憎しみと滅却師と死神
憎しみからは何も生まれない。
だけど、憎しみと悲しみは、表裏一体ってね。
憎しみを知らない少女
それが私
憎しみに苦しむ少女
それが私
ピンポーン!
部屋でシオンとくつろいでいるとチャイムが鳴った。
「チッ・・・誰だよ。(シオンとの時間邪魔しやがって・・・)」
ぶつぶつ言いながら玄関へ向かう一護
「はーい、すいません木曜は午後から休診になってま・・・「ドライブに誘いに来たぞマイ一番弟子!!」
観音寺登場。
バタン・・・ガチャリ
何も言わず扉を閉め、鍵をかける一護
「なぜ鍵を閉めるマイ一番弟子!!」
「当たり前だ!!てめぇどうやって俺の家調べやがった!?この変質者!!とっとと帰れ!!」
「そんなっ・・・ひどい・・・私は一応大スターだぞ・・・ユーが喜ぶと思ってお忍びで遊びに来てやったのに・・・ぐすん」
ホロリと涙を流す観音寺
「ぬぁーにがお忍びだ!トチ狂ったようなハデなカッコしやがって!!」
「だって、これが一番地味な服なのだ・・・」
「アハハ・・・(うわあ〜〜さすが大スターやな・・・)」
「ユーのフレンド達もすでに招待してあるというのに・・・」
「見て見て一護!!こんなに服買ってもらっちゃった☆」
アスカは、“お姉ちゃんの分もあるでー♪”と嬉しそうに一護に見せる。
「てめぇか!!コイツに俺の家教えたのは!?」
「のぉ!!家を教えたのはうちやなくt「みっ・・・見ろ一護!!こんなに布袋屋の最高級白玉あんみつを買ってもらったのだ!!」
「あ、ルキアちょっと分けて、マジそれ美味しそう」
「いいぞ」
「・・・(そうか。俺の家の場所を教えたのはてめえか!!)」
「さあ開けるのだ!そして共に行こうマイ一番弟子!!」
「うるせぇ!お前オフに1人で遊ぶのが淋しいだけだろ!!俺はシオンとゆっくりしてぇんだよ!!」
「ナニを?(ニタニタ)」
「ナニをって、うるせェっ!!//」
下でギャアギャアと騒いでいると遊子が出てきた。
「ちょっとお兄ちゃん!静かにs・・・」
・・・
「キャーッ!!ドン・観音寺さんだぁ!!」
だんっ
一護の頭を踏みつけ、観音寺に駆け寄る遊子。
「だ、だだだ大ファンなんです!」
「おう!そうかっ!これはキュートなファンだ!!」
ピピッ
「!虚だ、行くぞ」
「おう、どこにでも行ってやらあ」
投げやりぎみに返事をすれば、死神化する一護
「OH!!どこへ行くんだボーイ!?私を置いて!!」
「いってらっさーい☆」
アスカはヒラヒラと手を振り見送る
「さぁーて、お姉ちゃんに服のおすそ分けしよ♪・・・やっぱフリフリロリータワンピ?それともゴシックパニエ?いやいっそのこと東方の霊○コスプレとかっ!?きゃははー♪」
そう言ってアスカは家の中に入る
「ガール!!私も入れてくれーっ!!」
次の日
「あァ!?また虚がいねぇじゃねぇか!!一体どういうコトだよこりゃ!?」
「せやねー・・・ホンマに何もいない・・・」
「どういうことや?」
確かに伝令神機が鳴ったのに、
しかしそこに虚はいなかった。
「今週入ってもう何回目だよ!?そのケータイ壊れてんじゃねぇのか!?」
「せやで!」
「おかしいな、そんな筈はないのだが・・・」
ケータイを見ながら首を傾げるルキア
「カンベンしろよー、俺今テスト期間中だぞォ」
「わ・・・私だってそうだ!」
「うちら別に平気だよねー」
「せや!今まで何回テストとか勉強してきたと思ってるんや!」
「せや!聞いて驚け・・・その数は数十回!」
「マジか!」
オタクデブ霊を無視して騒ぐルキアと一護達。
「はぁι(仕方ないなぁ・・・)」
シオンは、オタクデブ霊に話しかける。
「だ、大丈夫やった?怪我とかあらへん?」
「う、うわーん!!怖かったブー!ボクホントにホントに怖かったブー!!ありがとブー!!」
「「「(お前はブー●郎か!!)」」」
「ひっ、じゃなくて・・・!!」
オタクデブ霊がシオンに飛びかかってきた。
「きゃあああああああああああああ!!!!」
「シオンに触んなァ!!」
と、一護がオタクデブ霊を叩き落そうとすると・・・
「・・・触るんじゃねェよ!無に帰れ!」
ドガッ
「ギャッ!!」
「・・・下衆が(黒笑)」
(((怖っ!そして黒っ!)))
