いっそ セレナーデ
後編

 賑やかな街がいっそう賑やかになり始める、金曜夕方六時半。人々は初冬の風の冷たさなど気にせぬふうに通りをゆきかう。江洲羽の街に、ネオンきらめく夜の帳がまた降りてくる。

「ほな、一週間お疲れさんでした!」

 ファットガムが叫ぶと、それに合わせて「おう」という喜びの声が重なった。

 観光地であり繁華街でもあるこの街のヒーローの週末は忙しい。金曜夜から土日に増えるのは観光客や酔漢だ。人が増えると犯罪も増える。あわせて敵が現れるからだ。
 ゆえに彼らの勤務体制はカレンダー通りとはいかない。休みは平日になることが大半だ。けれどヒーローも人の子、周りに合わせて休みをとりたいこともある。
 だからたいていの都市では、近隣のヒーロー事務所同士が連携をとり、平日だけでなく週末にも休みがとれるようローテーションを組んでいる。
 ここ江洲羽もその方式だった。明日明後日は、ファットガム事務所にとって久しぶりの非番の土日。そういった事情もあり、今週末、インターン生の環は来ない。

「土日に休めるんは久々やわ」
「ファットは前回も要請来よったもんなぁ」
「その前もやで」

 と、ファットガムはほろにがく笑う。

 休みの日とて、事件は待ってくれない。ヒーローにはそれぞれ得意分野があり、場合によっては非番のヒーローが呼び出されることもある。
 関西で絶大な人気を誇るファットガムは、このあたりではもっとも実力のあるヒーローと目されていた。そのうえ若く、家庭もない。
 ゆえに江洲羽に強い敵が出現し、当番のヒーローだけでは対処できなくなった場合、まず第一に呼び出されるのがファットガムだった。

「明日明後日は久々の土日休みや。せっかくやから、ぱーっとなんか食いに行くか」
「ファットはいっつもぱーっと食っとるやん」
「そらしゃあないわ。俺やもん」
「じゃ、予約とりますわ。どこにしましょか?」
「平太でええんちゃう?」

 ファットガムの食事の量は、常人のそれとは比較にならぬほど多い。いきなり行くと断られてしまうことも多いため、どこに行くのにも事前連絡が必要なのだった。

「了解」
「楽しみやね」

 ファットはよく食べるだけでなく、酒もよく飲む。
 と言っても、ファットガムの酒は終始笑いの絶えない、しごくきれいな酒である。疲れがたまっているときなどはその場で眠りこけてしまうこともあるけれど、たいていはすぐに目覚めて自分の足で家に帰る。前後不覚に陥ることはまずない。他者に飲食を強制することもない。くわえて面倒見のいい性格で、気前もいい。
 近隣の年若いヒーローたちから兄貴と慕われている所長との飲み会を、相棒たちは楽しみにしているきらいがある。

 相棒が鼻歌交じりに携帯端末を取り出したその時、事務所のインターフォンが鳴った。

「なんやねん。タイミング悪ゥ」

 ファットが不機嫌に呟く。
 慌てたように相棒の一人がインターフォンをとった。普段ひとの良い所長が食事の邪魔をされるととたんに不機嫌になることを、相棒たちは身をもって知っている。

「ファット」

 インターフォンの送話部を手で塞ぎ、相棒がこちらを振り向いた。

「なんや。ご近所で事件か?」
「ウィクトーリアの湧水さんなんやけど、どないする?」
「……通したって。ほんで平太の予約はちょお待っとって」

 ファットガムの口から漏れたひとことに、相棒二人はほんの少しだけ目を丸くして、次に顔を見合わせた。



「先日はありがとうございました」

 小夜はそう言いながら菓子折を差し出した。彼女が被害に遭いかけたことを知っているのは、一部警察とファットガム事務所の面々だけだ。もちろん会社には伏せてある。
 そのせいもあってか、小夜の顔色と表情は明るかった。

