ずれ始めた歯車
「おーい、朝メシ持って来てやったぞー。出てこいコラー」
押し入れの中にいるルキアに声をかける一護。だが、ルキアから返事はない
「・・・コラァ!!メシだって言っt・・・!」
押し入れを開けるがそこにルキアの姿はない
「・・・どこ行きやがったんだ?あのボケ」
「一護ー?何や朝から・・・」
「おう、シオン」
「「・・・//」」
昨日のことで何だか少し照れくさい二人。
「あ・・・//で、どうした?」
「ん?そろそろ時間やから一緒に学校行こうと思っててな。アスカはもう先に行ってんねん。」
「おう」
鞄を持ち部屋を出ようとするシオン。
「シオン」
「ん?なん・・・」
ちゅっ・・・
振り返ったシオンの腕を引き、
その愛らしい唇にキスをする
「一護?///」
「学校じゃできねェから」
ニッと笑う一護。
「アホ//」
「ほら、行くぞ」
差し出された暖かい手を握り一緒に学校へ行った。
そして学校・・・
「おーす」
「おはよーぅ」
・・・間
「「「「「「ぎゃああぁぁあ!!」」」」」」
クラスメイトの叫び
((またかι))
「手手手、手・・・!!」
「手?」
「何手ェ繋いでんの!?離れろー!!」
「ヤダね」
ベッと舌を出し、悪態をつく一護
「クウッ・・・うちの姉ちゃんが・・・アホ一護のモンになるとはっ!!」
「残念だな。シオンはもう俺んだ」
シオンの肩をグッと抱き寄せて、ニッと勝ち誇った笑みを浮かべる一護
その言葉に再び教室に叫び声が響き渡る
「〜〜〜ッ!!うちの姉ちゃんを返せー!!」
「バーカ。シオンは誰にも渡さねェよ(一生、な)」
「(一護・・・vV)」
一護の言葉に、
とっても嬉しそうに、そして幸せそうに笑うシオン。
(((このバカップル・・・(怒))))
教室にいた誰もがそう思った(笑)
「皆さんおはようございます!」
「おはようさんー」
「おはようルキア。」
「おはようシオンさん、アスカさん」
「あ、おはよう朽k・・・「朽木さァん!!今日もステキっスvV」
「めずらしいね、遅刻なんて(しかも冬服・・・?)」
「えぇ、ちょっと家の用事で。・・・ところで黒崎くん、ちょっといいかしら?」
「あ?何だよ?用があるならここでィうッ!?」
ドスッ
ルキアが、一護の腹を思い切り殴った。
(そして、こっそりアスカが腹いせに、ルキアの拳にサイコキノをかけていたのを、誰も知る由がなかった。)
「だ・・・大丈夫?黒崎くん!大変!!保健室に行かなくちゃ!」
倒れている一護を引きずり教室を出ていくルキア
「・・・ι(ルキア・・・ι)」
「(あーすっきりした)」
「さて、うちらはここでコンちゃん来るの待ちまひょか♪」
「そやね。」
そして昼休み・・・
「「イやっほーい!!おっべんとだあーvV」」
お弁当タイムに、手を繋ぎ、「お弁当だね、織姫ちゃん!」「お弁当だよ、アスカちゃん!」と言いながらはしゃぐ織姫とアスカ。
「はいはい!!二人してお昼ぐらいでそんなにハシャがないの!!」
「何言ってんのたつきちゃん!!健全な女子高生たるもの学校にはお弁当食べに来てるようなもんですぞ!?ねぇアスカちゃん!!」
「イェス☆それ以外に学校に来る意味などない!!ねぇ織姫ちゃん!!」
アスカと織姫は一緒に、「おべんと食べるのポーズ」をした。
そして、またキャッキャと手を繋いではしゃぐ2人。
「こらアスカ、織姫ちゃんもそろそろちゃんとお弁当食べ。」
チューっと紙パックのジュースを飲みながら、二人に忠告するシオン。
「「はーい♪」」
「ねぇ、アスカちゃん!アスカちゃんのお弁当なに?あたしは食パンとあんこ!」
「よしよし。残念ながらうちはお姉ちゃんの作ってくれたフツーのお弁当やで。」
