君が流したユメナミダ。


バティストの夢


さみしいよ、まま・・・
どこにいっちゃったの・・・?

そのひは、ままとおでかけするひだったの
くるまにのって、ままとおでかけしてたの

そしたら、すごいおおきなおとがして
すごくびりびりってしたの。
そしてね、わたしふっとばされちゃったの

きづいたらね、ばらのきのうえこみにいたの
いばらがちくちくささっていたかったの
それに、かためがみえなくて、いたかったの
だけどね、そんなのきにしていられなかった

だってね

ままとのっていたくるまがつぶれて
ひがでていたから。

しかもね、ままのてがまどからでてたの。
だからわたし、そのてをおもいきりひっぱったの。

そしたらぬるってしたから
みてみたらね

まっかなちがついてたの。

はやくたすけなきゃっておもって
もっとひっぱったの。

そしたら、ままのてがぴくってうごいたの
そしたらね、ままのこえがきこえたよ。

(バティック、逃げなさい)
(ママはもうだめよ)
(ママがいなくても、強い子になりなさい)
(ママは遠くにいくから)
(強くなるのよ)

そういったあと、ままは
わたしをどんっておしたの。
わたしはどうろにころがってね

そばにいたおとなのひとに
だきかかえられたの。

やめて、はなしてって、わたしいったのに
ちっともはなしてくれなくて

けっきょくままはやけしんじゃったの。


まま、わたしつよくなるから
おとこのこになるよ

せいべつはかえられないけど
わたし、おとこのこになるよ

おとこのこみたいにつよくなって
とおくにいったままをたすけるから

だから、みててねまま。





「・・・はっ!!!」

そういって、飛び起きたバティスト。

「ハァ・・ハァ・・・夢・・・か?」

そう言うと、バティストは
落ち着くために深呼吸をした。

「・・・ママ・・・」

ぽとん、と
布団に涙が落ちた。

ふと、ミスカルたちの方を見てみると・・・

「・・・(ぽろぽろ」
「エルカバ・・・泣いてるのか・・・?」

エルカバはポロポロと、涙を流していた。
バティストは見るに耐えなくて、そっと
エルカバの頭を2,3回撫でた。

「ミスカルは・・・」
「・・・・・・(ぽろ」
「お前も・・・泣いてるのか・・・」

ミスカルも涙を流していた。

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