「なんや、そんな気ぃ使わんでもええのに」
「いいえ。これでは足りないくらいです。先ほどドクターから伺ったんですけど、あの時の診察費もファットガムさんがお支払いされたとか……治療費はいかほどでしょうか」
「あー、センセんとこも行ったんか。ま、それは気にせんといて。あれな、犯罪の証拠が出たから経費で落ちるんや」

 あのあとすぐに、ファットガムは例の男を引っ張った。同僚にクスリを盛れるような男だ。しかも素人。秘密保持の意識はなく、ちょっと締め上げられただけですべてをぺらぺらと自白したという。すぐに売人があげられ、あっという間に卸元の人物が検挙された。芋ずる式に捕らえるつもりはあったが、まさかこんなに早いとは思わなかった。
 その理由は、売人はおろか卸元までもが学生、つまりは素人だったからだ。大学生がサークル活動のノリでクスリを手に入れ、金儲けをし、そして弱きものを傷つける。世も末だ。

 その卸元にクスリを売っていたのは、海外からの敵グループだった。こうしたタイプの敵は、卸元が捕まると同時に河岸を移す。だから摘発が難しい。縄張りと一定のルールがある国内の反社会的勢力よりも、よほどやっかいな相手だった。
 この界隈から件のクスリは消えるだろうが、おそらく数日後、遠く離れた別の地域に同じクスリが出回るだろう。まったく薬物事件というものはきりがなく、根絶がむずかしい犯罪でもあった。

「でも……」

 困ったような小夜の声に、ファットガムは我に返った。

「ほんま、ええねん。こっちもお仕事やし」
「それでも、なにかお礼をさせていただきたくて」

 君が笑ってくれとることが一番のお礼やわ、とファットが思ったその時、会話に割って入った者がいた。

「そんなら、ファットが困ったとき、湧水さんが助けるちゅうのはどうやろ」
「そらええわ」
「おまえら、なに妙なこと言うとんねん」

 急に入ってきた相棒ふたりの言葉に、半ば呆れながらファットが突っ込みをいれる。

「ファットガムさんのお力になれるようなことがあるでしょうか?」
「あるある。大ありやわ。しかも簡単やで」
「このひと案外甘えたやから、優しくしたってや」

(やめや。この子はそういう下品な冗談が通じる子ちゃうねん)

 そうファットが思うのと、小夜が満面の笑みで「はい」と言うのが同時だった。

(君も本気にしたらあかんやん。ぜったい意味わからんで答えとるやろ)

 言葉に秘められた下品な意味合いには気付かず、にっこりと小夜が笑う。ファットは頭を抱えたくなった。相棒たちはおもしろがって「よろしくなあ」などと言っては笑っている。
 おまえらええ加減にせえや、と言おうとしたところを、小夜の声が追いかけてきた。

「ファットガムさん。なにかあったらいつでも連絡してください。ええと連絡先は……」
「いや、そらあかんて」
「……やっぱりわたしではお役にたてませんか」

 形良い眉を下げて、小夜がこちらを見上げる。その天然ものの上目遣いやめえや、あいらしすぎてぐらぐらくるわ――と、ファットガムは思った。

「いや、そうやなくて……ああ、もうええわ。あんな、俺、君の会社の携帯番号知っとるやん。なんかあったらそっちかけるわ。それでええ?」

 なんで俺こないなこと言うとんのやろ、と、ファットは己に呆れる。
 自分はこんなに流されやすい男ではなかったはずだ。それなのに、まったくもって謎である。そう困惑している自分を相棒たちがにやにやしながら見ていることも、なにやらしゃくに障った。
 しかしそれにしても、この子はしっかりしているのかぼんやりしているのかわからない。真面目すぎて、逆に隙だらけだ。このままではいつか悪い男につけこまれてしまうかもしれない。
 そうファットガムがマスクの下で眉根を寄せたとき、相棒のひとりが話題を変えた。

