恋心を教える方法
(百鬼姫とのんびり系男子)
「・・・りんごあめを寄越すのじゃ」
「はいはい、どうぞっ」
妖怪ガシャで百鬼姫を引き当ててから数週間。
“幼い頃から教育された闇の妖術は超一流であるが、それと引きかえにほとんどの感情を失ってしまっている。”
大辞典のその記事を読み、僕は必死に彼女の感情を取り戻そうと頑張った。
・・・その頑張りが功を奏し、最初は少し笑うのが精いっぱいだった彼女も、
今では、地面に落としたりんごあめを悔しがって少し泣いたり、
僕が怪我の手当てをする時、少しむくれてそっぽを向いたりと、
少しずつ感情豊かになってきた。
「りんごあめ、おいしい?」
「・・・おいしい」
「そっかあ!よかったね」
そう言って、百鬼姫の頭を少し撫でる。
「なっ、わらわを子ども扱いするな!」
「あはは、ごめんごめん。つい可愛くて」
そう笑っていると、世界が反転した。
・・・ざっくり簡単に言えば、僕は百鬼姫に押し倒された。
「!?」
「お前は・・・お前はいつもそう笑ってわらわを撫でる・・・。」
「撫でられるたび、その笑顔を見るたび、そのたびに胸が早鐘を打って、頭がくらくらするのじゃ!」
「・・・教えるのじゃ、一体これは何という感情なのじゃ!?」
顔を真っ赤にして百鬼姫はそう言った。
「・・・もしかして、恋、なのかも・・・」
「こい?恋とはなんじゃ?鯉の事か?」
「あはは、違うよ。」
「恋って言うのは―」
まさか妖怪に恋心を抱かれるとは
思いもしなかった。
恋心を教える方法
百鬼姫ちゃん可愛いよね!
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