終わりよければ・・・?
「ホ、ホントにお兄ちゃんなの?」
「ああ、そうだよ織姫。やっぱり忘れてなんかいなかっ・・・「どうして?」
虚(兄)の言葉を遮り口を開く織姫
「どうして・・・黒崎くんやたつきちゃんにひどいことするの・・・?」
「どうして?決まってるだろう?あいつらは俺とお前の間を引き裂こうとしたからだよ!!」
「え・・・?」
「俺が死んでからというもの・・・お前は毎日俺の為に祈ってくれていたのに・・・その女と友達になった頃からお前が俺の為に祈る回数が減り・・・そして高校に入り黒崎一護が現れた。お前はついに、ついに俺の為に祈ることをしなくなった!!・・・いつも俺の為に祈ってくれていたのに・・・俺はずっと見ていたんだよ・・・嬉しかった・・・とても・・・でもしばらくすれば出かける前も帰ってきた後も俺の前で話すことは黒崎のことばかりになった!つらかった・・・」
「ち、違うよお兄ちゃん!!それは・・・」
「勝手なことぬかすな!」
弁解する織姫の言葉を遮るシオン
「シオンちゃん・・・?」
「自分だけが淋しいなんて甘ったれんやない!!残された方だって同じだけ寂しいんやで!」
「黙れ!!」
「きゃああっ・・・!!」
壁に思いっきり叩きつけられるシオン。
「シオンちゃ・・・「シオン!」
真っ先にシオンのもとへと向かう一護
「う・・・ん・・・」
シオンは、打ち所が悪かったのか
意識を失っていた。
「てめェ・・・」
「加勢するで一護」
シオンをそっと床に下ろすと鬼のような形相で虚を睨み付ける一護。
アスカも般若のような顔で、黒蝶を抜いた。
しかし虚は全く気にすることなく
織姫に話し掛ける
「さあ・・・一緒に行こう織姫。俺と一緒にまたあの頃のように二人だけで暮らそう・・・」
「・・・どうして?淋しかったならそう言ってくれればいいのに。どうしてこんな、みんなをキズつけたりするの・・・?どうして?」
俯きぽつりぽつりとと話しだす織姫。
「あたしのお兄ちゃんは、こんなことする人じゃなかったのに・・・!!」
目に涙を浮かべるて言う織姫。
しかし、その言葉が虚を刺激する。
ガッ!
「んぅ・・・!」
「殺してやる!!」
ギリギリと織姫の身体を握り潰し、
因果の鎖を切ろうとする虚
「俺をこんなにしたのは誰だと思ってるんだ!!お前だろう織姫!!殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやるぞ!!」
「ッあ・・・」
ズバン!!
アスカの斬魄刀が虚を切り裂いた。
アスカは、虚を切った後、
こうつぶやいた。
「なァ・・・あんさん。兄貴ってのが、なんで一番最初に生まれてくるか知ってるんか・・・?後から生まれてくる、弟や妹を守るためやで!!兄貴が妹に向かって「殺してやる」なんてな・・・死んでも言うんやない!!」
「アスカちゃん・・・」
「うおおおオオオオ!!なぜだ!!なぜみんな邪魔をする!!織姫を育ててきたのは俺だ!!織姫を守ってきたのは俺だ!!俺のものだ!!誰にも渡しはせん!!ましてお前たちなどに、渡すものかァ!!」
大口を開けて自分に喰らいつこうとする虚をアスカは刀で防ぐ
「ふざけんな!織姫は織姫。誰のモノとか、そんなんじゃないやろ!!」
「俺のものだ!!すべて!!俺は織姫の為に生きた!!だが織姫は!!俺の為に生きてはくれない!!ならばせめて俺のために死ぬべきだ!!」
そう言うと虚は織姫に向かって行く
「あかん!!」
ドンッ!!
