君が流したユメナミダ。


そして血肉になる


(荘園の外で生活してた時代の2人)



「……ほら、ラモールも食べろ」


アンドルーはそう言うと、
犬の姿で机の下に寝そべっていたラモールの傍に、茹でた肉の乗った白い皿を置いた。
机の上には、粗末ながらいつもより少し多い料理が並んでいる。


「ん?どうしたんだよ、珍しくご馳走だな」

「久しぶりに肉が買えたんだ……まぁ少し腐ってるが、料理さえすればまだ食べられる。僕みたいなやつに売ってくれただけでもありがたいな……」


そう言うと、アンドルーは食事前の祈りを済ませ、料理に手を付け始めた。
それを見たラモールは、アンドルーの方を見て驚いた表情を向ける。


「おいおい、アンドルー!肉なんか滅多に買えねぇんだ、俺なんかによこす余裕なんかねぇはずだろ?」
「お前はただでさえ墓守のくせに細っこいんだから、俺なんかに構わずお前が食っちまえばいいのに!」

「……1人の食事は、寂しすぎるんだ」

「は……ははっ!食事の要らねぇ俺に差し出すなんてお前も大概だよ。まぁ·····供えもんだと思って、ありがたくいただくさ」


「(……1人で食う飯ほど、不味いものはねぇからな)」



ラモールはそう言うと、いつもよりゆっくりと味わうように食事を済ませ、アンドルーの方を向いて「ご馳走様でした」と一言告げた。




2020.05.29

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