風信子をもう一度 Ver.White

「オールマイト!」

 背後からもっさりした髪の少年に声をかけられ、振り返った。

「あの、駅までご一緒しても?」
「構わないよ。いつものメンバーはどうしたんだい?」
「僕だけ当番があったので、みんなには先に駅に行ってもらったんです」
「おや、駅前のスタバあたりで寄り道をする気かい?」
「いえ、スタバは高いのでマックです……ああっ」
「フフ、何も聞かなかったことにしておくよ。そのかわり、違う道を通ってもいいかな。この道は生徒が多すぎる」
「あっ、すみません。僕がうかつでした」

 駅へ向かうのに一番近くて広いこの道は、電車通学の生徒のほとんどが通る道だ。この姿なら大丈夫だと思うが、用心にこしたことはない。
 少し遠回りになるが、一つ向こうの道を選択したほうが道行く生徒は少ないだろう。それに一人では通る勇気が持てなかった家の前を、この少年となら通ることができる。そんな気がした。

「ところで、待ち合わせはいつものメンバーかい?」
「はい」

 きらきらとした綺麗な目。
 いつものメンバーとは、飯田少年と麗日少女のことだ。緑茶飯……字面だけ見るとまるでお茶漬けのような仲良しグループ。
 友達が増えることは喜ばしいことだ。初めて会った時の緑谷少年の自信なさげな様子を思い出しながら、私はひとり微笑した。
 同時に、私にもこんな時代があったなと懐かしい気持ちになる。殊に今は、この道を通っているのだから、尚更に。
 かつて私は、この道を通って雄英に通っていた。

「高校の頃、この近辺で暮らしていたんだよ」
「そうなんですか」
「うん。この先に薔薇に囲まれた大きな洋館があってね、その隣のアパートに住んでたんだ。洋館は大家さんの家で、そこには可愛い女の子がいてね。皆が彼女に夢中になったものさ」
「みんな……ってことはオールマイトもですか?」
「ん、まあね」

 私は小さく笑って答えた。
 夢中になったなんて生易しいものじゃない。
 彼女―なつめ―と出会う前にも後にも、好きになった女性は何人かいた。けれどあれほど深く濃密で長い時間を過ごした相手は、なつめだけだ。
 はじめてなつめを抱いた時のことを、私は今でも覚えている。
 当然のように彼女も初めてで、互いに必死に身体を合わせた。
 今から思えばカッコ悪くて滑稽ではあるが、それでもあれはとても優しい、幸せな時間だった。
 この先もずっと一緒なのだと、自分は一生なつめを守っていくのだと、固く心に誓ったものだ。
 大抵の若い恋がそうであるように、その誓いを果たすことはできなかったけれど。

 そして彼女はオーストリアの音大に留学し、向こうのオーケストラの一員となり……そこで出会ったアメリカ人と結婚した。

 十年ほど前に、なつめの所属していたオーケストラが来日したことがある。私はこっそり公演を聴きに行った。
 コンミスでもソリストでもなく、彼女は大勢いる第二ヴァイオリンの一人であった。だが、私には彼女がすぐにわかった。
 タイトなドレスを身にまとって演奏するなつめの姿は、凛と咲く花のようだった。

「さっきオールマイトが言っていたお屋敷ってここですか? すごい豪邸ですね。ここから門まで何メートルあるんだろう」

 緑谷少年がため息を漏らした。
 いまは撤去されてしまったようだが、かつてこの屋敷にはアーチを作っていた薔薇や、ダリアや百合などの華やかな花々が咲き乱れていた。
 そして今でも鮮やかに思い出すのは、ヴァイオリンを奏でる美少女の姿だ。小さな花をたくさんつけて揺れている、風信子の花のような美しさ。
 私のあとをついて歩く時はピンク色の小さな花といった風情の彼女が、楽器を前にすると、白い花のような凛然としたたたずまいに変わる。その二面性に、当時の私はひどく惹かれたものだった。

 その思い出の屋敷の門に立つ影に気づいた時、私は心臓が止まるかと思うほどの衝撃を受けた。

 ウィーンにいるんじゃなかったのか。
 結婚相手はどうした。

「わあ、綺麗なおばさ……ひとですねえ。……オールマイト?」

 緑谷少年の声に、返す言葉すら出なかった。

 あれから二十年以上も経つと言うのに、なつめはほとんど変わらなかった。
 もちろん年齢を感じさせる衰えはある。けれど顔立ちそのものや体つきに変化はなかった。背筋をぴんと伸ばして立つ、風信子のような凛とした姿勢はかわらない。
 潔い花のような美少女の面影を残したまま、彼女は大人になっていた。

 一歩、また一歩と彼女に近づくたびに、心臓がハードロックのドラム並みに鳴り響く。
 なつめが私に気づくことはないだろう。私はあまりにも変わってしまった。
 そうわかってはいても、相手はずっと忘れられなかったひと。動揺を隠すのに精いっぱいだ。

