アツヤと彰人
「サクリファイトの練習には、休憩を多く含めなきゃいけないから、どうしても練習が遅くなるんだよな・・・」
アイススピアーは1日でレベルMAXまで行ったが、
サクリファイトは半日でまだレベル3。
「しゃーね・・・ちょっと休憩。」
そう言って、雪女は円堂達の元へ向かった。
「まーもる。」
「あぁ、雪女!」
「休憩?」
「そんなとこ。」
「サクリファイトは疲れるでしょう?ドリンクとかは必要かしら?」
「あぁ、大丈夫。今は必要ないよ」
「どうだ?調子は。」
「サクリファイトは体力を消費するから、アイススピアーより進行が遅い。限界回数は練習で増えたけど・・・」
「さすが、サクリファイト。」
「ま、ちょっと休憩がてら、DFのほうを見に来たわけだ。」
そう言って、雪女は下を覗き込んだ。
下では吹雪たちが練習をしている。
「・・・ん?」
すると、吹雪の態度が一変した。
そして、元の練習場所に戻ってしまった。
「(アツヤか・・・)」
そのとき。
「ぐっ!?」
雪女の意識が飛びかけた。
「(嫌だ、入れ替わりたくない・・・っ!!)」
必死に自我を保とうとしたが、
雪女はその場にばたりと倒れた。
「雪女!?」
「雪女くん!?」
「ふー、ちょっと疲れてるみたいだな。倒れちまった。」
「大丈夫?」
「あー、大丈夫大丈夫。俺、練習場所戻るな」
「う、うん・・・」
雪女・・・いや、彰人は、
自分の練習場所には戻らず、吹雪の居るところへと向かった。
「はあっ・・・はっ・・・」
「お疲れさーん。」
「雪女・・・?」
「・・・お前、本当は死んでるのに元気だよな。まぁ、俺もだけどー」
「テメェ、雪女じゃねぇな!?」
「ぴんぽーん。俺の本当の名前は、火月彰人っつーんだ、よろしくな」
「・・・テメェ、何の用だ!」
「そんなに怒るなよ。俺はただお前の練習覗きに来ただけだっつーの」
「はぁ?」
「いやー、俺とお前ってそっくりだから。」
「何処がだよ」
「死んでるところとか、自分の兄弟の体使ってるところとかかー?」
「・・・テメェ!!」
アツヤは、怒ってエターナルブリザードを彰人に向けて撃った。
しかし、彰人はそれをひらりとかわした。
「・・・なっ!?」
「あれ?こんな程度だったか?これなら雪女でもかわせそうだな」
「おちょくってんのか?」
「そんなんじゃねーよ。」
「じゃあ何で・・・」
「お前、肩に力入りすぎ。ま、明日の試合頑張れよ」
「・・・ぐっ・・!!」
そう言って、彰人は自分の練習場所に戻った。
「ん・・・」
気づくと、俺は練習場所にいた。
入れ替わったのか・・・?
「それより・・・練習しねーと・・・」
雪女はふらつきながら立ち上がり、練習を再開した。
そして、数時間後。
雪女はレベルMAXに到達した!
「よっしゃー!!これで課題はクリアだっ!!」
雪女は飛び跳ねて喜んだ。
「明日の試合、頑張るぞーーっ!!」
俺は頬を2回ほどぺちぺちと叩いて、気合を入れた。
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