同じ穴の狢
(ヤンデレモテヌスと病みかけ楽し眠)
「私はモテヌスのものだよ」
「僕は君のものだよ」
未来永劫変わりなく、“お互いはお互いのもの”。
それは、例え僕らが死んだって変わらない、永遠の誓い。
「僕から離れていかないで、僕の側に居て、僕だけ考えて・・・」
ぎゅっと抱きしめて、腕の中に君を閉じ込める。
・・・絶対に、放しはしないよ。
だって僕から離れてしまったら、きっと君は僕以外を愛してしまう。
そもそも、こんな僕を愛してくれたこと自体、奇跡に近いんだから。
他の人が君を愛す?
他の人が君に触れる?
・・・そんなの、考えることすら恐ろしい。
何処の馬の骨ともわからない男が君を愛すくらいなら
いっそ、君を僕の手で殺してしまいたいくらいだ。
・・・でも、僕に君を殺すことなんてできるわけがない。
だって殺したら、君は本当に「消えてしまう」んだから。
君を抱きしめても、ぬくもりを感じることができなくなる。
それも嫌だから、僕は君を閉じ込めるだけで満足する。
「モテヌス、どうしてそんな泣きそうな顔をしてるの?」
「・・・えっ」
「とっても泣きそうな顔してるの。・・・もしかして、私が嫌い?」
「そ、そんなこと、絶対に、絶対にないよ!・・・むしろ好きすぎておかしくなりそうなんだ!」
「おかしく・・・なりそう?」
「僕は君が好きで、好きでたまらないんだよ!」
「君が僕の側にいてくれないと安心できないし、いつ君が僕に飽きてしまうか、それを思うといつも気が気じゃないんだ・・・」
ポタポタと音を立て、モテヌスの目から溢れる大粒の涙。
楽し眠はそれを見て、一瞬驚いた表情を浮かべると、
そっとモテヌスを抱きしめた。
そして赤子をあやすように、ぽんぽんとモテヌスの背中を軽く叩く。
「・・・大丈夫よ、モテヌス。私があなたを嫌いになることなんて絶対に無いから。」
「本、当に・・・?」
「私が今まであなたに、一回でも嘘をついたことがある?」
楽し眠の朱色の目が、僕をじっと見つめる。
目の中に映る僕は、本当の姿よりずっとちっぽけに見えた。
「・・・私を信用できないなら、術なりなんなりで、私を今すぐ消してくれたっていいのよ!」
「私がどこかへ行くのが嫌なら、今すぐにでも私をあなたの腕に閉じ込めたらいいわ。」
「首に縄をかけて、締め殺してくれたっていいの!!」
「あなたになら何をされてもいい、私はそれくらい、モテヌスを『愛して』いるんだから!」
君の目に、僕と同じ
濁った色が見えた気が、した。
同じ穴の狢
モテヌスつかまえるのに苦労しまくった私が通ります。
モテヌスは自分に自信がなくて、いつ楽し眠がどこに行くか気が気じゃない。
自分を愛し続けてほしい、その思いが欲望に変わって歪んだ愛に変わっちゃったわけです。
楽し眠もモテヌスと同じ歪んだ愛を持っちゃったとかそんな感じ。
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