月と太陽
今宵、月はどこを照らすの
厚い雲に覆われた空
今宵、君は誰に抱かれているのか
雨に一人泣こうか
“ポルノグラフィティ・今宵、月が見えずとも”より
私が月としたら、貴方は太陽。
貴方がいないと、私は輝けないもの。
今日は休日。
二人とも、ベッドの上でごろ寝中。
シオンは、パチ○リーの書いた「無休」という本を読み・・・
対するアスカは、ip○dで大○愛の「さく○んぼ」を聞いている。
「無休、私は無休と何度もつぶやいた。しかしメイド長には聞こえないらしい。今日も魔女は私の図書館の本をほとんど持っていってしまった。今度から本棚を全部ガラス張りにして鍵をかけよう。そうしよう。しかし、その前に魔女から本を全部取り返さなくてはならない。」
「♪あいしあう〜ふぅたありぃ〜しぃ〜あわせのぉ〜そらぁ♪」
結構異様な光景である。
そのうち、アスカは音楽を聴くのをやめ、シオンに話しかける。
「確かつぎ、改造魂魄の話だったで」
「あ〜・・・じゃあ浦原はんとこ行くか」
「そやね。」
「でも、空座町歩き回るのめんどいから、先に管狐に調べさせてから行く。」
「・・・めんどくさがり」
「何か言ったか?」
「イエナニモイッテマセンヨー」
リップをもち、ふたを開けた。
「出ておいで、シェリー」
ポンッ
「きゅう!」
「シェリー、浦原商店ってお店を見つけてきて。見つけたら霊圧をあげるのよ。わかった?」
「きゅう!きゅきゅう!」
そう鳴くと、シェリーと呼ばれた管狐は窓から外に行った。
「これでよし!」
「お姉ちゃん、大丈夫かな?」
「大丈夫よ。シェリーは、スピードではピカ一だから・・・」
「ふぅん・・・」
アスカは、シオンの読みかけの本を読んでみた。
「魔女は今日も本を盗んで行った。メイド長はお嬢様に夢中だからわからなかったという。門番は今日も寝ていた。あとでメイド長にナイフで起こすように言っておこう。」
「何このカオスな内容・・・」
「あ、シェリーの霊圧や!行くで。」
そうやって、シオン達は、浦原商店に向かって足を進めた。
シオン達は、シェリーの霊圧をたどりつつ、話しながら歩いていった。
「結構広いんやな空座町って。いっぱい道があるし・・・」
「ホンマホンマ。漫画と違って結構たくさんの道があるな」
二人は普通に関心していた。
そして歩くこと15分くらい。ようやく浦原商店を見つけた。・・・シェリーも。
「あ、シェリー!」
「きゅうvV」
「お疲れ、筒の中にお入り。」
そして、シェリーをリップの筒に入れ、
バッグにその筒を放り込んだ。
「よし、早速入ろか!」
ガラっ・・・
少し立て付けの悪い扉を開け、声をかけた。
「すいませーん。誰かおります?」
シオンが声を掛けたら奥から、聞き覚えのある声がした。
「はいはーい!なんの御用で?・・・死神さん。」
喜助が出てきた。
テッサイかジン太が出てくるもんだと思っていた二人は結構ビックリした。(笑)
「死神の方が何か御用で?」
少し霊圧を上げ質問する喜助。
だが、シオンは普通に喜助の質問に答えた。
「さすがやね。喜助はん?確かにうちらは死神やで。今日は喜助はんに話があってきたんです。」
初めて会った人なのに名前を、
呼ばれてビックリしている。
「何故アタシの名前を?」
「それは、今から話します。だから、うちらの話を聞いてくれます?」
真剣に話すシオンを見て、分かりました。と奥へと上がらせてもらった。
「えーと、今から色々と話しますけど全部ホンマなんで信じてくださいね!」
「・・・はぁ。//」
にこっと笑ったシオンに、どうやら惚れたようです。
そして二人はいろんなことを話した。
黒華のこと。
今まで行った世界のこと。
この世界に来た経緯。
なぜ死神になったか、その説明。
「これが全部です。分かりました?」
「信じましょう!」
「「(軽ッ!)」」
普通に信じた喜助。
「信じてくれるはるんですか?」
「なんでそないな簡単に?」
二人は疑問に思った。
だが、喜助はアナタ方はアタシの事を知っていましたし、信じてって言われましたしね。と笑顔で言う喜助。
「ところで名前教えてもらってもいいっスかね?まだ教えてもらってませんので。」
二人は忘れていたようで、急いで自己紹介をした。
「卯月シオンです。よろしゅう。喜助はん。」
「うちは卯月アスカですー。よろしゅうにー。」
「シオンさんとアスカさんっスね。よろしくお願いします。」
ふとシオンは疑問に思った。
それは、喜助が自分達を死神だと知っていた事。それを質問したら、
「あれは、この前から感じてる死神の霊圧とあなた方の霊圧が似ていて、カマ掛けてみたんスよ」
と言われた。
「ふぅん・・・」
「すごいんやね。あっ!」
「どうしたんスか?」
「喜助はん!夜一はんは!!?!」
夜一にとりあえず会いたかったアスカ。気になり喜助に問い掛けた。
「夜一さんっスか?今は居ませんよ!いつくるか分かりませんしね。」
「そっかぁ。ちぃと残念やなぁ・・・」
「やったら、テッサイはんとジン太はんと雨ちゃんは?」
三人が居ないことに気付いたシオン。
「三人も今日はお出かけでいませんよ。アタシ一人なんスよ。」
結局この日は喜助しか居らず、二人はなんもすることがなかったので、帰りました!
