色んな星の大人たち
「こんにちわー。」
「・・・あぁ、やっと家来が来たんだね」
「・・・???」
第一の星。
そこに居たのは、真っ赤で、燃えるような赤色の髪をした1人の王様でした。
その王様は、紫色の石がはまったペンダントをしていて、
堂々と椅子の上に座っていました。
「えっと・・・私たち、初対面ですよね?家来って・・・どういうことですか・・・?」
「何を言ってるの?俺以外の人は、みんな俺の家来なんだよ」
「Σえっ、そうなの!?」
ステラは凄く驚きました。
だけども王様から見れば、世界はとても簡単でした。
王様にとっては・・・人間はみんな、みんな家来なのです。
「君は俺に初めて謁見した家来だよ。・・・もう少し近くに来て、顔を見せて。」
「えぇと・・・はぁ・・・」
それにしても・・・
「(何にも無い星だなぁ)」
「ふぁ・・・」
「・・・君、俺の前であくびなんかしてもいいと思ってるの?」
「あっ、ご、ごめんなさい!旅をしていて、その、疲れていて・・・」
「そ、そうだったんだ・・・じゃあいいよ、あくびしても。これは命令だよ」
「俺は人のあくびなんて、もう何年も見てないし。」
「人のあくびって面白いね・・・。どうしたの?あくびしなよ。これは命令だよ?」
「えー・・・そんな、無理には出ませんよぅ。」
「あぁ、そっか。じゃあ命令を変えよう。あるときはあくびして、またあるときは・・・」
「あのー、それって命令されなきゃいけない事なんですか?」
「俺は支配者だからね。あぁ、君に無理な命令はしないから、安心して。」
「無理な命令?」
「俺が君に「海の鳥になれ」と命令して、君が従わなかったとするよ。」
「その場合、間違っているのは君じゃなくて俺だ。」
「なんて素晴しい支配者だろう!親しみをこめて、「グラン様」って呼ぶのを許可するよ」
「あぁ・・・はい。」
ステラは少し不思議な気持ちだった。
「グラン様、お尋ねしたいことがあるんですけど・・・」
「尋ねなよ。命令する。」
「えっと・・・グラン様。グラン様は何を支配しているんですか?」
「どこも、かしこも。」
「えっ・・・じゃああれも、全部?」
ステラは、夜空に瞬く星達を指差した。
「あぁ、あれも全部。」
「じゃあ、星はみんなグラン様に従っているんですか!?」
「そのとおり。俺は不規則が嫌いだからね」
「規律正しく運行せよ、って言う命令に従っているんだよ」
「(凄い権力だなぁ・・・。)」
私にそんな権力があったら、43回どころか、100回でも、200回でも、
何回でも、夕日を眺めていられる。
「グラン様・・・私、夕日が見たいんです。」
「お日様に沈むよう、命令してくれませんか?」
「ふぅん・・・」
「俺が太陽に、蝶みたいに花から花へ飛べとか、物語を書けとか、命令したとしよう。」
「そして太陽がその命令を無視した。間違っているのは俺と太陽、どっち?」
「グラン様でしょ?さっき言ってたじゃないですか。」
「そう、人にはそれぞれ出来ることをしてもらう。道理あっての権力だから。」
「もし君が、人民に「海に飛び込め」と命令したなら、人民は革命を起こすだろう。」
「俺は無理な命令はしない。だから人を服従させる権利があるんだよ」
「・・・夕日は?」
「そうだね、7時45分くらいかな。万事、命令どおりになるはずだよ。」
「えー、すぐ見られないのかぁ・・・」
どうしようかな・・・
この星、何も無いし
夕日は見れないし・・・
「私、もう行きますね。」
「えっ?」
「ここですること、もう無いですから。」
「だっ、駄目だよ!君は俺の家臣だから!!そう・・・大臣、大臣にしてあげるよ!」
「大臣って、何の?」
「えーっと、そうだね・・・ほ、法務大臣にしてあげようか。」
