君が流したユメナミダ。


「いただきます」


「ずっと前から美味そうな匂いがすると思ったんだよなァ」


ラモールがそう言うとべろり、とアンドルーの頬を急に舐める。
その感覚にびくり、とアンドルーの体が揺れた。


「んー、クソ甘ェ。チーズの入った砂糖菓子みてぇな味すんな」

「や、やめ·····やめろ·····!」

「·····おい、そう怯えんなよ。別に取って食おうってわけじゃねぇんだから」

「た、食べないなら·····な、何をする気なんだ·····」

「あぁ、食いはしねぇけど、お前のことはしっかり味わってやろうと思ってな」


そう言うと、ラモールは抱きしめたアンドルーの腰をするりと撫でる。


「·····オレはな、ずっと前からお前にお熱なんだよ。この意味、子供じゃねえならわかんだろ?」

「な、なっ·····!」

「お生憎様だが、オレは皿に乗ったお菓子を目の前にして、待てができるほど躾られた犬じゃなくてな」


そう言うと、ラモールはアンドルーにキスを落とす。
頬を赤くしてびくりと震えるアンドルーに、ラモールは少し加虐的な笑みを口元に浮かべてこう告げる。


「まぁ、お菓子がフォークに刺さったと思って諦めるんだな」

「い·····痛く、しないでくれ·····!!」

「本当に食ったりしねぇよ、俺の可愛いチーズちゃん?」


そのまま「いただきます」とラモールが呟くと、
がぶりと首筋を軽く噛むような音と、アンドルーの小さくくぐもった嬌声がその場に響いた。



2020.04.23

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