好きと好きのすれ違い→ハッピーエンド
私は愛を知りたかったけど、
今まで相手にすらしてもらえなかった。
こんな私でも、好きになってくれる人がいるのかな?
こんな私でも好きでいてくれる?
朝・・・
「ん・・・」
「あ、おはようさんお姉ちゃん」
「そっか・・・昨日私泣いて・・・」
「大丈夫!あんだけ泣いたわりには目、腫れてないで!一護にはたぶん気づかれんと思うよ?」
「・・・そっか」
すこし寂しそうに笑うシオン。
そんなシオンをみて、アスカは少しだけ、胸が痛んだ。
「ほら!元気だし!お姉ちゃんには笑顔と、元気が一番似合うんだから!」
アスカはポンっとシオンの背中を叩いて、笑った。
「・・・そうやね。」
「わかったら着替えて朝ごはん食べようで?お腹、すいとるやろ?」
「うん!」
シオンは、元気そうににこっと笑う。
それをみて、アスカも笑い返した。
「「いってきまーす」」
賑やかな朝食を終え、ようやく学校へと向かう
「あ、ルキアー♪」
シオンは、先に出ていたルキアの後を追うように駆けていった。
自然に一護とアスカは二人になるわけで。
「お前は行かなくていいのか?」
「んー・・・うん。うちまで行ったら一護1人になっちゃうやろ?」
・・・なんて実は口実で、本当は一護と一緒にいたいから行かないだけ
「別に気にしなくていいぜ」
「むー・・・」
じーっと一護を見つめるシオン。
「な、何だよ//」
「・・・超鈍感やな」
「あ?」
「何でもあらへん!」
少しむくれたように言えば、
スタスタと先を歩いていくシオン。
「あ・・・お、おいシオン!!」
呼び止める一護に
シオンは足を止めゆっくり振り返り・・・
「うちは一護と一緒がええから行かへんの!!それだけや!早よ気づけこのどアホ!」
そう言って(てか叫んで)再び歩き出したシオンの頬は少し赤くなっていた。
「・・・//」
もちろん、言われた本人はもっと顔を赤くしていた(笑)
「皆おっはよー!!」
「皆さんおはようございます。」
「おはようアスカちゃん、朽木さん」
「おはよ。・・・あれ?シオンは?」
「お姉ちゃんなら青い春を満喫中や!!」
「は?」
「おはよー」
「おーす」
間
「「「「「ぎゃあああああ!」」」」」
「「Σ!?」」
行きなり叫び声を上げるクラスメイト(一部)
「な、何故一護とシオンさんが一緒に!?」
「あ?」
「そういうことね・・・」
先ほどのアスカの言葉を理解をした、たつき。
「一護ズルいぞ!!」
「何がだよ?」
「シオンさんと一緒に登校なんてシオンさんは・・・いや卯月さん姉妹は皆のアイドルなんだぞォ!!」
「わ、悪ィι」
涙を流しながら訴える啓吾に思わず謝る一護
ガラッ
「はーい席につけー!!出席とるぞー」
越智さんの声に慌てて席につく
「・・・」
席につけば、隣の席のシオンを横目で見る一護
「(皆のアイドルか・・・)」
きっと・・・いや、確実にシオンに好意を持った男はたくさんいる
俺もその内の1人で・・・
(シオンは俺のことどう思ってるんだ?)
自分で言うのもなんだが、俺は結構いい感じだと思ってる
(きっと・・・恋人以上友達未満って感じだろうな・・・)
「フゥ・・・」
誰にも気づかれないように、
小さく溜め息を吐くシオン。
越智さんが黒板に文字を書きながら何か説明してるけどまったく頭に入らない。
「(なぜなら、うちの頭の中は一護でいっぱいやから・・・)」
適当にノートにシャーペンを走らせ、
勉強しているふりをする。
(一護・・・)
隣をチラリと横目で見れば、
一護は真剣にノートを写している様だ。
(真面目やな・・・)
なんて思いながら、今度は織姫に目を向けると、そこには一護を見つめる織姫の姿
「(織姫ちゃん・・・織姫ちゃんも一護が好きなんやね・・・。でも・・・うちも一護が好きなんや・・・)」
(一護・・・)
一護は織姫ちゃんのことどう思ってる?
うちのこと・・・どう思ってくれてる?
