運命の歯車
「なぁ、お姉ちゃん・・・。うちらいつまでこげな所に閉じ込められてなきゃあかへんの?」
「・・・お前、それ言うの何回目だ?」
「・・・今ので20回目。」
「「「数えてたんかい!!」」」
「うっわぁハモッた。」
昨日の夜、ここ(ソウル・ソサエティ)に来たシオン達。
ルキアは久し振りのソウル・ソサエティだが、シオン達には初めてだ。
一応、シオン達は怪しい者らしいので、
ルキアと同じ牢に入れられていた。
「ところで、恋次はんはいつまでここにいらっしゃるんですかー?副隊長ともあろう方がサボりですかー?」
「あぁ?今は休憩中だ!」
「・・・残念ながらあと、1分で休憩時間終わりまっせ?」
「は!?」
恋次はアスカに指摘され時計を見る。
確かに、後1分・・・正式には50秒。
「兄様に叱られるぞ・・・」
「やばい!!隊長の千本桜で・・・」
恋次は風の如く牢の前から去って行った。
「ププーッw恋次の奴かなり必死やな(笑」
「はぁ。全く変っとておらぬな。・・・・それより、すまぬな。」
「へ?」
行き成り、謝り出したルキア。
「ルキア?なんで謝ってんの?」
シオンとアスカは、
ニコッと微笑みながら首を傾げた。
「お前達の実力なら兄様にも勝てた筈だったのに私が「それ以上言ったら怒るで?」
シオンは申し訳無さそうに話すルキアの言葉を遮る。
「しかし!!」
「まぁ、ぶっちゃけ勝てたかもしれへんなー。」
「たしかし。」
「では、なぜ逃げなかった!?一護を連れて逃げれば、ここへは来なくても良かったのだぞ!?」
必死に話すルキアに優しく話すシオン。
「まぁ、無理すればそれも出来たで?でもな、一護には喜助はんがついてるし、ルキアを一人で行かせたくなかったんや!」
「それにな、ソウル・ソサエティにも来てみたかったんや!」
「せやせや!うちら、すっごくここに来てみたかったやで!」
楽しそうに話す二人を見て、
ちょっとは安心したのか笑い出したルキア。
「うん!ルキアは笑顔が一番や!!」
親指を立てて笑うアスカ。
ルキアは一瞬目を見開いたがフっと笑い、
ありがとうと二人にお礼を言った。
「にしても、ここ埃っぽいなぁ・・・けふっ・・・」
アスカが咳き込みながら呟いた。
「そう言うな、もうじき掃除の者が来るだろう。」
「せやね!恋次も言ってたしな。」
そんなこんな話をしていると、
一人の気の小さそうな死神が入ってきた。
「こ、こんにちわ。今日からここの掃除をする事になった山田花太郎です!よ、宜しくお願いします!」
死神はオドオドしながら、
三人にあいさつをした。
「(は、花ちゃんだぁ!)よろしゅう!うちは卯月アスカ。」
「うちは卯月シオンや。よろしゅうに。」
「はい。宜しくお願いします!あの、そちらの方がルキア様でしょうか?」
花太郎は、イスに座っているルキアを見た。
ルキアは花太郎に『ルキア様』と呼ばれると、哀しい目をした。
「あの、その呼び方で呼ばないで下さい。」
一言だけ言った。
「しかし・・・」
「ええやん!ルキアがええって言ってるんやし!」
「せや!うち達だって、ルキアって呼んでるんやし!それに、うち達も花太郎って呼ぶかさかいに!」
「あぁ。私もそうしたいな」
ルキアはアスカの提案(?)に頷いた。
花太郎は少し躊躇いながらも、
「はい」と返事をした。
「ありがとう。」
ルキアも微笑みながらアスカと花太郎にお礼を言った。
「ルキアかわええーっvV」
買Kバっ
シオンは勢いよくルキアに抱きついた。
いや、飛びついた?
そして、よろけるルキア。
「行き成りどうしたのだ?」
「えへへ〜!なんとなくや!!」
「仲がよろしいんですね!」
二人を見ていた花太郎が、
牢の掃除をしながらそう言った。
「まぁね!花ちゃんも仲良くなろう!」
「あ!はい!!」
花太郎は嬉しそうに返事をした。
「じゃぁ花ちゃん!うちも掃除手伝うよ!」
「え、いいですよ!僕の仕事ですし!」
「なんで?ええやん!ほら、そっちの塵取り貸して!」
アスカは断わる花太郎をよそに塵取りを取り、花太郎の手伝いをし始めた。
「あ、ありがとうございます!」
「めずらしいやん。アンタが掃除のお手伝いするなんて!」
「そうだな。学校では自分が当番でも他の男子にやらせていたしな」
「花ちゃんがかわゆうて!うちは可愛いの大好きなんや!」
にっこにこで話すアスカ。
それを聞いて2人ははなるほど・・・と納得した。
「じゃぁうちはルキアとお話してるわ。ええか?」
「うん!よーし花ちゃん、始めるで!」
「は、はい!」
花太郎とアスカが掃除をしている中、
シオンとルキアは楽しく話をしていた。
「でも、本当によいのか?私達も掃除を手伝った方が・・・・」
「いいの!アスカ達にやらせてあげてな!うち、ずっとアスカと居るんやけどな、あんなに楽しそうに話してるの見たことないんや・・・・。」
そしてシオンは、掌で
ふわりと結んでない髪の毛をすくった。
「変ってきてるんや。こっちに来てから!一護やルキア、それに喜助はん、学校のみんなに会ってからすごく楽しそうにしてるんや!」
シオンはアスカを暖かい目で見ていた。
「多分、うちも変ってきてるよ!多分やけどな!」
「そうかもしれぬな!初めて会った時よりも天然が激しくなってるような気がするぞ!」
ルキアは笑いながら言った。
「ひっどーい!うち、天然なんかあらへんもん!!」
シオンは頬をプーと膨らませながら言った。
「そうかもしれへんな!」
話を聞いていたシオンが、
一旦掃除の手を止め2人の方へ体を向けた。
「シオンさんって天然なんですか?」
「あぁ!お姉ちゃんはすっごく天然やで!自覚はないみたいやけどー。」
「みんなして、ヒドイよ!うちは天然じゃあらへんって!」
「かんにん!」
笑いながらシオンに謝るアスカ。
ツンツン
アスカは花太郎をつついて、
コソコソっと耳打ちした。
「(気をつけて見てみ!絶対、天然やから!)」
「はい!」
「シオンー?うちは、天然じゃあらへんよねぇ??(黒笑」
全部筒抜けだったようで、久し振りに
般若のように笑い、黒いオーラを身に纏った。
「は、はい・・・・。天然ではありまへん・・・(汗」
「(すごく、久し振りに見たな。)」
確か一回見たことがあったような・・・と考え始めたルキア。
「(シオンさんって卯ノ花隊長と同じなんだ・・・・)」
花太郎は卯ノ花隊長のとても黒い笑顔を思い浮かべながら呆然とシオンを見ていた。
さてはて、花太郎と仲良くなった二人。
これからなにが起こるのか・・・・・。
それは二人しか知らない。
運命の歯車が、ゆっくりと回りだした―
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