「そういえば、ちょうど今、平太行こうか言うとったんやけど、湧水さんの予定はどうやろか」
「ああ、せやな。よかったら君も来る?」
「お邪魔ではありませんか?」
「そんなことないで。なあ」

 と、相棒たちを見下ろした。
 だが彼らから帰ってきた答えは、ファットの予想もしないところで。

「もちろんやわ。俺たちちょっと用事があるよって。今夜は所長に付き合えなくて悪い思とったとこやったんよ」

「ああ?」
「まあ、そうなんですか」

 ファットガムの声と小夜の声が重なった。
 相棒は身振り手振りを交えながら続ける。

「俺たち、万年女日照りのファットと違うて、彼女が待っとるんやわ。せっかくの休みの前の夜やしねぇ」
「せやなぁ」
「ファー!」

 たしかに相棒二人には決まった相手がいる。どちらも民間人なので、久しぶりに世間と休みがかさなる週末は、たしかに貴重だろう。
 だが、とファットは口を大きくへの字に曲げた。彼らは先ほどまで、そんなことは露ほども言っていなかったはずだ。

「平太にはお二人で行かれてください。ほな」
「お先ィ」

 と、ふたりは矢継ぎ早に告げて、扉の向こうに消えていった。
 なにを勘違いしているのか知らないが、妙な気をつかいおって、とファットは内心でため息をつく。

「おふたりとも、お付き合いされている方がいらっしゃるんですね」
「まあ、それなりになぁ……俺はおらんけど」

 相棒はファットのことを「万年女日照り」と言ったが、実際のところそうではない。むしろ女性は寄ってくる。本人さえその気になれば、いくらでも女性と付き合うことは可能だ。
 ただファットは、軽い気持ちで女性とつきあうことができない。

 もともと一夜限りの恋などできない性質だ。
 若気の至りで、二十代の頭にそういった経験を幾度か重ねたことはある。だが、一夜限りのあそびと割り切ってくれる相手であればいいのだが、そうでなかった場合の後味は最悪だった。それを二度ほど経験し、以来、一夜限りの恋はしないようにしている。
 しかし真面目に恋愛するのも、ファットガムの場合、また難しい。ファットガムくらい知名度があがると、言い寄る人間と共に問題も増える。ファンとはそれなりに距離を置かねばならないし、敵によるハニートラップの危険もまたあった。
 そうなると自ずと恋愛相手は限られてしまう。以前相棒が言った「出会いがない」というのはそういう意味だ。
 ヒーローの結婚が、極端に早いかひどく遅いかのどちらかに偏りがちなのはそのためでもある。

「前にお付き合いされてた方はいらっしゃるんですよね。ちょっと有名な方と」
「そこは忘れてや。特に有名のくだり」
「はい」

 ふふっと笑った小夜に、君はどうやの、とたずねようと思ってやめた。
 まったく、そんなことを聞いて、どうするつもりだったのか。

「ところで、飯はどないする? 俺とふたりになってしもたけど」

 と、言っても、この状況、小夜の立場では断ることはできないだろう。そう思ったら、なんだか悪いことをしているような気になる。
 ファットガムがまた今度にするか、と提案しようとした時、小夜が口を開いた。

「ファットさんがお嫌でなければ、ご一緒できたらと」
「……おん」

 また今度、という言葉をごくりと飲み込み、ほんなら行こか、と答えると、はい、と小夜は花が咲くように笑った。

***

「ファット。最近出回り始めてたクスリの大元叩いたんやて」
「耳が早いやん」

 平太についたとたん、ぼんが興奮気味に声をかけてきた。この子どもはヒーロー志望であり、ファットガムが事件を解決するたびに、こうして話を聞きたがる。ただ今回に関しては小夜がいないときにして欲しいと願った。だからファットガムは話をそらす。