「こうやって自家製アンパンにするの!」
「よーしよーし。偉いで。ようできました。」
「一護、早く帰ってこんかなぁ・・・(一護がいないとつまらへんよ・・・)」
シオンがぼおっと空を眺めていると・・・
「!!」
ガタンッ
いきなり椅子から立ち上がり、
窓を見つめるシオン。
「どうしたのシオン!?」
「一護の匂いがした!!(ホンマは霊圧やけど・・・)
「何やて!?(コンちゃんが来るな・・・!!)」
「した!!って何言ってんの犬じゃあるまいし!第一ココ3階よ!匂いがしたとしてもこんなトコから一護が入ってくるワケn・・・・」
フワッ
「ここ、1年3組であってるよな?」
間・・・
「「「「「「「「「ギャアアアァアア・・・・!!!!」」」」」」」」
クラス中に悲鳴が上がる
「あッ、あああんた!!今どうやって上がってきたのよ!?」
「どうやって?今見てたろ?跳んで上がってきたんだよ。ビックリしたか?」
「!!」
そう言うと一護(仮)は何やらキョロキョロしだす
「く、黒崎くん!!」
「!!(特盛ーvV)」
織姫を見ると、すぐさま跳んで織姫の元へ。
「初めまして美しいお嬢さん。ボクにお名前を・・・教えて下さいなvV」
そう言って織姫の手の甲にキスをする一護(仮)。
「ちょッ、一護あんた!!自分が何してるかわかってんの!?」
「たつきちゃん、落ち着いてや!!」
怒るたつきを宥めるシオン。その時一護(仮)と目が合った
「そのポニーテールにグリーンアイ!・・・モロ好みっ!!vV」
「へ?きゃあ!!」
一護(仮)が跳んできたかと思えば、
そのまま押し倒されるシオン。
「ちょっ・・・んっ//」
塞がれる唇
(一護ー!!)
その瞬間、
カンッ!
一護(仮)の頭に、
ジュースの空き缶が投げられた。
「痛ってぇ・・・」
「えーかげんにし!この万年発情期男!」
「そこまでだ!!」
「ルキア!!」
「来い!!」
「ふにゃっ・・・!?」
シオンを抱えて逃げ出す一護(仮)
「行ったぞ一護!!」
「おう!って、シオン!?」
「一護!」
一護(仮)は一護を通りすぎ、シオンを抱えたまま空中ダイブ。
「ぃややァ〜〜〜〜っ!!」
「なッ!?ちょ、まてコラァ!!こんなトコから飛び・・・」
ズダン!!
「な」
華麗に着地し、そのまま逃げる一護(仮)
「い、一体どうなってんだ?あいつ一体・・・」
「改造魂魄だよ!!ボサっとせんで早くお姉ちゃんを追うで!!」
「お、おう!」
「ああッ!ちくしょう、見失っちまったじゃねぇか!!俺を!!」
「「モラトリアム/だな/やね」」
ルキアとアスカが声を揃えていった。
「そんなわかりづらいツッコミしてる場合か!!ちゃんと俺・・・っていうかアイツをつかまえねーと!」
「あーもう、ややこしいな(`ω´)」
「ややこしいな」
「オマエ達も聞いたろ?あの教室のさわぎ・・・俺・・・ていうかアイツは俺の体使って井上とシオンに・・・・」
「キッスをしたようだな」
恥ずかしがる様子も無くさらっと言っちゃうルキア。
「だアアアアッ!!言うなボケ恥ずかしい!!//」
「まぁ織姫ちゃんは手の甲だったけどさぁ〜お姉ちゃんは口だからねぇ・・・」
「アイツぶっ殺す!!(怒)」
「ふざけんやない。うちのほうがあいつを抹殺したいくらいやわ。まぁ、外見自分なんやからええやん」
アスカはちょっとほっぺを膨らませて言う。
「そうだぞ。それに接吻など大したことなかろう。現代の若者の性は乱れておると言うではないか・・・接吻ごとき挨拶のようなものだと、この間読んだ書物に書いてあったぞ」
「ルキア、それアメリカとか外国の話だから」
「そうか・・・」
