脱色



脱色
日番谷落ち/最初に言っておきます。雛森さん好きさんスミマセン…



柊 涼(仮)
Hiiragi Suzuka

□性格
超・無口 無表情 無愛想(人形みたい)
感情を表に出さないが誰よりも心は女の子
恋愛脳で恋する女の子
あまり物事を深く考えない・脳筋
好き嫌いが激しい

□好きなの
日番谷
信頼する部下2人(オリジナルキャラ)
□嫌いなの
日番谷に近づく女性
(幼馴染の雛森は特に)

□鏡花 Kyoka
涼を守る盾
生まれた時から胸の中心に花の入れ墨がある
どこから攻撃されても涼を守る
何故涼を守るのか.何故涼にその力が与えられたのか.鏡花の存在自体が不明
物に鏡花の力を付与することが出来る

□その他
大罪を犯して尸魂界から追放された死神
尸魂界の死神達からは嫌われている
現世ではアパートの管理人として静かに長年暮らしている
日番谷とは恋人関係
絶賛・遠距離恋愛中
尸魂界から追放されてからは日番谷が現世に来てくれないと会えない
年に一度日番谷が会いに来てくれる
本当は日番谷には死神やめて一緒に現世でのんびり暮らすのもあり
でも隊長姿が大好きでもある
(日番谷といると目がハートになってそう)




□鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす


(罪は一生消えない)

   (私が彼を愛してしまったからー)

「…」
花が咲いて空気が温かくなってきた季節、人によっては始まりや出会いの季節と言われてるが狭いアパートの部屋で静かに暮らしている彼女にとっては苦痛で最悪な季節だった

『…また、会いにくる…待っていてくれ』
『…』

『………、涼…俺は…

        いや、愛してる…涼…』

恋人が会いにくるのは一年に一度だけ、寒くて雪が降る季節にしか会えない…わけは彼の仕事が忙しいのと涼は彼に会いに行けないからだ…だから涼はまた一年恋人を待つだけの日々を過ごさなくてはならない

   『…私も…愛してる…冬獅郎…』

会いたくても会えないのは…大罪を犯したから…

    また涼は退屈な一年を過ごす…



******




一軒の古いアパートは世の中で言うといわくつき物件が空座町にある…いわくつき物件と言うのはそう珍しいものではないがこのアパートは少し特殊な物件だった

まず、アパートに住めるのは男性だけ、女性は幼女だろうが年寄りでも立ち入り禁止で、過去隠れて女性を家に入れた住人がすぐに退居させられた、次に迷惑行為、隣人トラブル禁止。これも問題を起こした場合即刻退居させられる…それら全てを判断するのは姿を誰にも見せないアパートの管理人である

その謎の多い物件だか人気物件でもある…家賃は格安でルールさえ守れば駅も近く激安スーパーもあったりと立地が良すぎるアパート

そのアパートの管理人である鏡花 涼はアパートの一室の窓から外を眺めていた

「…」
涼が嫌いな春頃からこの町、空座町は妙に騒がしく感じていた…それは鏡花涼が尸魂界から追放されて現世の空座町に住み着いてから初めての事だった

それでも涼は気にしてなどなかった、と言うか涼は数少ない特定の事以外まったく興味をしめさない、だから今回も外が少し騒がしく変な霊力を感じても気にも留めない

だが、ある霊力を感じて黙ってはいられなくなった

「…」
死神は数多くこの町で見てきたが上位のしかも隊長クラスの死神は見たことない、最愛の恋人の霊力じゃないのは気落ちしたが見知った霊力に涼はようやく興味をひかれた

情報収集などしない涼はまず町を見て回った、興味がなさすぎて知らなかったが他の町と比べて虚の数が多く感じる、なのに死神がいない…もっと驚くことは近しき人物が同じ町にいた事だ…

浦原喜助

「これは…これは…えらい有名人さんに会いましたね〜まさかこの空座町にいたとは思いませんでしたよ」
「…」
「……やはり話さないっすね〜本当“お人形さん”みたいだ…」
警戒されるとわかってたが…相手は笑っていながら殺気を隠そうともせず、こちらの様子を疑っていた…別に涼は無闇に殺したりしないが涼の大罪を知っていたら無理なのかもしれない

「…何があった」
「あなたが知ってどうするんっすか?今まで隠れて生活してきたあなたが今さら何をしようと?」
事情を知らない涼に目的も何もないのだが…相手にそう伝えても信じないだろう…
「…」
だが話によっては目的が出来るかもしれないから涼は説明してくれない相手をどうにか詳しく事情を聞き出さなくてはならない

だが問題が起きた‥
ここ数十…数百年か恋人以外の人とまともに会話してないため涼は他人との会話方法が分からない…現代の生活が不自由なく生きてこれたのは恋人が色々小細工してくれたからで独りの時も死神便利道具で誤魔化してきた
「…」

どうやって聞き出すかまったく分からない涼は頑張って考えてみる…が知能が低い涼は10秒でシャットダウン…もういっそのこと力技で全部はかせるかと脳筋技で済まそうとする

「…はぁ分かりましたよ、何が目的かは知りませんが…話しましょう…

   その代わり…こちらも条件があります」

「…」

脳がパンクしてる涼(ただし顔面は無表情)に何を感じたのか浦原が勝手にペラペラと話し出す



そしてまたもや問題が起きた‥

説明してくれるのはいいが涼の頭の中に話の内容がまったく入ってこない…他人と関わらない生活が長すぎたせいか…単細胞のせいか…登場人物多めの話にまったくついていけない
自身の記憶力の無さにショックを受ける涼(でも無表情)に浦原は気づかずどんどん話を進める…もう終盤では考えることを放棄して呆然としてる涼

そして…

「…では、こちらの条件は一つだけです…鏡花 涼さん…

 我々と一緒に尸魂界へ一緒に来ていただけますか?」

「…」
「本当はあなたを連れて行くのは嫌ですが…その力が今我々には必要なんですよ…」


「…わかった、協力はしよう」


なんか分からないけど恋人の所へ行けるらしい…涼の脳内はウルトラハッピーでお祭り状態、鳴り止まぬ脳内パレードにもう浦原の話は聞こえてない、そんなことは今どーでもいいのだ
「(今年は冬獅郎に2回も会える…幸せしゅぎる…)」
恋人と会って何するか、涼はない頭で計画を立てるのに忙しい…1番はもちろん恋人の冬獅郎…ついでに部下2人に会えたら可愛がりたいけど…

「(待ってて冬獅郎…久しぶりに私が会いにいくから…

      愛してるよ…冬獅郎)」




       *******


「…涼」

赤い月を見ていた冬獅郎は恋人を想う
恋人の名前を呼ぶことが出来るのは今冬獅郎は残業中でこの職場には誰もいないからだ

ここ尸魂界では恋人の名を口にするだけで罪となる、それほどの大罪を彼女は犯した、当時は冬獅郎も周りから“別れろ”と言われ続けたがそれでも冬獅郎は別れず、年に一度自分の休暇を使って彼女に会いに行く…周りに何と言われようと

「…あぁ…会いたいな…」





冬獅郎には確信があった…涼は大罪を犯してない…冤罪だ
「…何としてでも…助けてやる…」

   どんなに時間が掛かろうと…

       昔のように一緒にいるために



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日番谷隊長が大好きすぎて、妄想が止まらず、ずっと温めてた設定で…連載候補だったけど…、
……どこまで書けばいいのか…原作沿いが大好きすぎる自分でも本家の量に心が折れたので断念…でもこれは自分にしては結構な恋愛要素多めなので書くの楽しいだろうな〜(願望)





記念Tsukimi