 だが、すれ違う瞬間、彼女は私の名を呼んだ。消え入りそうな小さな声で。

 おそらく隣にいる緑谷少年には聞こえなかったに違いない。けれど私はとらえてしまった。彼女の声を。
 足を止め、私はゆっくりと振り返った。
 同じタイミングで彼女も私に振り向いた。

「オールマイト?」

 足を止め、呆けたように立ち尽くしていた私に、緑谷少年がけげんそうな声で問いかけてきた。大事な弟子を慮る余裕すらないまま、私は答える。

「緑谷少年……すまないが……」
「あっ!! わかりました。あの……ぼく……大丈夫です!! 道もわかります!」

 聡い少年だ。先ほどからの話の流れですべて察したのだろう。それだけ叫んで彼は走り去ってしまった。
 悪いことをした。いずれ埋め合わせをしないといけないだろう。

 そしてこの間も、私はなつめから視線を外すことができなかった。
 見つめることで二十年もの月日を埋めることができたらどんなにいいだろう。
 しかしいつまでもこうしているわけにもいかない。

「久しぶりだね、なつめさん」

 やっとのことで絞り出したその声は、自分の耳にも嗄れて聞こえた。

***

 懐かしいリビングに通され、熱いコーヒーをいただきながら、彼女の両親がもはやないことを聞かされた。
 広大な庭にいろとりどりの花を咲かせていた、あの優しい婦人はもういないのか。少年時代の私に、風信子の花の名と花言葉を教えてくれたのもその人だった。

 なつめはどうしてこちらに戻ってきたのだろう。それもたずねたかったが、私はまず、一番の疑問を口にした。

「どうして私だとわかったんだい? ……その……ずいぶん変わってしまっただろう?」
「さあ、どうしてかしらね」

 胸が高鳴る。なつめも私を忘れずにいたから気付いてくれたのではないかと、そんな淡い期待を抱いたのだ。
 わかっている。これは期待というより妄想に近い。
 なつめは音の聞き分けに関する個性の持ち主だ。そういった個性の持ち主の中には、足音一つで個人を特定できる者もいるという。もしかしたら彼女の絶対音感的な耳も、それに近い能力を備えているのかもしれない。
 実際はそんなところだろう。

 それにいまさらなつめとの関係がどうなるものでもない。あれから二十年以上が経過している。しかも彼女は人妻だ。
 なつめが淹れてくれた珈琲を飲み干して、私は小さく息を吐いた。

「君は向こうで結婚したと聞いたけど……」
「なぜ、それを?」
「さあ、なんでだろうな」
「結婚ね、だめになったから帰ってきたの。あなたは? 一応独身ってことになってるみたいだけど」
「うん、私はずっと一人だよ」
「そう。結局、あなたは独身主義者だったのね」

 静かにそう告げたなつめ。恨み言めいた口調ではなかったが、今の言葉は強烈なブローのように私のハートに食い込んできた。
 何故なら、かつての私たちが破綻に向かったきっかけの一つが、結婚の話であったからだ。
 なつめから結婚の話が出たあの時、本当はそうしてもいいと思っていた。それが彼女の、心からの願いであるのなら。
 だが当時の彼女は、自分の置かれている状況から逃げようとしているだけのように見えた。せっかくの才能を、私に逃げることで萎ませてしまうわけにはいかないと思った。
 だから私は、それを拒んだ。

「独身主義ってわけじゃないよ。なかなか結婚したいと思える女性とは巡り合えなくてね」

 君のほかには、と続けたかったがかろうじて抑えた。
 今さらそんなことを言ったところで、仕方がないことがわかっていたからだ。
 けれど、なつめもまた独り身なのだと聞いた瞬間、自分の中に蘇ってしまった気持ちを抑えることができなくなった。

「じゃあさ、互いにひとりなら……今度食事でもしないか?」
「そうね」

 短い応えに距離を感じた。

 かつてのなつめであれば、「今度じゃなくて、今日! 今日がダメなら明日!」と言ってきただろうに。
 おそらく彼女は、私のことなどもうなんとも思っていないだろう。ただ懐かしさに声をかけた、それだけだ。
 いや、もしかしたら、変わり果てた姿に驚いて声が漏れてしまっただけのことかもしれなかった。

 だから、このまま別れてしまったら、なんだかんだと理由をつけられ、もう会ってはもらえないだろう。

「今夜はどうだい?」
「ごめんなさいね、これからレッスンが入っているのよ」

 苦い笑いを返されて、背に冷たい汗が流れた。引かれてしまっただろうか。
 けれど次になつめの口から出た言葉に、私は天にも昇る気持ちになった。

「でも、明日の夜ならあいてるわよ。あなたはどう?」

 あなた、という言い方にどきりとした。
 今さらかつての呼ばれ方をしてもおかしいが、あなたなんて呼ばれたら、まるで長年連れ添った夫婦のようではないか。

「……暇だよ」
「よかったわ。じゃあ明日の夜」
「ああ。店は私に任せてもらってもいいかい」
「ええ」
「予約が取れたら連絡するよ。連絡先、教えてもらっていいかな」

