「やめろ、エリーゼ」
それから、激しいボールの奪い合いが始まった。
土門が新技、ボルケイノカットでボールをカットしたり、
雷門の進化が見てとれた。
「行かせないッス!!」
「ふん!・・・メテオシャワー!!」
だが塔子と壁山が、マキュアのメテオシャワーで突破されてしまった。
だがその時、彰人がマキュアの前に立ちふさがった。
「おーいそこの嬢ちゃん。俺はおてんばより大人しめの子のほうが好きだぞー」
「・・・うっ、うるさいっ!!」
「おー。怖い怖いっ。」
「見てなさい!メテオシャワー!!」
「ほう?やるなぁ。じゃあ俺も・・・」
「アイスウォール!!」
彰人は右腕を高く上げ・・・
勢いよく振り下ろした。
ガガガガガ!!
振り下ろした手の下の地面から、
たくさんの厚い氷の壁が出てきて、メテオシャワーを防ぎ、マキュアを弾き飛ばした。
「きゃああっ!!」
そして、ボールは壁に弾かれて
彰人の足元に。
「・・・嬢ちゃん。これに懲りたら、少しは大人しくなれよ!」
そう言い放つと、彰人はゴールへ向かった。
「ぐっ・・・マキュア、あいつ大っ嫌い!!///」
ちょっと顔を赤くしたマキュアは、そう叫んだ。
彰人は、ゴールへ一直線に走った。
イプシロンのDFを軽々と避け、そして・・・
「アイスバード改!!」
そう叫ぶと、彰人の後ろから
氷で出来た大きな鳥が飛び立ち、ボールをくわえて、すごい勢いでゴールへ向かった!
だが、進化したアイスバードも軽々と片手で止められてしまった。
「・・・くそっ!!」
「(前半とはまったく違う口調に動作・・・興味深いな)」
デザームは、彰人をじろりと見据えた。
そして、デザームの投げたボールはゼルに渡り、
ゼルからマキュアに渡った。
そしてマキュアはまた、ゴールへ向かうが・・・
「行かせない!!」
小暮が立ちふさがった。
そして、旋風陣を繰り出し、シュートを止めた。
「すげえ!」
「よくやった、小暮!!」
「・・・で、できた!」
そして、ボールはまた士郎に渡り・・・
エターナルブリザードを放った!
しかし、また止められてしまう。
「(くそっ、このままじゃ・・・)」
その時。
《彰人》
「!?」
《彰人・・・》
「この声は・・・!!」
《いつまで生にしがみつくのですか いつまで妹を犠牲にする気ですか》
《戻りなさい 死人になるのです》
《あなたは死んでいるのです》
《普通の天使になりなさい》
「やめ・・・やめろ・・・!!」
頭の中に響く、女性の凛とした声。
彰人はその声を聞くと、苦しみだした。
必死で両耳を手で塞ぐ。
「俺は・・・俺はッ・・・!!」
「雪女?」
「どうした、雪女!!」
周りの心配の声など、彰人には届かない。
今聞こえるのは、女性の声だけ。
「俺はこいつを救いたい!」
《それが あなたの妹を苦しめている》
「わかってる!そんなことなど!!」
《では何故 離れないのですか》
「やめろ・・・!!」
《離れないのなら 離れさせて差し上げます》
「やめろ、エリーゼ!!!」
そう叫ぶと、彰人は前のめりにゆっくりと倒れた。
「雪女!?」
「雪女!!」
みんなが焦って雪女に駆け寄る。
だがその時、眠っている雪女は夢を見ていた。
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