「法務大臣って言っても、この星には裁判をするような人は居ないじゃないですか。」
「強いて言うなら、グラン様1人ですよ。」
「そ、それなら、自分自身の裁判をやりなよ!」
「自分を裁くのは、他人を裁くより大変なことだよ!君が賢い人間なら、出来るはずだよ!?」
「自分を裁くのはいつでもできます。ここじゃなくても。」
「ちょ、ちょっと待って!」
「はい?」
「そうだ!ネズミの裁判をしてよ!夜になるとコトコトと音を立ててね。」
「ときどき死刑にするといいよ。だけどこの星に一匹しかいないから、時々許してあげて。」
「死刑にするのなんて嫌ですよぅ。」
「私、もう行きますね。」
「だ、駄目って言ったら駄目!!」
「むー・・・」
「グラン様がいつも王様らしい人なら、私に無理の無い命令を下さるはずなんだけどなぁ」
「私に出発するよう命令して下さったら、都合が良くなりますよね?」
「・・・じゃあ私、行きますね。」
ふわっと、ステラが浮かぶと・・・
「君を、俺の大使にしてあげるよ・・・!」
そう、グランの大きな声が響いた。
すっとステラが振り向くと・・・
涙でぐちゃぐちゃな顔だけど、
にこっと笑うグランがいた。
「(大人って、変だなぁ)」
さて
次はどこの星に行こうかなぁ。
「・・・あ、あの星に誰か居る。行ってみよう。」
トンッ、と
ステラは星に着陸した。
二番目の星。
そこには、綺麗な金髪に綺麗な顔立ち。
ですが、自分を神だと思って疑わない、
自惚れ屋が住んでいました。
「あぁ、やっぱり僕は美しい・・・だって僕は、神だからね・・・」
「こんにちわー・・・」
「僕以外に、神が居るわけないよ・・・」
「あ、あのう・・・」
「・・・「まさに神だ」って、言いなよ。」
「へ?」
「言いなよ、「まさに神だ」って。」
「ま、まさに神だ・・・」
「ふふ、そうだよ。僕は神に選ばれたんだからね」
「誰かにそれを認めさせたいけど、生憎こっちには誰もこなかったんでね」
「まさに神だ・・・」
「そう、僕は神。当然だろう?」
「まさに神だ!」
「そうさ、僕は神に選ばれし者!だから、神に見捨てられたものは僕に近づけないのさ!」
「(あは、グラン様のところより楽しいや。)」
「・・・ところで君、僕を本当に神だと思っているのかい?」
「へ?どういうこと?」
「・・・つまり、僕がこの星の神で、そして、僕が全世界の神だと言うことだよ!」
「ごめんなさい何言ってるのかわからないです。」
「それに・・・この星、あなたしかいませんよね。」
「・・・ゴットノウz「さ、さよなら!!」
ステラは、ゴットノウズを食らわされる前に、
急いで星から飛び出した。
「はぁ〜・・・」
「大人って変だなあ。それとも変な大人?・・・どっちでもいいけど。」
次の星は・・・
つぎの星には、呑み助が住んでいました。
呑み助は、空のビンと、
酒が一杯入ったビンをずらりと前に並べて、
黙りこくっていました。
「貴方は、そんなところで何をしているの?」
「・・・酒を、飲んでいるのさ」
と、呑み助はサングラス越しですが、
今にも泣きそうな瞳で言いました。
「どうして、お酒なんて飲むの?」
「・・・忘れたいからさ」
「忘れるって、何を?」
「恥ずかしいことを、忘れるんだ」
「何が恥ずかしいの?」
「・・・酒を飲むのが、恥ずかしいんだ」
「(無限ループって怖くね?)」
そういうと、呑み助は黙ってしまいました。
ステラはなんともいえない気持ちになって、そこを立ち去りました。
「大人って、とってもおかしいのね」
次はどこにしようかなあ
四番目の星は、実業家の星でした。
その男はとても忙しがっていたので、ステラが来ても、顔をあげようとはしませんでした。
「こんにちわー。」