バカみたいかもしれへんけど、時々思う。
一護も私のこと思ってくれてるんじゃないかって・・・
ただの自惚れかもしれない。でも・・・
ちょっとだけ期待してもいいですか?
私達の今の関係を表すならきっと、
(きっと、友達以上恋人未満ってヤツやろうなぁ・・・)
「昼休みやぁーっ!!」
「はいはい、昼休みぐらいで騒がないの」
「何言ってるのたつきちゃん!!やっとお弁当が食べれるんだよ!」
「そうだよね!やっぱ織姫とうちって似とる〜♪」
手を組みながら、キャッキャと笑う二人。
「そうだね〜、良かったね」
言いながら織姫とアスカの頭を撫でるたつき。完ぺき子供扱いだ(笑)
「お姉ちゃん!!購買部行こー♪もちろん一護の奢りで!」
「断る!!」
「「「ケチ!!」」」
「ふむ。一護はケチなのだな」
「・・・てめェら(怒)」
「かんにんな一護ιほら、アスカ!行くで。」
「ふにゃ〜・・・首はやめて地味に痛い」
ズルズルとアスカを引きずり購買部へと向かうシオン。
「シオン!」
「ん?何や?」
「・・・やっぱり俺も行く//」
「そうか♪(笑)」
「・・・///」
結局シオン達について行った一護
「「「・・・」」」
残された人達は思った
(((わかりやすっ!!)))
「・・・」
その後、昼食を済ませた一同は適当に時間を潰していた
その時・・・
「シオンちゃ〜ん!ちょっとぉ〜!」
1人の3年生で、ギャルっぽい女子生徒がシオンを呼んだ
「何ですか?」
とりあえずその生徒のもとへ行くシオン
「お呼び出しだよ!テラウラヤマシスvV」
言われて廊下を見れば、見たことのない男の子がペコリと軽く会釈をしてきた
「誰やあれ?」
「3年の火月先輩」
「火月・・・?」
「火月彰人先輩。野球部のキャプテン。容姿端麗、スポーツ万能、頭脳明晰で女子生徒にかなり人気のある先輩だよ」
「何か気に入らんわぁ・・・そういうの盾にする男って。」
「・・・」
「えっと、何でしょうか?」
↑一応先輩なので関西弁ナシの敬語
「ここじゃちょっと・・・場所変えてもいいかい?」
「はい。あ、ちょっと待ってて下さいね」
シオンは一度アスカ達のもとに戻り
「ちょっと行ってくるな」
それだけ言うと火月と共に教室を出ていった
「「「・・・」」」
「やっぱさ・・・」
「告白だね」
「お姉ちゃん意外ともてるし。無自覚なだけで」
アスカがチラリと一護を見ると
眉間にかなりシワを寄せている
「一護・・・良いのか?」
ルキアが一護に問いかける。
「・・・・(いいわけねェ。けど俺が行ってどうすんだよ大丈夫だ。シオンがアイツと付き合うわけねェ・・・付き合うわけ・・・)」
一護の中に不安が募っていく
「(もし付き合ったら?・・・シオンが他の男のモノになる・・・そんなの・・・)」
「イヤに決まってんだろ!!」
そう叫び教室を出ていく一護
向かう先はシオンのもと―
「いいの?」
一護が行った後、たつきがアスカに問いかけた。
「あーあ。この時が来てもうたか。ま、ええやろ。一護ならお姉ちゃんのこと、幸せにしてくれると思うんや。まぁ、どっかの馬の骨にお姉ちゃん渡すのもシャクやし。」
「ふーん。」
「ま、一護がお姉ちゃん好きでなくてもなんとかするつもりやったけど。(・・・幸せにな)」
そう言って、アスカは寂しそうにクスリと笑った。
「ハァ・・・ハァ・・・!!」
学校中を走り回る
「シオン・・ッ!」
誰にも渡したくない
シオンを護るのはアイツじゃない
シオンを護るのは・・・
「俺だ!!」
走り続け、最後に裏庭へとたどり着いた一護
「・・・見つけた・・・」
探していた、愛しいシオンの姿
「・・・好きだ」
「!!」
聞こえてきた言葉に、
その場に立ち尽くす一護。
「頼む・・・付き合ってほしいんだ」
「えっと・・・あのっ・・・その・・・」
「・・・!!」
シオンの返事を待つ
(頼む・・・断ってくれ!!)