「ま、それはそれとして、ぼん、まずは注文や」
「へいへーい」

 いつものようにいつもの如く、ビールと大量の串カツをオーダーする。簡単にメモを取り終えた少年が、また言った。

「被害者はひとりだけて聞いたけど、ほんま?」
「せやなぁ」

 どうしたものかと頭を悩ませながら、あいまいに返事をする。すると少年はしたり顔で続けた。

「被害者が風俗の女性だけちゅうのは救いやんな……普通の女のひとやったら一生消えない傷になっとったやろ」
「そらあちゃうで。ぼん」

 抑えたつもりが、自分でも驚くくらい強い声が出た。
 ちいさい子どもだとばかり思っていたのに、風俗がどういうものかわかる年齢になったのか。そう思うと感慨深いものがある。けれど。

「ガイ者はガイ者や」
「でも風俗のひとやん。お仕事でそういうことしとるんやろ?」
「せやから、それがあかん」

 小夜の前でこの話はしたくなかったが、子どもとはいえ聞き流せない発言だった。いや子どもだからこそ、ここできちんと教えておかなければならない。

「普段から身体売っとる女やから強姦されてもええっちゅう考え方は、絶対にしたらあかんのや」

 襲われるでも被害にあうでもなく、あえて、強姦という言葉を使った。風俗がどういうものがわかるなら、この言葉の持つ強さと重みもわかるだろう。

「若かろうが年寄りやろうが、お嬢様やろうが性風俗で働いてようが、男やろうが女やろうが、そんなのは関係あらへん。心傷つくんはみぃんな一緒や。ええか。人は誰しも、自分の意思ちゃうところで、他人に己の身体を好きにされるようなことがあったらあかんねん。ぼんもヒーローめざしとるんやったら、それ胸の奥に刻みつけとき」
「……うん……」
「ん。これはな、実はめっちゃ大事なことなんや。せやからファットさんは少し強く言いました。あともう一つ、未遂だったひともな、されとらんから大丈夫っちゅうことやないんやで。未遂でも怖い思いしたことにはかわりないんや」
「わかった……次から気ィつける……」

 ええこや、と少年の頭をぐりぐりと撫でて、ファットガムは微笑んだ。少年はうん、ともう一度ちいさくうなずき、厨房へと戻っていく。

「ファットガムさんは」
「おん?」
「カッコいいですね。ほんとうに」
「エー、ほんま?」

 小夜の言葉に、ぶわ、と全身から汗が噴き出した。
 ファットガムは職業がらも痩せた時のルックスからも、カッコいいと言われるのには慣れている。だが今のそれは、いつもとは少し、違う気がした。

「今のも、なかなか言えないことだと思います」
「いや、普通のことやて」
「それを普通と言えてしまうところが、カッコいいんですよ」
「……おおきに。なんや照れくさいわ」
「でも、本当にありがとうございました。あの時ファットガムさんにお会いできなかったら、わたし今頃どうなっていたか……」
「ほんま、それは気にせんでええて……ただ小夜ちゃん、前も言ったけども、俺の前では無理して笑わんでもええんよ。ほんまはまだ男とサシ飲みするんも怖いやろ。みんな来ると思て誘ったんやけど、俺とふたりになってもうて、すまんなぁ」
「そんな……」
「俺はああいう卑怯なまねはせえへんけど、こればかりはそういう問題ちゃうやんか」
「ありがとうございます。ファットガムさんのことは特別に信頼していますから、大丈夫です」
「んん……」

 微笑む小夜に曖昧な返事をしながら、それはそれで複雑やな、とファットは思った。信頼してもらえるのは嬉しい。だが、男として意識されないのも寂しい。

「なんにせよ、君、偶然江洲羽で飲んどってよかったで」
「……実は偶然では……ないんです」

 と、少し恥ずかしそうに小夜がうつむいた。

「わたし、女子校育ちなせいか、男性と関わることがあまりなくて……」
「あー、姫百合はそういう子多い言うなぁ」
「だからどうしても、男の人と二人で会うとなると身構えてしまって」
「おん」