「3+2は5。5+7は12。12+3は15。」
「こんにちわー・・・・」
「15+7は22。22+6は28。・・・ケッ、ようやくこれで5億1622731になったぜ」
「5億って、何が?」
「邪魔すんじゃねぇ!・・・えっと、5億162万の・・・」
「5億って何のこと!?」
「俺はもう何年もここに住んでるが、ここまで邪魔されたのは3度目だ!!」
「最初はコガネムシが来てブンブンやりやがった時!2回目はリュウマチが酷くなった時だ!」
「3回目は、今だ!!・・・まったく、邪魔すんじゃねぇぜ・・・!」
「とにかく俺は忙しいんだ。5億162万の・・・」
「何が5億なの?」
事業家の男は、もう、とても放っておいてはもらえないな、と言うことに気づき、
しぶしぶと、こう言いました。
「時々空に見える、あのちっちえぇモンの事だ」
「ハエのこと?」
「何でハエになるんだよ。キラキラしてる、あのちっちえぇモンのことだっつーの」
「ハチのこと?」
「そうじゃねぇっつの。金色をしてて、ノラクラ共に、勝手な夢を見せるちっちえぇモンの事だ」
「俺は、大事な仕事をしてるから、勝手な夢なんざ、見る暇はねぇよ」
「・・・あぁ、そっか。星のことね」
「あぁ、星のことだぜ」
「でも・・・5億もある星、一体どうするの?」
「5億1622731個だ」
「でも、そんなにたくさん・・・どうするの?」
「どうもしねぇよ。持ってるだけだ」
「星を持ってるの?」
「あぁ」
「でも私、この前グランって言う王様に会ったよ。あの人が支配してるんじゃ・・・」
「王様は、何も持ってやしねーよ。“支配する”のが王様だ。大変な違いだぞ」
「でも、星を持っていて、一体何の役に立つの?」
「金持ちになるのに、役に立つんだぜ」
「金持ちになると、なんの役に立つの?」
「どっかの野郎が新しい星を見つけたら、そいつからその星を買うんだよ」
「(無限ループって怖くね?)」
この人、さっきの人と同じような理屈言ってるんだなあ、と、ステラは思った。
それでもステラはかまわず、色んな事を聞いた。
「どうすれば、星を自分のものに出来るの?」
「・・・星は一体、誰のもんだ?」
「私はわかんないけど、誰のものでもないと思うなあ」
「じゃあ、俺のもんだ。俺が最初に、星を持つことを考えたんだからな。」
「考えるだけでいいの?」
「そうだ。お前が誰のものでもないダイアを見つけたら、それはお前のもんだ。」
「誰のものでもない本を見つけたときでもそうだ。」
「誰よりも先に、一つの考えを持ったら、お前はそれに特許をとる。つまり、お前のもんだ。」
「だから、星は俺のもんだ。だって考えてもみろ。」
「俺より先に星を自分のものにしようなんざ・・・誰も考えたことは、ねえだろうからな」
「そりゃそうよ。だけど、その星・・・どうしようって言うの?」
と、ステラは不思議そうに言った。
「管理するのさ。いくつあんのか、勘定すんだよ。何度も勘定しなおすからな。」
「難しい仕事だが、俺ほど有能な実業家にはチョロイ仕事だぜ」
ステラはそういわれても、何となくふに落ちませんでした。
「星を持つって事、あんまり良く分からない。」
「襟巻きや帽子なら、巻いたり被ったりして持っていける。花なら摘んでいける。」
「だけど星は、動かすことも持つこともできないじゃない」
「そりゃそうだ。だけど銀行には預けられるぜ」
「それ、どういうこと?」
「持ってる星の数を、紙に書いて・・・それから引き出しの中に、鍵をかけてしまうんだよ」
「それだけ?」
「それだけ」
「星が引き出しの中・・・ね。面白いわ。ちょっと詩的だし。」
「でも、よく分からないわ。私。火山を持ってるから、いつも煤払いをしてる。」