 するとなつめは、メールアドレスと番号が記載された名刺を渡してきた。

「あれ、君、教師なの?」
「ええ、音高の講師をしているわ。それとは別に音大を目指す子たちのために個人レッスンをしているの。だから名刺に連絡先を入れているのよ」
「実は私も今、雄英に勤めているんだ」
「知っているわよ。英雄様のご帰還だって街を上げての大騒ぎだったもの」
「へえ、そうなのかい」
「あなた、あいかわらず自分の人気をわかっていないのね。ナンバーワンのくせに」
「ン、まあ、人気商売ではあるけど、一番大切なのはそこじゃないからね」
「……あなたはぶれないわね、本当に」

 そう言ってなつめは小さく笑った。この時彼女から、ふわりと花の香りがただよった。メンズのフレグランスに近いきりりとした爽やかさと、女性のフレグランス特有の華やかさが同居したような不思議な香りだ。
 香りの好みは変わらないのか。かつて彼女がつけていたのも、こういう系統の香りだった気がする。

「どうしたの?」
「いや、なんでもない。じゃ、また明日」

 久しぶりに会ったなつめは、昔と同じように控えめな愛らしさと凛としたたたずまいが同居した女性だった。
 それだけにかつてと違う遠慮交じりの会話は、互いの間に生じた距離と流れてしまった時間の長さを顕著に物語っていた。

 それを当然のことと受け入れながらも、やっぱり少し、さみしく思う。

***

 いろいろ考えて、私は一流ホテルの鉄板焼きの店を選んだ。

 時間ピッタリに店を訪れたなつめは、水色のロングスカートに紺の薄手ニットを身につけていた。首筋で光る一粒ダイヤのネックレスと、それと揃いのドロップタイプのピアスが彼女の上品さを際立たせている。

 なつめは知多牛サーロインのコースを頼み、私は量が少なめの魚介のコースを頼んだ。肉を頼まなかったことに、彼女は少し驚いていた。

「……食べる量が減ったのね」
「ああ、一度に食べられる量がずいぶん減った。一日のトータルにするとそう変わらないんだけど」
「そう」

 どうして、と彼女は聞かなかった。ヒーローとして活動している姿と今の姿が違うことも、何ひとつ。
 だから私も、自分からそこに言及しなかった。

「そういえば、轟さんのお子さんが雄英にいるらしいわね」
「ああ、優秀な生徒だよ」
「イケメン?」
「……ン、まあ、そうだね。女生徒にも人気があるようだ」
「轟さんも男前だったものね」
「君が彼をそんなふうに思っていたなんて、初耳だ」
「そう? でもカッコいいわよね。エンデヴァー」
「あの頃それを聞かされなくて良かった。私は焼きもちやきだから、面倒なことになっていたと思うよ」
「あら、あなたが焼きもちやきだったなんて、それこそ初耳よ」
「当たり前だよ。焼きもちやきの男なんてカッコ悪いじゃないか。気づかれないように必死で隠していたんだぜ」

 かつてのなつめは会話の途中、首をかしげる癖があった。小鳥のように。
 今もそれは変わらない。
 彼女が軽く首をかしげるたびにドロップピアスが揺れ、とてもセクシーだ。男はなぜか、目前でゆらゆらと揺れるものに弱い。
 揺れるピアスの向こうでゆるく巻かれたその髪を、乱してみたいと思ってしまう。

 食事がすんで、別れ際、私は彼女にたずねた。

「また、会ってもらえるだろうか」

 するとなつめは少し困ったような顔をした。
 「女性の恋は上書き保存」と言う人がいる。女は新しい恋を古い恋の上に上書きし、昔の男などきれいさっぱり忘れてしまうものなのだと。
 なつめにとって、私はそんな昔の男の一人でしかないのだろうか。

「……たまになら……」

 躊躇しながらの返答だったが、私は大いに元気づけられた。
 なつめが海外で出会った男の名を私の上に入力したなら、それならそれでかまわない。
 だったら新たに、その上に私の名前を書きこませればすむことだ。

 この時の私は、呆れるほどの単純さでそう思ったのだった。

***

 ところがなつめとの仲は、なかなか進展しなかった。
 次のデートも、デートと言っていいか迷うくらいの健全さ。

 ごく一般に、男と女は三度目が勝負だという。オトモダチで終わるか、男と女の仲になれるかは大抵の場合、三度目にかかっていると。
 だが私たちは三度目のデートも食事のみで終わった。次も、その次も、二軒目はない。
 もちろん、手すらもつなぐことはなく。
 これではデートではなく、ただの食事会だろう。