「織姫・・・」
怖がることも、逃げることもせず、自分に噛みつく兄の頭を抱きしめる織姫
「織姫・・・?」
ぎゅうっ
「!!」
「ごめんねお兄ちゃん・・・あたし・・・お兄ちゃんに聞いて欲しかったの・・・」
織姫はポツリ、ポツリと言葉を紡いでいく
「学校であった楽しいこと、好きなこと、好きなもの、好きな人たち・・・最初の頃はあたし毎日祈ってばかりだった。でも、それじゃいけないって思ったの・・・あたしが悲しんでるところばかりお兄ちゃんに見せちゃいけないって。」
涙を目にためながら、織姫は言い続ける。
「それじゃお兄ちゃんが心配しちゃうからって・・・だから見せたかったの!!「あたしは幸せです!!だから心配しないで」って!!」
織姫の言葉に虚は目を見開く
「けれど、それがお兄ちゃんを淋しくさせてたなんてあたし全然気付かなかった・・・お兄ちゃん。淋しくさせてごめんなさい・・・大好きだよ」
そう言うと織姫は力尽きたようにその場に倒れる
「織・・・「井上!!」
「狼狽えるな!!そいつはまだ助かる!!」
「ルキア・・・」
「胸の゙因果の鎖゙がまだ切れていないだろう!!それが肉体と繋がっていりうちは魂魄自体が死ぬことはない!私の鬼道でまだ助けられる!!」
「うちも手伝う!ヒーリングとリバイバルは得意なんや!」
アスカは、ルキアと織姫のところに駆けつける。
「織姫・・・織姫・・・」
織姫を心配する虚
「治療の邪魔だ退がれ!!」
「ああ・・・俺は本当は気付いていたんだ織姫・・・祈りをやめたのは自分を心配させない為だということを・・・でも、それでも祈ってて欲しかったんだ・・・俺のために祈ってくれている間だけは、お前の心は俺だけのものだったから・・・」
それを聞くと、アスカは虚の方を向いて、こう言った。
「あんさん、何見とんねん。織姫のヘアピン・・・あれ、あんさんからのプレゼントなんやろ?織姫、自慢そうに言うとったで。「お兄ちゃんが初めてくれたプレゼントだ」ってな・・・「だから毎日つけてるんだ」ってな・・・」
織姫に目を向ける虚。
「アスカの言う通り、同じなんだよ。死んだ奴も残された奴も・・・どっちも同じだけ淋しいんだ!!」
「気付かなかった・・・(あのヘアピン・・・捨てたものだとばかり思ってた・・・)」
ズルズルとアスカへ近づく
「あ、あんさん・・・何すr・・・」
ドンッ
「なっ!!あんさん、何してるのん!?」
目を疑うのも無理はない。
虚が自ら仮面を割ったのだから・・・
「いいんだ。このままでいても俺はきっといずれまた自分を失って織姫を襲ってしまう・・・」
「だからってそないな・・・「アスカ!そやつの判断は正しい。一度虚になったものは二度と元には戻らぬ。そのまま消えさせてやれ」
「ルキア!!」
アスカは、ぽたりと涙を落とした。
(うち、何もわかってないんやね・・・)
「案ずるな・・・虚を襲ゔ斬る゙ということは。゙殺ずということではない。罪を洗い流してやるということだ」
「わかっとるよ・・・わかっとるけど・・・」
意識を失っている織姫にそっと近づく虚
「それじゃ・・・さよならだ織姫。」
ゆっくりと開かれる瞼
「お兄ちゃん・・・いってらっしゃい・・・」
織姫の言葉と同時に、お兄ちゃんは姿を消した・・・
「行っちまったな」
「そうやね・・・」
「うん・・・。そ、それより黒崎くん、アスカちゃん!あたし色々聞きたいことがあるんっ!!」
チキッ!ボンッ!
「井上ッ!?」
何が起きたのか、パタリと倒れた織姫
「な・・・何したテメェ!?」
「記憶置換だ!!今夜の事件の記憶を消して代替記憶を入れておいた」
「うちも軽くヒュプノで記憶を入れといたで!」
「キオクチカン?ヒュプノ?」
「そうだ。わからなければ明日まで待て」
「・・・ッと、そういえばシオンは!?」
気を失っているシオンのもとへ駆けつける一護
「シオン!」
「ん・・・いち・・・ご・・・?」
そっと目を開けると、
「柏D姫は!?虚は!?」
「もう終わったぜ」
その言葉を聞くと同時に
シオンは一護の胸の中に項垂れる。
「うち・・・足手まといになっただけやなぁ・・・みんな守るつもりが守られてもーた・・・護りたかったのに」
「無理すんな」
「えっ・・・?」
言うと同時に、
ギュッと力強くシオンを抱き締める一護
「一護・・・?」
「無理すんな。お前に何かあったら俺が心配なんだよ」
「俺、シオンが気を失っただけで俺は自分を見失いそうだった。俺にとってお前は・・・一番大事な奴なんだよ//」
「えっ・・・あ、あの・・・一護//(それって・・・)」
「お取り込み中すまへんなぁ・・・・」
「「Σ・・・!?//」」
「うちらがおるの忘れてへんか?発情期な苺ちゃんvV」
「まったく・・・二人だけの世界をつくりおって」
「ねー」
「だな」
ニヤニヤと笑いながら、顔を合わせるルキアとアスカ。
「なっ・・・//」
「さっ、我々も帰るぞ」
「帰ったらヒーリングしよー。あちこち痛いし」
「あっ、うん//」
先を行くルキアやアスカの後を追うシオン。
「「・・・」」
「いっつもいいトコで邪魔してくれるじゃねェか」
「当たり前や!そんな簡単にお姉ちゃんを渡してたまるか!お姉ちゃんはうちのや!」
「・・・ハッ」
鼻で笑う一護。その顔はどこか余裕がある
「〜ッ!」
バシィッ!!
アスカは悔しそうに、
一護をサイコキノで地面にたたきつけた。
「Σ痛ってェ!!!」
「ざまぁみやがれ!」
そういってぎゃあぎゃあと喧嘩を始める2人。
「まったく・・・騒がしい奴らだ」
「そうかなぁ?喧嘩もたまにはいい物やで?」
「そういうものか?」
「そうやの♪一護!アスカ!早うせんとと置いていくで!」
「「Σ!!」」
「はぁーい♪お姉ちゃーん♪」
ダッシュでシオンのもとへ駆け寄るアスカ。
「Σあっ、こら待てテメェ!!」
叩き付けられた時に打った鼻を押さえながら、一護もシオンの元に駆け寄った。
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