「それから・・・花も、持ってる。毎日水をかけてるの。」
「そういうのが、“持っている”って事じゃないのかなぁ・・・」
実業家は、口をあけましたが、何も言うことが思いつかなかったのか、
ふい、とステラに背を向けて、また数を数え始めました。
ステラも、実業家に背を向けて、別の星へ向かいました。
「ふぅ・・・大人って、本当に変わってる。」
「何か・・・どの星に行ってもなぁ・・・。」
「次の星には、変な人、居ないよね?」
そして、次の星へ・・・
「うわあ、ちっちゃな星!!」
「・・・そうだ、あそこに行ってみようかな。」
五番目の星は、とても珍しい星でした。
星の中で、一番小さな星でした。
そこにはちょうど、街燈と点燈夫が居られるくらいの場所しかありませんでした。
「こんにちわ。」
ポッ
「今は、「こんばんわ」だぞ」
「こ、こんばんわー。」
フッ
「あれ、どうして火を消したの?」
「昼だからな。」
ポッ
「あ、また点けたのね」
「夜だからな」
フッ
「はぁ、なんか大変そうな仕事なのね。」
「でも・・・星をキラキラさせるなんて、何だかステキな仕事。」
ポッ
「ステキ?考えたこともなかったな。命令どおり、やってきただけだったからな」
そういうと、点燈夫はサッカーボール柄のハンカチで、
額の汗を拭いた。
そして、また火をつけた。
「だけど、なんでまた火をつけたの?」
「命令だからな。」
「わからないなぁ。」
フッ
「俺もわからないぜ。あぁ、おはよう。」
「昔は、それなりの昼と夜があった。昼はサッカーをしたし、夜は眠ったもんだ・・・」
ポッ
「・・・でも、この星は毎日、自転を早めてるんだ」
「で、そのあと、命令が変わったの?」
「命令は変わりはしないさ。この星は自転を早くしていくくせに、命令は変わらないんだ」
フッ
「それじゃあ・・・」
「そう、今じゃ一日が一分間だ。30秒ごとに点けて消しての繰り返し。」
「変なの!一日が一分だなんて。」
「ちっとも変じゃないさ。現に俺達は、一月も話しているんだから」
「一月・・・30分で1ヶ月かぁ・・・」
ポッ
「(この人、大変だろうなぁ)」
「(30秒ごとなら休む暇も無いはずなのに)」
「ね、私考えたの。・・・あなたが、休む方法。」
「ふうん。聞かせてくれないか?」
「この星、とっても小さいよね。三歩歩いたら一周しちゃう。」
「だから、星にあわせてゆーーーっくり動いたらずっとお昼だよ!」
「休みたいときになったら、歩けばいいの。」
フッ
「・・・それじゃあ意味が無いな。俺がしたいのは、サッカーだから・・・」
「そっかぁ・・・困ったなぁ・・・。」
「まったくだ。」
ポッ
「・・・私、もう行くね。」
「・・・あぁ。」
そしてステラは、また星を後にした。
「初めて変じゃない人と会った気がする。」
「あのモヒカンの実業家の人なんかは、馬鹿にしそうだけど。」
「あの人が、自分以外のことを考えてるからかな?」
「・・・あの人と友達になりたかったなぁ。」
「でもあの星、小さすぎるよ。二人分の場所も無いんだもの。」
・・・私の星なら、
あの人もゆっくりサッカーが出来るのに。
そして、また次の星へ。
六番目の星は、さっきの星の何十倍も大きい星でした。
そして、その星には
何冊も大きな本を書いている、女の子が住んでいました。
「あら、探検家ね」
と、女の子はステラを見るなり言いました。
「私?・・・旅をしてるから、そうなるのかな。」
「あなたは?この本は何?」
「私は地理学者。」
「・・・地理学者って?」
「海や川や、町や山や、砂漠がどこにあるのか、そんなことを知っている人のことよ」
「凄いなあ!あ、そうだ。」
「この星のことを教えてよ!私、こんな大きい星初めてなの。」
「ここには、海はある?」