「ごめんなさい、貴方とは付き合えません。」
ペコリと頭を下げるシオン。
「何でだい・・・?」
「私には好きな人が・・・いるんです。それに私は、ある理由があって、貴方と絶対に上手くいくとは思えません。だからお断りします。ごめんなさい。」
「!?(好きな・・・人?)」
「そう・・・わかった。時間をとらせて悪かったね、ありがとう」
「いえ。こちらこそ・・・ありがとうございました。」
「・・・じゃあね」
片手を上げその場を去っていく火月先輩。
とたんに、シオンは胸をなでおろす。
「ホッ・・・(あんなキザイ男、誰が付き合うっちゅーねん。あーゆー男がうちを弄ぶんよ・・・。)」
教室に戻ろうと振り返った時・・・
「・・・一護!?」
「・・・」
(もしかしてさっきの聞かれてたんか!?)
「一護・・・どうしt「いるのか?」
「え・・・?」
「好きな奴・・・いるのか?」
そう言って、切なげな表情を浮かべる一護
「いるよ」
「そうか・・・」
「うちの好きな人は、顔に似合わず鈍感で、馬鹿で無鉄砲なんやけど、優しくて仲間思いで、オレンジ色の頭した、そう・・・うちの目の前におる人や。」
背を向けて、あっちに行こうとした一護の足がピタリと止まる
「それって・・・」
「相変わらず鈍感やね。うちの好きな人は・・・一護・・・あんたやで。」
「!?」
バッと振り返れば涙目のシオンが目に映る
「うちは、一護・・・あんたが好きや!」
一生懸命、目に涙をためながら、大きな声で告白するシオン。
ギュッ
たまらずシオンを抱き締める一護
「いち・・・ご・・・?」
「俺も好きだ」
「!!」
「俺も、シオンが好きだ」
自分の想いを伝えるように強く、
シオンを抱き締める
「うち、エスパーなんよ?ホンマに?こんなうちでもええのん?」
「おぅ//どんなお前でも、お前はお前だろ?」
涙目で見上げてくるシオンに一護は顔を真っ赤にする
「ハハッ・・・一護照れとる」
「照れてちゃ悪ィかよ//お前だって顔赤いじゃねーか」
「ううっ//」
シオンは恥ずかしさからか一護の胸に顔を埋めてしまう。
そんなシオンを一護は愛しそうに見つめる。
「シオン・・・」
「何?」
「その・・キス、してもいいか?//」
「・・・ええで//」
返事をすると同時に重なる唇
「んっ・・・」
チュ・・・
一回じゃ足りなくて何度も何度も唇を重ねる
溢れる程の“好き”を伝えるように。
「・・・はっ・・・」
ようやく唇を離せば、名残惜しそうに銀色の糸ができ、切れた。
一護は再びシオンを抱き締める。
「(ずっとこうしたいと思ってた・・・シオンが俺の腕の中にいる。これ以上の幸せはない・・・)」
「シオン」
「何?」
耳元に唇を寄せ俺の想いを・・・
「愛してる」
「うちも。」
そうして、もう1回また唇を重ねた。
家に帰って、シオンはベッドの上にばふっと乗っかった。
シオンの頭の中には今日のことがぐるぐる回っている。
「・・・お姉ちゃん」
「あ、何や・・・アスカか。」
「告白・・・されたんか?」
「うん、だけど断わっt「ちがうよ!一護に!」
「・・・うん。されたよ。まぁ、されたって言うより、したってほうがあたっとるけどな」
「・・・そう・・・。」
ぎゅっ
「寂しいんか?アスカ」
「寂しくなんか・・・ないもん・・・お姉ちゃんが幸せになってくれたら・・それでいいもん・・・」
「はいはい、意地張らないの。寂しかったんね。」
「・・・お姉ちゃん・・・」
アスカはシオンに抱きつきながら泣き出してしまった。
「だって・・・お姉ちゃんがもう男関係のことで傷つくのも、泣くのをみるのも嫌やったんやぁ・・・」
「大丈夫やで。一護は私をきっとだけど幸せにしてくれると思ってんねん。・・・今度なんかあっても泣かへんよ」
「お姉ちゃんっ・・・」
「うちらは永遠に姉妹や。絶対離れたりせんよ。だから、泣かんといてな・・・」
「これじゃ、あべこべ・・・だね。」
「そうやね。」
そういった後、2人は顔を見合わせながら笑った。
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