「アホかァ!!シオンはともかく、ただのクラスメイトにいきなりキスして大したことねーワケねぇだろ!!ていうかどんな本読んでんだテメーは!?」
そして一護は頭を抱えてうずくまる。
「ああ〜〜〜コツコツと積み上げてきた俺のイメージが・・・明日からどんな顔して学校行けばいいんだ・・・」
「(此奴・・・イメージ作りとかしてたのか・・・ι)」
「ププーッ(笑)イメージ作りなんてしとったんやぁw」
あからさまにバカにしたように笑うアスカ。
「うるせェ!!//・・・オマエ・・・あいつのこと改造魂魄って言ったよな。それって・・・何なんだ?」
「ッ・・・しょーがないな。話しちゃる」
ルキアは目を伏せた。
アスカはぽつりぽつりと話し出す。
「かつて、ソウル・ソサエティで“スピアヘッド”という計画が持ち上がったことがあったんや。」
「スピアヘッド・・・?」
「せや。死んで魂の抜けた人間の体に戦闘に特化された魂を注入して、それをそのまま対虚用の尖兵として使おうというろくでもあらへん計画・・・その時開発された戦闘用疑似魂魄。それが“改造魂魄”(モッド・ソウル)なんや」
「じゃあ、その計画的に作られたヤツが流出したってコトか?」
「・・・問題はそこや。実はスピアヘッドは死体を戦わせるという非道さから完全成立前に廃案になってるんや」
「その廃案と同時に開発途中のものも含む全ての改造魂魄の破棄命令が出されたのだが・・・どこに紛れていたのかまだ現存するものがあったとは・・・」
ルキアはため息をついた。
「・・・ちょっとまてよ・・・」
「?」
「てコトはナニか・・・?あいつは、オマエらの都合で作られて・・・オマエらの都合で殺されるってコトか・・・?」
「まぁそういうコトになるな・・・」
「そ、それでルキア、お前は納得してんのかよ?」
「納得する、せーへんの問題やあらへんのや」
「!?」
「そう・・・改造魂魄は破棄しなければならぬ!これは掟なのだ!!そして忘れるな!ソウル・ソサエティの掟は・・・貴様ら人間の魂を守るために定められているのだ!!」
「!!」
「さ、分かったら早よ行くで!!体とお姉ちゃん取り返したいんやろ?」
そう言って立ち尽くす一護を置いて、
歩き出すアスカ
「・・・(あいつは、俺の体手に入れてどんな気分なんだろう・・・。勝手に産み出されて・・・勝手に殺されることになって・・・何とかソコから生き残ってやっと体を手に入れたけど・・・そこでもやっぱり逃げ回んなきゃいけねぇ・・・それって、どんな気分なんだよ・・・)」
「イエーッ!!たのしいなーオイ!!」
・・・こんな気分。
「・・・ちょ、下ろしてや!!」
「道行く奴みんなが俺を見てるぜー♪」
「・・・(聞けや・・・)」
ピョンピョンと5メートル近く跳びながら、楽しそうに外を探検する一護(仮)
シオンはいっそのこと、サイコキノで一護(仮)を止めようとも考えたが・・・
「ふぅ・・・(ま、ええかな)」
コンちゃんが楽しそうなら。
「!」
「どうしたん?」
「あいつら何してんだろ?」
途中、3人の小学生を見つけた一護(仮)は興味を持ったのか様子を伺う。
「体育なんてカッタルくてやってらんねぇよな。」
「ボール蹴んのミスると黒崎がうるせぇしな〜」
「カリンだろ?あいつマジでウゼー」
「・・・(プチッ)(お前らのがウゼーよガキがァァ!)」
夏梨の悪口を言われシオンさんキレる寸前
「あー!また負けやがったよコイツ!ちゃんと戦えよー誰がオメー作ったと思ってんだよー」
「ハハッ消しちゃえば?」
「そだな。ご主人様の言うこときかねーヤツは・・・死ねッ!」
「ッ・・・」
「どーん!」
「あーホントに消しやがったコイツ」
「いーんだよ!もっといい奴作るから!」
「ッ!」
ガシャ!!