シオンが鬼のような形相で、
サイコキノでオタクデブ霊を叩き落した。
オタクデブ霊はお約束の通りに地面にめりこむ。
「ま、待て!!・・・貴様今《怖かった》と言ったな!?やはりここに虚はいたのだな!?」
オタクデブ霊の肩を掴むルキア。
心なしかオタクデブ霊の顔が赤い。
「言え!誰が虚を倒してお前を助けた!?お前を救ったのはどんな奴だった!?」
「ボ、ボク怖くて目つぶってたからわかんない・・・」
その言葉を聞いた瞬間・・・
「ひいっ!?(怖)」
一護達から凄まじい殺気が放たれる。
「ごごごごめんなさい!!何か知らないけどごめんなさい!!おわびにボクの宝物の《魔法少女メガロン》のフィギュアあげるからカンベンしてくださ・・・」
ズガンッ
「メガローン!!(泣)」
メガロンは無残にもルキアと一護によって粉々に砕かれた。
そしてその砕かれたメガロンを
アスカが燃やした。
「さー魂葬だーいくぞー」
「おーう待ってましたー」
「よーしいくぜー」
「Σああッ!?何でブか魂葬って!?その刃でブッ刺すことでブか!?」
ギャアギャア・・・
「ん・・・(雨竜の気配がするな・・・あのビルの上か)」
シオンは遠くにあるビルの屋上を見つめる。
「!!」
雨竜はシオンと目が合えば、クィッとメガネを押し上げその場を後にした。
「終わったァ!!そして死んだァ!!」
テストが終わり、机に項垂れる啓吾
「ダメだったみたいだね。まぁぼくもだけど」
「気にすんな!期末テストなんて人生においてさしたる意味を持たねぇ!」
「よく言った!それでこそ一護ォ!!バカ同士この悲しみを分かちあおうぜ!!」
「お、おう・・・」
「オレ達は、生涯の友だアァ!」
一護に泣きつく啓吾だが、一護は物凄く嫌そうだ。
「啓吾ぉー、そういうセリフはな、結果が出てから言うた方がええでー」
「?どういうイミですかシオンさん?」
「はい、これ一護の中間テストの順位表や。」
シオンは、そう言って啓吾に「ほれ」と紙を渡す。
「これは学年の上位50人しかのりませんよ?こんなモンに一護がのってるワケn・・・」
18.黒崎一護
「ごュ゙ーッ!!!」
何とも変な叫び声を上げる啓吾
「じゅ、じゅじゅじゅ、じゅうはちい!?ががくがく学年で18番目!?一学年、全322名中18番目の成績ってことっスか!?」
「うるせぇなぁι」
「うそだぁ!!なんでオマエがそんなトコにいるんだよ!?」
「帰宅部ですることねぇから家でベンキョウしてんだよ」
「することないわけないだろ!!さんざん遊びに誘ったじゃねぇか!!そうか!!度々オレの誘いを断ってたのにはこういう裏があったってワケか!!」
「それは違うで啓吾、一護はうちと遊んでたんやで?」
「ぬぉーッ!!そうか!!オレ達が阿呆のように外で遊び倒してる間、オマエは卯月さんと二人で家にこもってっ!!・・・この変質者!!ガリ勉野郎!!(泣)」
わあああ・・・っ、と泣き叫びながら走り去る啓吾。
と、思ったら帰ってきた。
「そんなキミにはこのガリ勉メガネをプレゼントだ!!」
「いらねぇよ」
パリン
眼鏡ごと啓吾の顔面を殴る一護。啓吾が後ろで悶えている
「ギャハハ!!ガリ勉メガネウケるーwwwまるでよ○もとやwww」
「それにしても一護ってちゃんと勉強してるんだねぇ」
「まぁな、こんな目立つ頭だと色々面倒なんだよ実際」
言いながら自分の髪の毛を触る一護
「いくら地毛だっつっても上級生にはイヤでもケンカ売られるし、教員にはイヤでも目ェつけられる。ダメなんだよ俺、そういうの」
「一護・・・」
「とりあえず教員連中ってのは、成績さえ良けりゃ何も言ってこねェからな、そのためだよ勉強すんのは」
髪の色がハデというだけで、一護はきっと今までいわれのない差別を受けてきたんだろう・・・
うちにもそういう思い出がある。
ピンクの髪の毛で、いじめられたりもしたし・・・。
アスカは黄色だから、金髪って言えばごまかせるし・・・。
昔からアスカの髪の毛は「お姫様みたい」って言われてたからねぇ・・・。
「そっか。なんか・・・色々大変なんだね一護も」
「別にもう慣れたよ」
そう言って窓から外を見つめる一護はどこか悲しそうで・・・
ぎゅっ。
シオンは後ろから、一護に抱きついて、
こういった。
「その気持ちわかるで一護。でもうちは一護の髪の色好きやで?」
「え?」
「うちの髪色、ピンクでしょ?だからいろいろ言われたこともあるし。でも一護の髪の毛は綺麗で、日に当たるとキラキラして。だからさ・・・一護の髪・・・うちは好きや」