(今、俺とふたりでいることについては、どう思っとるんやろ。俺はこの子にとって男ではなく、ヒーローっちゅうくくりなんやろか)

 と、ファットガムは先ほどと同じことを考えた。

(なんやろな、この気持ち)

 ほのくらいこの靄のような気持ちがなんなのか、今は答えを知りたくないような気がした。これによく似た、面倒くさくも甘ったるい感情の名を知っているからだ。それは出会ったばかりだろうが、別に好きな人がいようが、落ちてしまえばそんなことはすべて凌駕してしまう、ひどくやっかいな感情だった。

「でも先日の彼は、企画営業に配置された数少ない同期の一人だったので、困っているならと相談に乗ることにしたんです。ただ、やっぱり男の人と二人で飲むのは怖くって」
「ん」
「だからファットガムさんの事務所の側のお店を選んだんです。もしなにかあったら、事務所に駆け込めばいいかなって。あとあの通りはたしかファットガムさんのパトロールルートの一つだったと……」
「ン゛ン゛ッ゛」

 我慢しきれず、口から奇妙な声が漏れた。
 ファットが気分を害したと思ったのだろう。小夜が「公私混同してすみません」と慌てたようすで頭を下げる。

「や、ちゃうで。怒っとるんとちゃうねん。ほんまに。ちょお待っとって」

 慌てて、両手で顔を覆った。自分は今、ひどい顔をしているに違いない。それを彼女に見られたくない。

「あの……」
「怒っとるんとちゃうんや……あんな、ファットさん、今の言葉だけで胸がいっぱいやねん」

 ウィクトーリア社は一つのヒーロー事務所につき一つのチームを作って活動するが、今はヒーロー飽和社会、小夜が担当しているヒーローは自分だけではないはずだった。
 だがその中で、小夜は自分……ファットガムというヒーローを選んだ。
 関西にあまたいるヒーローの中で、真っ先に自分のことを思い出してもらえたということが、もっとも頼られているという事実が、困ったことに、こんなにも嬉しい。
 男として見られないのが寂しいなどという想いなど、ふっとんでしまうほど。

「小夜ちゃんが俺んこと思い出してくれてよかったわ。ほんま……」

 特大ビールと中生お待ち、という声と共に、ぼんがビールを運んできた。顔を覆ったファットを確認し、彼が呆れたような声を出す。

「なんやファット、顔真っ赤にして。気色悪ゥ」
「やかましわ!」
「汗もスゴイで。これで拭き」

 準備のいい少年がビールとお通しと、そして新たなおしぼりをテーブルに置く。
続いて彼が厨房に戻ったのを確認して、ファットガムが小夜に向き直った。

「頼りにされるのはヒーローの本懐よって、これからも、なんかあったら頼ってな」
「ありがとうございます」

 応えながら小夜が微笑した。それはひどくあたたかく、己をほっとさせるもの。
 もうだめやんな、とファットは心の中で呟いた。これはもう、認めざるを得ないだろうと。

 そもそも、手近ですませるのは安いだの、しょっぱいだの、出会ったばかりだの、タイプだからといって簡単には惚れないだのと、己の気持ちを否定するための理由を探していた時点で、もう手遅れではあったのだ。自分で気づくその前に、周囲に想いを気取られるほど。

 もうこんなにも己の心は動いている。それが答えだ。
 この妙に甘ったるく、時に切なく、時に優しくあたたかい感情の名は、恋。

(もうええわ。ちょろい男でええ。小夜ちゃん、俺、君のことが好きやわ)

 ファットガムが己の恋を自覚した、金曜夕方七時半。人々は初冬の風の冷たさなど気にせぬふうに、通りを行き交う。
 ネオンきらめく帳のなかで、江洲羽の夜は更けてゆく。

2021.4.2
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月とうさぎ