あなたの願いは儚く消えましたよ
(ラブラブなSPWとマリア)
「ロバート、愛してるわ」
背中越しに呟く、愛の言葉。
触れていたら落ち着くし、とても幸せ。
服一枚、皮膚一枚すらもどかしいほど。
「おいおい、急になんだよ・・・」
「ううん、ただ言いたかっただけなの」
そう言うと、目にかかりそうだった前髪を
指ですっ、と除ける。
昔から何度も何度も「私が男なら」と、思ってはいたけど、
ロバートに出会ってからその願いが180度くらいぐるりと変わった。
今の願いは、「このまま女のままでいて、ロバートと一緒に居る」。
そんな願い、恥ずかしくて誰にも言えないのだけれど。
・・・だけれど、その願いも少し危うい。
私は波紋戦士、彼は普通の民間人。
彼もこの奇妙な運命に巻き込まれているとはいえ、
いつ二人が離れ離れになるかわからない。
・・・それが、たまらなく怖い。
そう思ったら悪寒がして、ロバートの方を向いて服を掴んだ。
「ねえロバート」
「ん?」
「もし私が居なくなったら、エリナたちをお願いね」
・・・その時はただ、そうとしか言えなかった。
せめて、最後にあの人に「愛してる」と言えたなら、
こんなわだかまりもなく死んで行けただろうに。
やっぱり神様なんていやしないわ。
「・・・ロバート、貴方は逃げて!」
「マリー!」
「貴方の腕には、私たちのサンライズが居るのよ!私なんて構わずに逃げて!!」
まだ幼いサンライズの泣き声と、
懐かしい気もする、ロバートの走るカツコツと響く足音。
私が男勝りでなければ
私が普通のレディーであれば
みんなをこんな運命に巻き込むこともなかったの?
もう今となっては分からないけれど。
エリザから受けた傷の痛みを感じながら
私はそっと目を閉じた。
貴方の願いは儚く消えましたよ
シリアスマリアさん
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