君が流したユメナミダ。


異変は突然に


「秋ちゃーん!ドリンクの粉どこだっけ?」
「あ、ドリンクの粉ならそこに・・・」
「ありがとー♪」

うん、気にしない!
いつも通りにマネージャーのお仕事お仕事!

「はぁ・・・」

ぼぉっとしながら、ドリンクの粉を入れていく。


・・・「運命の人」かぁ。
あの子が、私の「運命の人」・・・?

キスされても、抱きしめられても全然
嫌じゃなかった。

むしろ、嬉しかった・・・?

・・・なんだろ、全然分からない。


「阿白ちゃん!粉入れすぎ入れすぎ!」
「煤E・・へっ!?」

気づいたら、ボトルからあふれ出すほど
ドリンクの粉を入れていた。


「どうしたの阿白ちゃん?」
「具合でも悪いんですか?」
「あー、ちょっと考え事してただけ!大丈夫だって!」
「本当に?」
「本当本当!大丈夫だ、問題ない!」
「「(●ーノッ●!?)」

今日は、何してもドジ踏んでばっか。

タオルを踏んで、ずっこけるし
お昼のお茶(熱)こぼして、指の先火傷するし
必殺技がまったくのごとく上手くいかない。
・・・数えだしたらキリが無いよ。

「・・・何でだろ」
「阿白ちゃん、気分転換に散歩したらどうかな?」
「・・・そうだね秋ちゃん。」

少し重い腰を上げて、私は散歩に出かけた。
気分が変われば、気にしなくなるさっ!

「おっと、忘れ物。」

お気に入りのサッカーボールを持って、
私は散歩に出かけた。




・・・あとで大変なことになるとも知らないで。



「〜♪」

今日は天気がよくて、少し暑いくらい。
どこかに行きたい気分だ。

すると・・・

「粕L!?」

今にもトラックに轢かれそうな猫を見つけた。

「(助けないと!)・・・アイスグランド!!」

ボールを持って、
道路の上をスーッとすべり、見事猫を救出!

だけど・・・

フッ

「しまった!集中が途切れて・・・」

目の前にはトラック。
猫には悪いと思いつつ、猫を近くの通りに
放り投げた。



「(ごめんね、士郎お兄ちゃん。)」
「(私・・・敦也お兄ちゃんの所、行くね。)」
「(もしかしたら、夢のあの子に会えるかな?)」

最後に何となく、ふっと猫の方を見ると、
黒い2本の尻尾をなびかせ、こちらを
今にも泣きそうなほど潤んだ瞳で見つめていた。

・・・2本?

ガアン!

鈍く響く音。
目の前が赤く、赤く染まっていく。
そして、ズキズキと体が痛み出した。

もうあの猫のことは、どうでもよくなった。

あぁ、死ぬんだなぁ。
死ぬ前にもう1回、お兄ちゃんたちに「阿白」って呼んでもらいたかったなぁ。


そこで、ふっと意識が途切れた。


気が付くと、私はまた暗いところに居た。
でも、いつもの夢とは違う。もっと暗くて、禍々しい感じ。

「ここドコ・・・?まさか死後の世界とかですか!」
《まぁ、当たっとるちゅーたら、当たっとるなぁ》
「!?」
《あー、そんなにビクつかんといてや。ワイは怪しいモンとちゃうから。》
「へ・・・?(なにこの人、リカちゃんみたいなしゃべり方・・・)」
《あー、自己紹介。ワイは天空(アマソラ)や。好物はお好み焼き!まぁよろしゅうに。》
「えー、と。アマソラさん?」
《天空でええでー》
「じゃあ、天空。ここはどこ?」
《ここ?まぁ、死後の世界の手前・・・みたいな感じやな。》
「私、やっぱ死んだのかぁ・・・」

ガクッとうなだれる阿白。

《いやー、残念なことにな、君は生き返ってもらわんとアカンねん。》
「へ!?何で!?」
《あ、勘違いせんといてなー。あの世界には戻れへんで。》
「煤I?」


《君が生き返るのは、「物質界」ちゅー世界。》
「あ、あっしゃー?」
《そ。んで、君には「祓魔師」になってもらうさかいに。》
「えくそ・・しすと・・・?」


〈お前の世界に、「祓魔師」はいるか?〉


「あの子の、世界・・・!?」
《ぴんぽーん。》
「嘘・・・!・・・ていうか何で天空が私の夢知ってるの?まさかすとーk《ちゃうわ!》
「じゃあなんなの・・・」
《ワイは神や!神様!》
「神様!?」
《せや。やから世界中の人間、誰でも知っとる。》
「へぇー(全然そんな感じに見えない。)」
《まぁ、ごたく並べるよりは、さっさとその世界に生き返ってもらいまひょか。》
「狽ヲえ!?」
《そーれ、パチッとな☆》

パチン!

天空が指をパチンと鳴らすと、
私は足からゆっくりと消えていった。

「秤スですかコレー!?」
《あ、転送魔法失敗した。早う消えんかったわぁ。》
「えー!?」
《まぁ、行き先決めてあるし、大丈夫やろ☆》
「え、☆じゃなくて!」
《いってらっしゃーい♪》


意識がなくなる前に思った。

もしまた死んで、ココに来たら、

まず最初に、絶対あいつにエターナルブリザードぶちかます。

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