エルカバの夢
「この子は私と同じ軍事家にする!」
「いいえ、この子はどこかの貴族に嫁がせます」
「嫁がせたあとはどうする気だ?パフュームの幸せを考えているのか?」
「あなたこそ!死と隣り合わせの軍事家なんて・・・。女は嫁ぐことこそが幸せなのよ」
「じゃあパフュームに選ばせたらどうだ」
「そうね。」
「パフューム、どっちがいいんだ?」
「お嫁さんになるのがいいわよね?綺麗なドレスを着て、毎日夫といられるのよ?」
「軍事家だよな?人を統べることができるぞ。」
なんで 私の人生を
こんな奴らに 決めてもらわなきゃ
いけないんだろう。
「パフューム、パパとママどっちがいいの?ママよね?」
「私だろう?」
「何よ!あなたなんてパフュームと触れ合ったこともないじゃない!」
「お前こそ毎日金勘定ばかりだ!」
「なんですって!?」
「いい加減にしてよ。」
「どうしたの、パフュー・・・」
「いい加減にして。どうせ二人とも、自分のことしか考えてないくせに。」
「何を言っているんだ?私達は真剣にお前の未来を心配して「ほら、嘘ばかり。」
「ママの場合、どこかの貴族に嫁がせて、玉の輿を狙ってるんでしょ。そして、マフィアか何か雇って、私の夫を殺してから財産掠め取ろうっていう魂胆でしょ」
「そ、そんなことないわよ・・・「ほら図星」
「パパの場合、ただ単に自分の跡継ぎ作りたいだけでしょ。知ってるんだよ?パパが毎晩お酒飲んで、私が男だったらってこぼしてることも、私が跡継ぎになることを反対してる人、何人も殺したんでしょ、その手で。」
「そんなことないぞ、私はお前のことを・・・」
パシン!
「触らないで、そんな血で汚れた手で」
「パフューム・・・?」
「私、王牙に入るから。」
「じゃあ私の・・・「勘違いしないで。」
「私は、この国を変えたいの。あんたたちみたいな大人をはびこらせてたまるものですか。」
「どうして・・・どうしてそんなことを言うの?私達、忙しかったけどあなたを十分に愛したはずなのに・・・」
「ふざけないでよ、私がどれだけ悲しかったか知らないくせに。・・・あんた達なんてもう私の親じゃない。」
エルカバはそういうと、冷たい目で二人を見つめた。
「さよなら、汚れに汚れきった私の元親」
そういうと、エルカバは振り返って
屋敷を出て行った。
「・・・!!」
その時、エルカバは飛び起きた。
「おはよう、エルカバ」
「あ・・・バティスト・・・おはよう・・・」
「・・・汗かいてるぞ、お前のことだからまた昔の夢でも見たんだろう」
「・・・うん・・・じゃあ、バティストも・・・?」
「・・・あぁ、嫌な夢だった」
「そっか・・・あれ?ミスカル、まだ寝てる・・・」
「・・・起こしてやれ。そろそろ起床時間だからな」
バティストはそう言って、ちらっと時計を見た。
「うん。」
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