可愛すぎる





「…さすが美少女…一味違うわ…」

数件買い物して部品も大体の物が手に入り令美達はカフェで休憩中…ウィンリィはコーヒーを優雅に飲んでる令美を見つめ褒め称えた
「…何」
「だって今回の費用、いつもの半分もしてないから…どの店もレイミの可愛さにすぐ値引きやらおまけまで貰えて…」
ウィンリィも可愛らしい笑顔と人懐っこさでも割引き出来てるらしいのに、今日は令美がいてさらに値引き出来てウィンリィは満足そう

「ありがとうレイミ、いっぱい付き合わせちゃって」
「…部品に関してはいいけど、洋服買いすぎじゃない?」
部品の買い出し以外に令美の洋服を見ると張り切っていたウィンリィは自腹で令美の洋服を何着も買っていた…自分の服じゃないのに
「…仕方ないわよ、ぜーんぶ似合ってたから」
あっけらかんと言い放ったウィンリィに令美は異様に見えた…


「…でも良かった…」
令美がおかしな子を見る目でウィンリィを見てもウィンリィは気づくことなく安心したように笑った

「前に会った時よりもエド達とレイミ仲良くなってて…正直ビックリしちゃったけど」

「…そう?」
そんなに変わってるとは令美は思わないのにウィンリィは嬉しさ半分嫉妬半分で語る

「そうだよ!私の方が先にレイミと仲良くなるの狙ってたのに…」
「…そんなに仲良くなんてないわよ」

「…ん〜態度とかは変わってないし気付きにくいと思うけど…

“壁”がなくなった?…ってカンジがしたから…」

ウィンリィの言葉に令美は驚いた…彼女にそんな風に気付き安心した笑顔を向けられ…令美は気まずくなりだした

(ガタッ!)
「…どうかした?レイミ」

「……暑いから先に帰る…後の買い物は1人で大丈夫でしょ…」
無性に令美はこの場に居づらくなり、ウィンリィの返事を聞く事なく荷物を持って先に店を出てしまった

「あらら…置いていかれちゃった…

   …でもテレてるレイミ可愛すぎる〜‼︎」



「(…なんなの、これ…)」
早々にウィンリィの職場へ戻ってくればパニーニャも店長もおらず令美は助かった気持ちになった



ところ変わって兄弟は相変わらず事件を起こしていた…すべてのきっかけはアルが行き倒れた人を拾ったことだ…

その行き倒れはお腹を空かせていたみたいで拾った手間エドが食事をおごることに

そんな行き倒れた人は東の大国 シン から来た

名は『 リン・ヤオ 』

錬金術について調べにここまで来た…

       そして『賢者の石』を探してる

エドとアルに何かを感じたのかリンは部下2人に命令して兄弟を武力で脅し賢者の石について聞き出そうとした…がエド達はもちろん答える気などなく街中を巻き込んで攻防戦が始まった

結果的に勝ったのだが、代償はあまりにも大きくエドは右腕がはずれ、壊れた街…

リン達はトンズラしてエドは右腕なしでは錬成出来ないため記憶が戻ったアルが錬成陣なしでも出来るようになったのでアルが直すことになった

そしてすべてが終わりやっと店に帰って来た時…

「僕と結婚して下さイ」

「無理」

「そんなァ〜…やッ また会ったネ!」
トンズラしたリンが呑気にお茶し…挙げ句の果てには令美にプロポーズしていた…

エドはもちろんはずれた右腕でリンを殴った…


「なんで でめーがここにいるんだよ…」

「やぁ“また”行きだおれてたらそちらの美しい方がお茶を出してくれてネ…それにモロタイプの超絶美女のレイミちゃんに出逢ったら口説くしかないかなとネ…」
リンが言った美しい方は店長のオネェだ、令美が独りお茶して落ち着かせてるところに店長が帰ってきたリンを連れて…そしてリンが言った通りお茶してる間リンが令美にプロポーズしてただけだ

「…あの男、知り合い?」
「えっと…まぁ」
エドがリンに怒鳴りリンが呑気にスルーしてる間にアルと令美はお互いのリン事情を話した…すると、そこに…

「ただいまー大通りの方が騒がしかったけど何かあった…」

ウィンリィが帰って来て…先程まで右腕が繋がってたエドのオートメイルが見事に外れているのを見つけた…



「へー!ずいぶん遠い所から来たのね!」
「この国の女の子みんなやさしくて美しイ!とてもいい国だネ!」
「やだぁ誉めても何も出ないわよ!」
リンとウィンリィがお茶して楽しんでる中…隣では見るも無惨な姿になったエドがいた…

「探し物ついでにお嫁さんも2人、3人みつけて行こうかナ!」
「さわるな!」
キリッと細目でキメ顔するリンはウィンリィと令美の両方の手を掴んで口説く、でもリンが“本命はレイミちゃんだヨ”と言われても令美は嬉しくもないので無視する

「おいウィンリィ!オレは早く中央に行きたいんだ!さっさと腕直せ!」
死から復活したエドは呑気なウィンリィにを急かすがそれに反応したのはリンだった
「中央?…じゃあ俺も一緒に行こウ」
「1人で行け‼︎」
さっきからエドはリンを拒絶してるが、リンは折れることなく、しかも友達だろと擦り寄るしまつ…

「よかったねぇ兄さん友達ができて」
「よかったじゃん…私には迷惑かけないでよ」
拒否反応で店の外まで離れたアルと令美はエールを送るエドのSOSは届かない

「ダメよエド!友達は大切にしないと」
「はははははそういう訳でよろしク‼︎」
「帰れーーーっっ‼︎‼︎」
店の中はそれはもう騒がしく、めんどうなことになっていた…これはエドの腕が直り中央へ向かうまで続く…

 「(…へぇ…賢者の石で

     “不老不死”の法をねぇ…)」






アカシ-Tsukimi