「え・・・?」
小学生の持っていたゲームを、
鬼のような形相で踏み潰すシオン。
「な、なんだよ!」
「・・・見てて気分が悪いんや!失せな!」
ガンを少し飛ばすと、
小学生達は慌てふためいて逃げ出した。
「あ、あんた・・・」
「・・・命は皆、平等やろ?死んだ方がええ命なんてあらへん。な?」
そう言ってシオンは、一護(仮)にニッコリ笑いかけた。
「・・・」
「さ、行きまひょか♪」
「そういえば、あんた名前は?」
「シオン・・・うちは卯月シオンや」
「シオン・・・さん」
ザワッ・・・
「「!!(虚!!)」」
バッと後ろを振り向く。
気配がするのはさっき自分たちがいた場所
「まずいな・・・(襲われるのはさっきのガキどもやな)」
「・・・チッ」
急いでさっき居た場所に戻る
「おったで!」
ダンッ
ギリギリのところで3人を助けた一護(仮)
「うわあ!」
「あ、あんたらさっきの高校生!?な、何だよイキナリ・・・」
「話は後や、早よ逃げ!!」
「「「は?」」」
「早くしろ!死にてえのか!!あっちへ行くんだよ!!」
「な、何言ってんだ?」
「イキナリ逃げろとか言われても・・・なぁ?」
「うん。」
「!?危ないッ!」
ドスッ
「シオンさん!!」
一護(仮)を庇い虚に肩に傷を負ったシオン。
シオンの髪の毛をまとめていたシュシュがちぎれ、ピンクの髪の毛が肩の血の上にかぶさり、髪の毛がピンクから赤に変わっていく―
「ひ!う・・・うわあああ!!」
いきなり血を出し倒れたシオンを見て逃げ出す小学生
「シオンさん!!」
「チッ・・・アイちゃんにもろたシュシュ、ちぎれてもーたわ・・・」
「どうして・・・」
「理由なんてあらへんよ。気ィついたら、勝手に体が動いとったんや。」
そう言って微笑むシオンに一護(仮)の胸が高鳴る
「それより・・・」
虚に視線を移す
「ここじゃあかへん・・・ッ!」
一護(仮)に視線を戻せば、言いたいことが伝わったのかシオンを抱え屋上へと走り出す
「ハァ・・・ハァッ・・・」
「へへ・・・オレの食事はジャマするわ、ウロチョロ逃げ回るわ。誰だか知らねーが弱ェくせに出しゃばってんじゃねェよ!!」
ゴッ
「その通り!!」
一護(仮)に襲いかかろうとした虚の手が斬られた
「一護!」
「な、あんたなんで・・・オレを助k・・・「てめェ何シオンにケガさせてんだよ!!誰の女だと思ってんだコラァ!!」
物凄い剣幕で一護(仮)に掴みかかる一護
「こんなザコからシオン護れねェなら戦おうとすんじゃねぇよ!!」
言いながら虚に刀を突き刺す
「なッ、何言ってんだ!あんたがサッサと来ないからオレが戦ってたんだろ!!オレがいなかったらなぁ・・・あそこの小学生のヤツラ・・・」
「ギ・・・くそォ・・・てめェら二人まとめて喰ってやるァ!!」
「「うるせェっ!」」
ドンッ
「ガぁ・・・ッ」
「「!」」
後ろに倒れる虚を見て走り出したかと思えば、背後に回り虚を蹴り上げる一護(仮)
「・・・あ・・・」
ガシッ
屋上から落ちそうになった一護(仮)の身体を掴む
「バッ・・・カやろ!何つームチャすんだテメェは!?虚は頭割りゃ放っといても消えるんだ!それをわざわざ蹴り上げたりして・・・何なんだ?あいつがココに落ちたら困るみてーな・・・」
フと地面に目を向ければ、そこにはアリの行列が・・・
「アリの行列?まさか、オマエこれをツブさねーようにあんなコトしたなんて聖者みてーなコト言うんじゃ・・・」
「そ、そうだよ!悪ィかよ!オレは・・・オレは何も殺さねぇんだ!!」
「「「・・・」」」
一護(仮)は、ポツリポツリと話し始めた。
「・・・オレが作られてすぐに尸魂界は改造魂魄の破棄命令を出したんだ作られた次の日には自分が死ぬ日付が決まっていた。オレはあの丸薬の中で毎日怯えてたよ。まわりの仲間が1日ごとに減っていくのを見ながら。運良く他の丸薬に紛れて倉庫から抜け出せた後もいつか見つかって破棄されるんじゃないかとビクビクしてた・・・ビクビクしてる最中ずっと考えてた。命なんて他人が勝手に奪っていいモンじゃねぇんだって・・・」
黙って一護(仮)の話を聞く一同
「こうして生まれてきたんだよ!自由に生きて自由に死ぬ権利ぐらいあるハズじゃねぇか!!虫だろーが人間だろーがオレたちだって・・・同じだ。だから・・・だからオレは殺さねぇ・・・何も殺さねぇんだ!」
「・・・」
「おーやおや・・・」
結構シリアスだった場面をぶち壊すようなひょうきんな声が・・・
「あっ!!喜助はん!!」
「ほんまや!」
「おや!シオンさんにアスカさん!」
仲良く話す三人の姿にビックリしている一護。
一護(仮)は目を見開いたままビクビクしている。
