08:長男は可愛いという話

そのうち全兄弟書きたい。取り急ぎ長男のみ。

酔ってるとき

「なあーなまえー」
「んー」
「なあなあ、俺、いつも頑張ってるっしょー誉めてよー」
「お姉ちゃんって言うまでほめなーい」
「なまえおねーちゃん」
「はぁーいおそ松くん偉いでちゅね〜可愛いでちゅね〜よちよち〜」
「えへへーだろー??」
(はーーーかわいいーーーー何この弟かわいすぎずるいーーー)

シラフのとき

「おそ松、いいこいいこしてあげよっか?」
「はぁ!?何だよいきなり気持ち悪いな!いらねーよ!」
(反応が完全に小学生でかわいい)

ちょっとメンタル崩してるとき

「おそ松」
「ん」
「いつもお兄ちゃんしてて偉いね」
「何だよ急に」
「六つ子の統率がとれてるのはおそ松がいるからだよ。ほんと、私は皆のことまとめらんないもん」
「当然だろ、俺兄ちゃんだし」
「ほんとね。頼りにしてるよ」
「……うん」
「……」
「あのさ」
「うん」
「ちょっと、肩貸してもらっていい?」
「どーぞ」
「……あんがと」
(めっちゃ素直になる。普段とのギャップ。かわいい)

甘えてくるとき

「ねぇ〜なまえ姉ちゃーん」
「う。何?どしたの?」
「お金貸してくんない?倍にして返すから!」
「おそ松、私こないだも千円貸したよね?」
「あり?そうだったっけ〜」
「ていうか、その前も、その前に貸したやつもまだ返ってきてないんだけど?」
「めんご!そしたら今までのぶんも全部返すから!ね!お願い!なまえ姉ちゃん!」
「どうしてもほしいの?」
「うん!」
「じゃあさ、代わりにおそ松に抱きついていい権利3回ちょうだい」
「は?」
「そしたら千円あげる。どう?くれる?」
「は、はあ!?バッカじゃねーの!?弟からそんな権利買うとか恥ずかしくねーの!?」
「恥ずかしくない!弟たち大好きだもん!本当ならいつでも抱きついていたいよ!」
「うわー言い切ったよこの人」
「どうする?やめる?」
「……あ、あいつらの前じゃなければ……」
「よおし売った!健闘を祈る弟よ!」
「へーへー、どうもね……」
(お金ほしいときだけ分かりやすく姉ちゃん呼びしてくる小手先感が姑息でかわいい。お姉ちゃんのペースに巻き込まれちゃう弟感と滲み出る童貞感もかわいい)

不器用なとき

「……」
「……」
「……なあ」
「ん?」
「今、弟たちいないけど」
「?うん、そだね」
「っだから!今!弟たちいないんだけど!」
「??うん、そーだね」
「〜〜〜ッ!チッ!」
「???……あ」
「……」
「おそ松。おーそーまーつ」
「……んだよ」
「あれ、使っていい?」
「だから何!」
「おそ松に抱きついていい権利」
「……今弟たちいねーし、好きにすれば。俺、拒否権ねーし」
「ありがと。じゃあ、失礼します!」
「っ……!」
「うは、落ち着く〜」
「ちょ、まって……やっぱ一回タンマ、うんこ、うんこしてくる」
「だーめ。おそ松に拒否権ないんでしょ」
「きったねーぞ!いいの!?お兄ちゃんここで漏らしていいの!?」
「いいよ?本当にうんちでるなら」
「くっそが……!」
「へーんだ、どうせ離したら一回消費したことにする気でしょ。その手は喰わないんだから!」
(私に気使ってくれてるのかちゃんと権利の行使どころを教えてくれる。のに、実際行使すると真っ赤になって怒っちゃう。かわいい)

ふとした優しさを感じたとき

「あれ、なまえじゃん。一人?」
「うん。ちょっと買い物行ってた」
「へー、何買ったの?」
「わっ……ちょっとおそ松!返して!」
「なあんだ服ばっかじゃん。もっとこう肉ーとか寿司ーとかないの〜?」
「それただの買い出しでしょ。ていうか袋見て大体わかんないかなあ」
「わかんないよ、こういうお洒落な紙袋に入ってる寿司があるかもしんないじゃん」
「なーいー!」
(大きい荷物持ってると何かと理由つけて持ってくれる。かわいい。やさしい。すき)