体は貪欲だ。
セフレでもない、恋人でもない。こんな半端な関係なのに泥沼にはまったように抜け出せない。
鼻にかかった自分の声と先輩の息遣い、布の擦れる音と水音だけが暗い部屋にこだます。次第に早くなっていく律動に頭が真っ白になっていった。もうこのまま余計なことなんて何も考えずにいたい。ただこの快楽に溺れていたい。所詮俺たちはそういう関係なのだから。
「…ん、はぁっ」
「ふふ、イってるイってる」
同時にしごかれ、すぐに達し腹を汚す。そんな俺を見て楽しそうに先輩が笑った。その間にも後ろを犯す動きはやめない。だらだらと前からは精液が止まらず溢れていた。
「っは、待って…止まって」
「だめ」
入間さんは屈んでキスをすると、やけに色っぽい声で囁いた。
「トコロテンも可愛いけど、次は後ろだけでイってね?」
今まで時折かすめるだけだった場所を集中的に狙って突かれる。先輩に持たれた足がびくびくと痙攣した。スピードを速められ、目の前がチカチカとしてきた。先輩の苦し気な声が耳に入る。
ゴムってつけてたっけ、と考える力なんて残ってない頭でぼんやりと思ったもつかの間、奥のほうに欲が吐き出される感覚が響いた。
朦朧とした思考では怒るなんて考えはなくって、そもそも最初だけつけた所で意味がないのは分かり切っていた。余韻に浸る暇もなく熱い舌に咥内を犯され、中に入ったままの先輩のものがまた一回り大きくなるのが分かった。
記憶に残っているのなんてせいぜい最初の三回ほどだ。どうせ明日の朝には先輩はいなくなっている。虚しさだとか、寂しさだとか、全てを飲み込んで今はただ他人の体温を求め続けた。
恥ずかしさなんてどうでもいい。ただ快楽を貪っていればいい。
愛のないセックスは最高だ。
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