シオンはそう言ってニッコリ微笑む。
「ありがと、な//・・・お前の髪の毛も綺麗だぜ・・・桜みたいな色で・・・俺は好きだぞ・・・その髪色」
「一護・・・おおきに//」
今までこの髪色を褒められたことなんてなかった。
この髪色が嫌だった・・・
でも
シオンがこの髪色を好きだと言ってくれるなら
俺もこの髪色を好きになれる気がした・・・
今まで髪色を褒められたことなんてなかった。
この髪色が嫌いだった。
でも
一護がこの髪の毛を好きだと言ってくれるなら。
うちもこの髪を好きになれそうな気がした・・・
「そういえば一護、今日朽木さんは?」
「なんで俺に聞くんだよ?」
「だっていつも一緒にいるじゃないか」
「知らねぇよ!こないだのテレビの一件以来さすがに周りの視線が気味悪くて、学校じゃあいつに関わんねぇようにしてんだ」
そう言って眉間のシワを更に深くする一護
「いつの間にかエスカレートして、シオンから乗り換えただの、二股だのなんて噂まで流れてるしな」
「へー、大変だねぇ」
ニコニコと笑う水色。その笑顔がどこか黒い
「俺がシオン以外の女と付き合うかよ!!ホント冗談じゃねぇよ!」
「一護、あたしその噂流してる人知ってr・・・「何か言った?(黒笑)」
「や、やっぱ何でもあらへんι(怖っ!!お姉ちゃんなみの黒さや!)」
「やだなぁ、怖くないよ」
「Σにゃっ!?(心読んだッ!?)」
「うん、読んだよ(爽+黒笑)」
「Σひぃっ!!(リボーンかよっ!)」
「水色、さっきから誰と喋ってんだ?」
「なんでもないよ(ニコニコ)」
「・・・(水色、黒族だったのね・・・)」
ダダダダダ・・・・!!!!
「ん?」
「何や?」
「足音?」
何やら廊下が騒がしいな・・・と、思えばルキアが走ってきた。
「一・・・黒崎くん!!ちょっと付き合って!」
一護の服を掴んで走り出すルキア
「バッ、バカヤロウ放せ!!今俺とお前ヘンな噂立ってんの知らねぇのか!?」
「知らん!虚だ!文句は後だ!!」
「クソッ!!」
ガシッ
「へ?」
「シオンも来いっ!!」
そう言ってシオンを連れ去る一護
「いってらっ・・・「あんたも来るの!!拒否権無し!」
「えーッ!!またでっかぁ!!」
結局3人ともルキアについて行くことに・・・
「今度いなかったらホントおまえ許さねーからな!」
「わかったうるさい黙れ!」
ギャアギャア・・・
前で騒ぐルキアと一護を他所に、
シオンとアスカは前方を歩く雨竜を発見する。
スッ・・・
そのまま雨竜の横を通り過ぎていく二人。
「・・・」
「(お姉ちゃん・・・)」
「(わかってる)」
「結っ局!!また虚はいなかったじゃねぇかよ!!昼間のも!今回のも!」
「うるさい!さっさと体に戻れ!」
「いい加減ホントどうにかしろよ!」
「私のせいだというのか!?私は伝令神機に入る指令のままを貴様に伝えておるのだ!!」
「だからそいつを早く直せっての!」
ザクッ
「もう!2人ともやめ・・・「仲間割れかい?みっともないな」
声のした方を見ればそこには1人の男が。
「あ、うりゅーだぁ♪」
「(うりゅー!?)・・・こんばんは、黒崎くん、朽木さん、シオンさん、アスカさん」
「誰だ?アスカ知ってんのか?」
「おぅ☆うちの愛z・・・「違う!!//」
「うりゅーったら、そんな照れなくてもええんでvV」
「照れてないっ!!//・・・コホン・・・と、気を取り直して・・・」
「黒崎くん、キミは霊が見えるんだよね?」
「な、何言ってんだ!?そんなモン見えるワケ・・・」
「あっ、新しい虚が来たね」
ピピピッ
ルキアの伝令神機が鳴る
「「!!」」
「ほ、本当に来た!!指令だ!」
「ど、どっちだ!」
「あ「あっちや。」
雨竜の言葉を遮り、シオンは
冷静に虚の居場所を指差す。
「キミは・・・」
「そんなことはどうでもええ・・・来るで」
その言葉と同時に雨竜の右腕についた十字架が揺れた。そして、次の瞬間にはそれが弓になった
「疾ッ!!」
掛け声と共に放たれた矢が空を駆け抜け、虚を貫いた。
「な・・・」
「反応が消えた!」
驚きに目を見開くルキア
「おー・・・一発か、凄いねー」
「な、何なんだお前!?」
「石田雨竜・・・滅却師。僕は・・・死神を憎む」
石田雨竜、滅却師
僕は死神を憎む
わからないかい黒崎一護
こう言ってるんだ
君を憎む・・・とね
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