喜助はその姿を淋しそうに見つめていた。(笑)
そのとき・・・
「喜助とやら、おぬしはあの子達をどう思うかの?」
喜助しかいないはずの部屋に、
澄んだ美しい女の声が響いた。
「!?」
「フッ・・・わかった。説明してやるでの、霊圧を下げぬか。」
そっと扇子を仰ぎながら、そう囁いた。
「わらわはさっきシオンが言っておった、黒華じゃ。こう見えてもわらわは時と時空を司る神じゃぞえ?」
「その神様が何のご用で?」
「シオンたちについてじゃ。」
そう言った後、黒華は座っていいかの?と喜助に聞いてから、座った。
「・・・!」
「あの子達にいろんな力や死神の力、斬魂刀を与えたのは、他でもないわらわじゃ。もちろん神としてあるまじき行為をわらわはした。もちろん罰は受けなければならぬ。しかし、罰の前にお前に伝えたいことがあったからな。」
「アタシに何を伝える気ですか?」
「・・・いつか、いつかでいい。あやつらに力をつけてやって欲しいのじゃ。わらわにはもう時間はない。」
「シオンサンたちの霊圧は、アタシが見るに隊長格ですよ?」
フッと笑い、黒華は言った。
「うわべの力はな・・・奥底にある本当の力は、隊長格なんてものではないぞ。総隊長おも超える力をあやつらはもっている。・・・だがあやつらにはそれをあやつるだけの“心の強さ”と言うものはほとんどないに等しい。なぜなら、あやつらは心の弱さ・・・いや優しさゆえ、今までいろいろとひどい目にあっておるからな。」
「・・・」
「まぁ、そのうちになんとかなるだろうとわらわは考えておるがの。ところでおぬし・・・近々改造魂魄を捕らえに行く気ではないか?」
「!?なぜ・・・それを・・・」
「フフッ、なぜじゃろうな。わらわは神じゃ。そんなことを調べるのは朝飯前じゃからのう。」
「・・・」
「そのとき、おぬしはきっとわかるじゃろう。シオンの優しさがの・・・」
「・・・」
「あぁ、もっとシオンたちについて語りたいことがあるのに、時間がない。・・・頼むぞ」
「・・・わかりました」
「黒華様、裁きの始まる時間でございます。早く四神の神殿にお戻りくださいませ」
「わかっておる。急かすでない」
時計を持った少女が、
黒華を急かした。
「では、失礼した。シオンたちのことを頼んだぞ・・・」
そういうと、羽織を翻して、少女とともにどこかへ行ってしまった。
「(わらわはきっと死罪じゃ・・・。いろんな他の次元にトリップさせただけではなく、その世界で有利な力まで与えたのだからな。)」
「黒華様、あの二人のことが気になりますか?」
「気になるに決まっておろう!今まで大切に娘のように扱ってきたのだからな!」
「そうでございますか・・・」
「わらわは絶対に死罪じゃろうな・・・」
「そうですよ。死罪だけは免れないでしょうね。」
「まぁ、わらわは気にしてはおらぬ。あやつらが幸せに生きれば、それでよいのじゃ。」
「黒華様・・・」
「(幸せに生きるのじゃぞ・・・シオン、アスカ。)」
黒華は大粒の涙を流しながら、四神の神殿に入っていった。
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