 そう思って大きな溜息をついたその時、電話が鳴った。なつめからだ。

 ドキドキしながら電話に出た私だったが、話をきいてがっくりきた。
 今夜の食事をキャンセルしたいとのことだったのだ。コンクール直前なのに、個人レッスンの生徒がまだ「仕上がらない」らしい。

「ごめんなさい」

 そう告げた彼女に、私はどう返すべきか少し迷った。
 なつめが私に会ってくれるのは懐かしさからくる友情なのか、それとも別の物なのかわかりかねていたからだ。
 諦めるべきなのか否か。その程度の判断すらできなくなっている自分に苦笑する。困ったものだ。

「……ねえ」
「なんだい?」

 上手く返せないまま考えこんでいた私の耳に、彼女の声が優しく流れ込んでくる。
 いい年をして、こんな一声で溶けたバターのようになってしまう自分は、本当にどうかと思う。

「レッスンは九時までなの。そのあと、少しだけ会えるかしら」
「もちろんさ。じゃあ、例のホテルのバーラウンジでもいいかい?」
「ええ。ごめんなさいね」
「構わない。待ってるよ」

 食事ではなく酒の席。これは再会して初めてのことだ。体のこともあり私はほとんど飲めないけれど、この際それはどうでもいい。大事なのは雰囲気だ。
 これは多少なりとも期待していいのだろうか。

***

 街の夜景が見渡せる最上階のバーラウンジに彼女が姿を現したのは、夜の十時を少し回ったころだった。

「ごめんなさい。思ったよりもレッスンが長引いてしまって」
「いや、構わないよ。それよりも、来てくれて嬉しい」

 今夜のなつめはいつもより少し化粧が薄いようだった。本当にレッスンが終わってすぐに駆けつけてくれたのだろう。いつものように華やかに巻かれておらず、きりりと結い上げられた髪が、逆に色香を感じさせる。

「なに?」
「いや、その髪型も似合うなと思ってさ」
「そう? ドラマに出てくる嫌味な女上司みたいじゃない?」
「そんなことないさ。色っぽいよ」

 私の言葉に、なつめが頬を染めた。まるで少女の頃みたいに。
 思い切って、彼女の小さな手に自分のそれを重ねた。振り払われるかと思ったが、なつめは少し身じろぎしただけで、何も言わなかった。
 オーダーしたジントニックが来ても、彼女は手を重ねたまま反対の手で酒を飲んだ。

 私は少年の頃のように胸が高鳴るのを感じていた。
 はじめてなつめと手を繋いで歩いたあの時。二度目に唇を合わせたあの日。そして互いの身体を初めて重ねたあの夜。
 かつてこの手からすり抜けてしまった幸せが、再び目の前にあらわれたような気がした。

 この後、私は自分が何を話したのかよく覚えていない。
 ただ頭の中にあるのは、今夜はこのまま返したくないという想い、それだけだった。

 だから店を出て、エレベーターに乗り込むと同時に、なつめの腰に左腕を回した。彼女は一瞬だけぴくりと反応したが、何も言わずに下を向いた。
 ふわりと漂うグリーンフローラルの香りが鼻腔をくすぐる。
 幸い、エレベーターの中は私となつめの二人きりだ。

 彼女の顎に右手を当てて上を向かせ、やや強引に口づけた。
 初めてした時と似た、触れるだけの口づけだった。
 思い出してくれただろうか。そう思いながらなつめの顔を覗き込む。
 次の瞬間、私は自分の顔から血の気が引いていくのがわかった。

 なつめは笑っていなかった。ひどく硬い、思いつめたような表情で彼女は私を見つめていたのだ。

「ごめんなさい……わたし……」
「……すまなかった」

 なつめの言葉を最後まで聞くことができず、私は先に謝罪した。
 こういう時に使われる言葉は、たった一つだからだ。

「悪かった。もう、しないよ」
「オールマイト……」

 なつめが何か言おうとした瞬間、エレベーターが開き、観光客らしき外国人が乗り込んできた。彼らは身振り手振りも豊かに談笑し続けている。
 助かった、と私は思った。
 これで少しの間、聞きたくもない言葉を聞かずに済む。

 思えば、再会してからのなつめは、最初の呼びかけ以外は私を名前で呼んではいない。
 結局はそういうことなのだ。

 このエレベーターが地上についたら、彼女は私に決定的な言葉を告げるだろう。
 それに対して、私は笑顔で応えなければならないのだろう。
 果たして、うまく笑えるだろうか。

 狭いエレベーターの中で身を縮めるようにしながら、私は心の中で大きく切ないため息をついた。

2015.10.11
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月とうさぎ