思ったより早かった
イッカクさんとショッピングをしていたけど途中から別行動を取っていたらどうやら迷子になっちゃったみたい。なんか怪しい人が多い。
なんというか、みんな物色するような感じで私を見てくる。
…なんだかうるさくなってきたな。
さっき銃声も聞こえたしとっとと離れようかな。
思案してると子電伝虫がぷるぷる言ってる。方向音痴であることを話したら念の為、と言って持たされた代物だ。
がちゃ。「もしもし?」
「ミヤビか?」
「その声はペンギン?」
「残念おれはシャチだ。ちょっと面倒なことになった!今どこだ?」
「えーっとね、1番グローブだね」
「!?…なんでここに居るんだ」
「ちょっと迷っちゃって」
「まァ良いや。今からこの辺りに海軍が来るだろうから早めに逃げとけ」
「もっと早く言ってよそれ!」
あっちだ!とかバタバタという足音が凄い。私服だしコソコソしない方が怪しまれないかと思って堂々と歩き、近くの木の足元にしゃがんだ。
(あれが
"人間屋")
たまたま建物の様子がよく見える場所にしゃがんだ。
…ん?キャプテンが出てきたな。それと赤い髪のイカつい兄ちゃんと、もう1人。
「ルフィ…」
てことは、
「師匠…この島に?」
ブゥ…ンとroomが展開される。キャプテン暴れ始めちゃったか。ここは退散したい所だけど師匠が居るのなら会いたかった。
…とは言え海軍の数が多い。どうしてこんなことに…。
「ミヤビ!こんなとこに居たのか!」
上から声が降ってくる。今度こそペンギンだった。
「ペンギン!麦わらの一味も来てたんだね」
「確かに居たが…それどころじゃねェよ。麦わらが天竜人をブン殴ったんで大将が来る!」
「えっ!?何それ!?」
慌てて一緒に駆け出す。
「そのドクロ!ハートの海賊団だな!」
「ペンギン…そんなの着てるから…」
「別にこれぐらい余裕だろ」
ペンギンのツナギのせいで私も仲間と見なされてる。確かに仲間になったけども。
「まぁね」
私は仕込んである小太刀を両手に構える。
「アクア・サーベル」
ざぱ、と小太刀を水が包んだ。
暴れようじゃないか。
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