学校へ行く

学校へ着くと、想像通り未だ告白の終えていない女の子たちが体育館前でプレゼントを持って列をなしていた。

今までは違ったけれど、今日は私もこの中の一人だ。

いつも通りだったらあと数分で片付けも終わり撤収になるはず。

「っしたー!!」

大きな声が響き、バタバタと人の足音が体育館から聞こえる。

それに釣られて周りの女の子たちもソワソワとしだし、私自身もかつてない緊張を覚えた。

幼馴染も今日でおしまい。

私は一歩を踏み出すんだ。

体育館の方に真っ直ぐ視線を向け入り口をジッと見ていると、まだ逆光で顔も見えないのにハッキリとどっちが出てきたのかがわかった。

好きになるってこういうことなんだろうな。
影だけでわかるなんて。

誰かに先を越される前に、彼へと声をかけた。

「治」

「侑」



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