同じ穴の貉
(加州清光)
「・・・ほら、たまには別の色もいいでしょう?」
この前気に入って買ったマニキュアを、
清光の手入れついでに、清光の爪に塗ってあげる。
「早く乾かないかな」と軽く息を吹きかけていると、
清光がこう呟いた。
「主と、同じ色・・・」
「あ、あれ・・・もしかして嫌だった?私とおそろい・・・」
「ち、違う!!嬉しい、だけで・・・」
「ふふ、よかった。」
そう言うと、審神者は清光の頬に触れる。
「・・・貴方は、私にとって替えのきかない大事な愛刀よ。」
「主・・・」
貴方の大きな心の傷は、
私じゃどうあがいても直せやしない。
・・・だから、その周りの細かな傷から、埋めていければいい。
いつかその傷も、埋まって消えてしまうように。
「愛してる、主」
「私もよ」
貴方にとってその「愛してる」は
私から離れないための鎖だとしても構わない。
その鎖を私の首にかけて、離れないように鍵を掛けられたって。
私は清光を愛しているから、その痛みだって心地がいいくらいなんだもの。
同じ穴の狢
結局は独占欲も同じ愛。
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