「やーっと見つけたと思ったらボロボロじゃないスか。こりゃ用意した道具・・・ほとんどムダになっちゃったっスねぇ。」
「あ・・・」
喜助に怯える一護(仮)
トン。
杖で一護(仮)の額を軽くつけば、中から1つの玉が。
それを拾いササっと帰ろうとした。
一護は、喜助を止め「そいつをどうするつもりだ」と聞いていた。そして、死神である自分の姿が見えているため、それにも驚いていた。
「な・・・」
「さ、任務かーんりょー。帰るよみんな!」
「ちょッ、ちょっと待てよ!そいつどうする気だよ!?」
「どうって・・・破棄するんですが?」
「・・・俺が見えるんだな。何者だあんた?」
「はて、何者ときかれましても」
「浦原喜助、強欲商人や」
「そや」
言って、喜助から改造魂魄を奪うシオン。
「シオンサン、ダメっスよそれ取っちゃ!」
「喜助はん、この子悪い子じゃないんや!(キスされたけどな・・・)」
「そうや!ただ生きたいだけなんや!」
「だから破棄しなくてもやろ?・・・どうしても破棄する気なら・・・殺すで?」
霊圧を上げ、冷たい目で喜助を見るシオン。
「・・・(黒華って人の言うとおり、優しい心・・・それに凄い霊圧ですね)」
シオンの霊圧に圧倒される喜助
「そうだ。それに元々が霊法の外で動いている貴様らだ。そうまでしてこいつを回収する義理もなかろう?」
「知りませんよ?面倒なことになったらあたしら姿くらましますからね」
「心配するな。最近は面倒にも慣れた」
その言葉に、喜助は呆れたようにため息を吐きその場を去る
「よかったなぁ・・・」
手の平にのせた改造魂魄を指先でそっと撫で、一護に渡す
「はい。」
「お、おう。ありがとな、こいつ助けてくれて・・・」
「いいよ。それにお礼ならもう言われたしな。」
そういって、シオンはふわりと血まみれな髪を手ですくった。
「あ?」
「・・・(シオンさん・・・)」
「いつつ・・・アスカもうちょい優しくしてや・・・・」
「はいはい。傷口消すさかい、じっとしといてな。本当は縫わんといけんほどの傷なのに、ヒーリングだけで治すんやから大変やで・・・。」
今日の怪我を、お風呂上りにアスカにヒーリングして直してもらっているシオン。
「あーあ、シュシュ惜しかった・・・アイちゃんとおそろいで買うた恋愛運アップって言うやつやったんに・・・」
「お姉ちゃん、それって“もう恋愛運アップは必要ない”って事とちゃうのん?」
「あ・・・そうかもしれへんなぁ。」
「はい、ヒーリング終了。軽く包帯巻いとくで。」
「あ、次髪もよろしゅう・・・」
「しゃあないなぁ・・・」
アスカはしぶしぶ、髪の毛を梳いて、整髪料をつけた。
「うわっ、血でごわごわ・・・」
「・・・しょーがないやん」
すると、ドアが開いた。
「シオン」
「あ、すぐ行く。」
シオンは、一護の部屋に行った。
「・・・(一護のぶぁーか・・・)」
こっそりアスカはぐちってたとか。
「シオン、キス以外アイツに何にもされてねェか?」
部屋に入るなりシオンを抱き締めて問いただす一護。よっぽど心配していたのだろうか?
「何にもされてへんで?」
そう言って笑えば、“よかった”と呟き、
シオンの首筋に顔を埋める一護
「もう俺以外にキスされんなよ」
そう言って、シオンの小さな唇にキスを落とす
「ん・・・ッ(一護・・・)」
やっぱり一護のキスがいい・・・
一護からの甘いキスに酔いしれるシオン。
「っは・・・やっぱり外見一緒でも違う」
「当たり前だろ。俺のキスにはすげェ“愛情”が込もってんだからな//」
顔を真っ赤にしながら言う一護に愛しさが込み上げる
「一護」
一護の頬に手を伸ばし、シオン自ら唇を重ね合わせる。
優しく、そして甘く何度も何度も・・・たくさんの愛情を込めてキスをした。
「シオン?//」
「大好き。一護が大好きやで」
そう言って再び頬に軽く口付けるシオン。
「ああ//俺も・・・たくさんの愛の言葉を言っても伝えきれないほど・・・シオンを愛してる//」
「嬉しい//」
シオンはぎゅっと一護に抱きついた。
「・・・(これが俺にとっての最初で最後の恋・・・)」
「・・・(優しくて・・・暖かくて・・・ああ、コレが恋なんやな・・・)」
バンッ!!
((Σビクゥッ!!))
甘い空気に浸っていると、いきなり部屋のドアが開いた
「一護大変!!有名人や!」
「は?」
訳もわからぬまま、とりあえずアスカについてリビングへ降りると。
《今日午後一時頃ん空座町で空を飛ぶ少年と、1人の少女が・・・》
「「・・・」」
「なにはともあれ一件落着ってとこかいな?」
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