「わからないわ」
「じゃあ、山は?」
「わからないわ、それも。」
「へ?じゃあ町や川や、砂漠は?」
「さぁ。」
「・・・地理学者じゃないの?」
「えぇ、そうよ。だけど私は探検家じゃないわ。探検家なんて、私にはまったくご縁が無いの。」
「海や川を自ら探すのは、探検家の仕事。」
「じゃあ、あなたは何をするの?」
「まず、探検家が来たら・・・報告を受けてノートにまとめる。」
「・・・でもその前に、探検家がちゃんとした人間か調べなければならないの。」
「・・・どうして?」
「嘘つきな探検家では、地理の本が滅茶苦茶になってしまうわ。」
「あと、酒飲みの探検家も要注意ね。」
「どうして?」
「どうしてって・・・お酒を飲んで酔っ払っていると、物が二つに見えてしまうの。」
「一つしかない山を、二つって言われたら、困ってしまうわ。」
ステラは、三番目の星で出会った、呑み助のことを思い出しました。
「・・・私、悪い探険家になりそうな人、知ってるわ。」
「そう、だから探検家の素性はとても大事。」
「信頼できる探検家だと分かって初めて、その報告を調査するの。」
「その星を見に行くの?」
「そんな面倒なことはしないわ。探検家から証拠を持ってきてもらうの。」
「例えば山を発見したというなら、大きな石をいくつも。」
「川なら、そこの水を持ってきてもらうの。海なら海水を。」
「ふうん、そうなんだぁ。」
ステラがそう言うと、女の子はこう言いました。
「あなたは遠くからやってきたのね。十分立派な探険家だわ。」
「あなたの星のこと、聞かせてもらえるかしら?」
「・・・私のところ?」
「うーん、そんな面白いとこじゃないかな。・・・凄くちっちゃい星なの。」
「活火山が二つと、休火山が一つ。いつ、爆発するか分かんないけれど。」
「ええ、確かにそれはわからないわ」
「あと・・・花が一つ。」
「花のことはいいわ。」
「どうして?とっても、とっても綺麗なのに。」
「・・・花は、とても儚いものだからよ。」
「はかない?はかないって、何?」
「山が場所を変えることは滅多にないわ。海の水が枯れることも滅多にない。」
「地理学とは、そういうもの。いつまでも変わらないことを書くの。」
ステラは、横から口を出した。
「でも、休火山だって目を覚ますことがあるわ。・・・儚いって、何?」
「火山が眠っていようと起きていようと、地理学者には同じことなのよ。」
「山は山、大事なのはその事実。」
「だけど・・・儚いって、何の事?」
「儚いとはね・・・「そのうち、消えてなくなる」って言う意味なのよ」
「私の花、そのうち消えてなくなるの?」
「いずれは、そうなるわ」
「(私の花は、儚いの・・・?)」
「(そうだ、身を守るものと言ったら、4つのトゲしか持ってない)」
「(それなのに・・・)」
ステラの蒼い目から、ぽろぽろと涙が零れた。
「(私はあの花を、一人にして来たんじゃない!!)」
「・・・大丈夫?」
「・・・うん・・・。」
「私・・・次はどこに行けばいいのかな」
「地球はどうかしら、なかなか評判のいい星よ。」
「地球・・・?」
「そう、地球。綺麗って評判が絶えないわ」
「そっかぁ、地球かぁ・・・」
ステラは、遠くに残してきた薔薇を思いながら、そこを出た。
だから、七番目の星は、地球だった。
太陽系第三惑星 地球
この星には・・・
101人の支配者と、
7000人の地理学者と、
90万人の実業家と、
750万人の呑んだくれと、
3億1100万人のナルシストが住んでいて、
電気が発明される前には、
46万2511人の点燈夫がいた。
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